3000年09月01日

小型犬の橈骨尺骨骨折

久々に橈骨尺骨骨折がありました。

ポメラニアンが階段から落ちて前肢を痛がっていると連れて来られました。
レントゲンを撮影すると以下のように前肢の橈骨尺骨が2本骨折しているのが分かりました。

写真下:骨折した骨のレントゲン写真
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痛みどめの処置、腫脹緩和の治療を行い後日、手術を実施しました。

下:手術中の写真  骨折端が確認できる
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この骨折では、色々な手術法があります。
1)外固定のみで手術をしない
2)骨の髄内ピン挿入 (骨が成長中の幼若犬では選択するケースがある)
3)プレートにて骨折部分を固定
4)創外固定にて骨折部分を固定
1)だと癒合不全を起こす可能性があり  2)だと小型犬の骨が細く太いピンが使用できず強度に不安 また横の安定性に欠け癒合に時間がかかる
獣医療の理想的には、3)4)が良い方法と思います。
3)を選択しました。 骨折部分から近位3穴、遠位3穴で合計6穴のプレートを装着できたので安定すると思われます。 *4穴プレートでは安定性にやや欠ける

写真下:手術後のレントゲン写真(縦方向)
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写真下:手術後のレントゲン写真(横方向)
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手術としては、2本の骨のうち橈骨を固定することにより尺骨も正常な位置に移動して自然に2本の骨が癒合するという手術法です。
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犬の蕁麻疹

12歳のダックス 飼い主の方が家に変えると以下のように顔にみみずばれ(蕁麻疹)となり慌てて連れて来られました。特に変わったものを与えたことはなく、薬の投薬歴もなし、その間は室内だけで外界との接触はなし、室内に観賞用植物もなし 原因不明

下:病院に連れてこられた時の写真
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アレルギーの薬を注射すると4時間程度で若干の発赤はありますが、以下のように急激に改善しました。

下:治療後 4時間後の写真
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みみずばれ(蕁麻疹)と腫脹した部位は薬物、化学物質、何らかの食物摂取、虫刺され、太陽光に対するアレルギー反応でも起きます。通常はアレルゲン(抗原)への暴露から20分以内に起こります。
みみずばれはアナフィラキシー反応の最も軽度な型で小さな腫瘤が皮膚にできます。しばしば痒みを伴います。腫脹は顔面に最もよく認められ、特に口唇、鼻、眼の周辺が顕著です。
今回のように原因がはっきりしないケースも稀にあります。
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犬の口腔内腫瘤摘出

ダックスフントが口の中に何かシコリがあると連れてこられました。

下:手術前の写真 口腔中のしこり
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現時点では、しこりから出血したり痛みがあったりすることはありませんが、今後大きくなると色々と支障をきたす場合も想定できるので、検査目的にシコリを切除しました。

下:切除後の写真
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手術は、ラジオ波メスの凝固モードで腫瘤周辺を切除しました。予想に反してほとんど出血はありませんでした。その日のうちに退院としました。

下:切除したしこり
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病理組織検査では、臨床的にエプーリス(歯肉腫、歯根茸腫)と呼ばれている反応性の病変が認められました。構成する細胞には異形成(悪性の所見)はなく、骨形成性エプーリスに相当する増殖性の病変で、悪性所見はありませんでした。
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3000年08月01日

高齢犬の尻尾にできた腫瘍

12歳 雑種雄犬の尻尾に以前からある腫瘤が破裂したとの主訴で連れて来られました。
見ると、尻尾の付け根付近にある腫瘤の一部が破裂を起こしていました。出血は治まっているようなので細胞診を実施し、検査結果が出るまでは感染と出血の管理を約1週間行いました。

下:破裂を起こした尻尾にできた腫瘤
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細胞診の検査結果は、肛門腺由来の腫瘍との結果でした。
検査では直ちに悪性と判断される異型性は強くないとの事なのでマージン(皮膚切除)はぎりぎりで切り取ることにしました。

下:手術中の腫瘍を切除後の画像
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皮膚の緊張を緩和する処置を施して、皮膚はなんとかギリギリで縫合可能でした。手術で摘出した腫瘤は、病理組織検査結果では肛門周囲腺腫でした。表皮は限局性に潰瘍化しており多発性の壊死巣があったようでした。腫瘍は完全に切除されているとこ事でした。また、再発予防で去勢手術も同時に実施しました。

下:摘出した腫瘍
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その後、抜糸時には皮膚の癒合はまったく問題ありませんでした。
肛門周囲腺腫は、肛門周囲以外にも尻尾の付け根にできるケースも多々あります。男性ホルモンが関与していると言われるので去勢手術を同時に実施するのが一般的です。
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前肢の指先端部の肥満細胞腫(悪性)の手術

約12歳のシーズーの前肢先端に小さなシコリができてここ2か月で徐々に大きくなってきたと連れて来られました。針による吸引細胞診の検査では肥満細胞腫の腫瘍との結果でした。
肥満細胞腫は、犬では手術で摘出が必要な悪性腫瘍です。また患部は非常に出血しやすい部位です。それに肥満細胞腫はヘパリン様物質(血液をかたまらせない物質)がでるので経験上、四肢先端部の肥満細胞腫の手術は電気メスだけの手術、レーザーメスだけの手術では手術後に出血が続いてしまいます。よって次の2種類の医療器具を使って手術を行いました。最初にラジオ波メスにてまず全周を皮膚切開し、次に皮下識を分離して腫瘍下方の周囲をシールドシステムで「シールドして切る」「シールドして切る」を繰り返してほとんど出血させずに腫瘍を切除しました。

下:腫瘍を摘出した後の画像  ほとんど出血させずに腫瘍摘出
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また、患部は大きく切除できない部分なので以下の処置を施しました。
腫瘍切除のマージン(腫瘍との境界)は短いので再発率を低下させるために、残した部分をシールドシステムで細胞破壊とラジオ波メスの先端をヘラタイプに変えて細胞破壊を行いました。

下:肥満細胞腫切除後にシールドシステムで回りの細胞を破壊して再発させないような処置をしました。
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下:肥満細胞腫切除後にラジオ波メスのヘラタイプで回りの細胞を破壊して再発させないような処置をしました。
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皮膚は吸収性の縫合糸で埋没縫合を行いました。

下:下:摘出した肥満細胞腫(悪性腫瘍)
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高齢猫の甲状腺摘出手術

12歳の雑種猫(雌)がワクチンと健康診断で連れて来られました。
体重が、やや減少しており各種血液検査で甲状腺機能亢進症があるのが判明しました。
その後甲状腺剤の投薬を開始し、投薬後のホルモン数値も正常値になり体重も増えてきましたが、しばらくすると右側の甲状腺がやや腫大しているのが定期検査で確認できました。甲状腺の細胞診を実施すると甲状腺癌の疑いが強いとの検査結果だったので右側甲状腺摘出手術を実施しました。

下:麻酔後、手術前の仰向け頚部画像 矢印は腫大した右側甲状腺
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下:手術中の甲状腺手術部位 矢印は腫大した右側甲状腺
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下:手術で摘出した右の甲状腺
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手術後は、血中Ca値濃度などをチェックして退院となりました。
その後の甲状腺ホルモン値を順次チェックしました。

病理組織検査結果所見:甲状腺癌
検索した範囲内では脈管侵襲性は見出されませんでしたが、局所再発の可能性は否定できませんとの事。

私見:小さいうちに摘出手術できれば再発の可能性は少ないと思われます。
posted by サム at 07:00| 埼玉 ☔| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

犬の上腹部にできた巨大嚢胞

約14歳半 柴犬 8kgの避妊メス犬が、食欲がない、腰の痛みがあると連れて来られました。身体検査では発熱、血液検査では強い炎症反応が見られました。その後の超音波検査で左上腹部に大きな嚢胞が形成されて中に液体貯留があるのが分かりました。

下:腹部超音波検査 左上腹部 超音波検査では黒いのは液体貯留。
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他の超音波検査所見では胆嚢正常、左右腎臓は正常 液体貯留がどこの臓器に発生したのか分かりませんでした。
抗生剤などを使用して後日、発熱がやや改善した時点で試験開腹を実施しました。
試験開腹を行うと大きな嚢胞が見つかりました。粘膜は非常に固く、まずは穿刺して中の液体を吸引しました。

下:穿刺して排液した大量の液体 ほとんどドロっとした膿でした。写真
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全て穿刺して嚢胞を見ると粘膜は厚くて後方に小腸がつらなり、胃の一部に嚢胞が形成され中に膿瘍ができたみたいで非常に珍しい症例でした。近くを観察すると腫瘍などはなく、一部粘膜から飛び出しそうな少し固い物?がありました。メスで小切開すると簡単に取り出せました。

下:取り出した異物らしきものは何かの軟骨?のようなものでした。
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推測:何か食べたものが、胃の粘膜下に入り込み嚢胞を形成してその中が化膿したようで非常に稀な症例でした。粘膜が穿孔していたら腹膜炎を起こしますが、その一歩手前の状況でした。

分泌物は検査センターに依頼して細菌感受性試験を実施しその後は経過良好でした。。
抜糸時に同じ部位を超音波で検査すると全く異常なし 血液検査でも炎症の数値は正常でした。

その後は、定期的に腹部超音波検査、血液検査で炎症反応はなく経過良好で体重も増え完治しました。
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小型犬の胃内毛球症

ヨークシャテリア 2歳 3kg 1週間前から元気なし 昨日から嘔吐数回 食欲はあると来院しました。血液検査では、肝機能、膵機能上昇 単純レントゲン検査では異常ありませんでしたが超音波検査で胃内に何かあるようなので胃内異物を疑いました(超音波検査で確定診断はできない)。その日は午後だったので、入院 静脈点滴 後日、消化管造影検査を実施しました。

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次の日のレントゲン造影検査では、胃内に何かあるような陰影像が造影剤投与 直後、5分で僅かに観察されましたが、15分、30分、60分、2時間の画像では異常所見は無くなり造影剤の胃や腸での通過時間は正常でした。

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1日目の超音波検査や2日目の胃の造影検査で胃内に何か異物がある可能性が否定できないので、その日のうちに麻酔下で内視鏡検査を実施しました。内視鏡検査では、胃内異物がすぐに確認できました。異物鉗子で取り出そうとしました(写真画像)が、異物が大きすぎて胃の噴門から食道に通過させられませんでした。よってそのまま麻酔下で内視鏡処置から開腹手術に切り替えました。

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開腹手術で取り出されたものは、上の写真のような輪ゴム2個に毛が絡まり大きな毛球(動物の毛と人の毛)でどうみても内視鏡で摘出は無理な大きさでした。

今回の場合、いきなり試験開腹手術を実施するより、まず内視鏡で取り出せるものは取り出す。どうしても無理な場合に手術を実施するように、内視鏡検査右矢印1開腹手術の順に手技を進めていく必要があると思います。

消化管内異物では、今回のように事前検査で確認できないケースはよくある事です。単純レントゲンで全てが写し出されるわけではありません。
posted by サム at 05:07| 埼玉 ☔| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

猫のヘモプラズマ症

6歳の雄猫が、食欲不振、元気なしで連れて来られました。
身体検査で、発熱(T40.5 )、重度貧血(ヘマトクリット値:16% 猫の正常値37%)、軽度黄疸がありました。
その他、猫白血病ウィルス検査:陰性  猫免疫不全ウィルス検査:陽性でした。

血液塗抹検査で赤血球表面に何かの原虫がいるような所見があったので、血液検査で猫ヘモプラズマ検査を行いました。(検査センター依頼)

下:血液塗抹標本 (×1000倍)
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後日、検査結果では猫ヘモプラズマが陽性でした。

猫ヘモプラズマ症は赤血球寄生性の微生物(最近まではヘモバルトネラと呼ばれていた)の感染によって発症する病原体です。猫伝染性貧血とも呼ばれることもあります。
猫ヘモプラズマは血液の赤血球に寄生することにより赤血球が壊され、溶血性貧血を引き起こします。
猫免疫不全ウィルス陽性で白血球が4000程度しかなく、猫ヘモプラズマ症を発症したようでした。

よって、猫ヘモプラズマ症に効く薬の内服を開始しました。
長期間の投薬により発熱、貧血は徐々に改善し、薬なしでも大丈夫な状態に回復しました。
体内からヘモプラズマの完全な根絶は難しいようで免疫力の低下により再発する場合もあるようです。
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猫の瞬膜にできた腫瘍

10歳の雑種猫が、右眼の内側にある瞬膜(第3眼瞼)がだんだんと眼球を覆ってきたという主訴で連れて来られました。抗生剤、消炎剤の点眼に反応は無く瞬膜は1-2週間で徐々に大きくなり眼球の約80%を覆うようになりました。急速に大きくなってきたので悪性腫瘍を疑い、細胞診を行わずすぐに瞬膜切除術を行いました。

下:麻酔中の写真 瞬膜が眼球を覆っているのが分かる この瞬膜を根本から切除しました
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下:眼球を消毒して滅菌布を覆い瞬膜切除を行う前の画像
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下:切除した瞬膜 瞬膜は根本部分も太くなっており何かの悪性腫瘍が疑われました。切除した組織は検査センターに依頼
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病理組織検査では、悪性腫瘍(局所のリンパ腫の可能性?)との診断結果でした(他の体表リンパ節には異常なし)。
病理組織検査所見では、核分裂像は高倍率10視野あたり38個で悪性腫瘍の疑いが強い結果でした。
その後、リンパ腫の確定と免疫表現型の決定には免疫組織化学染色が有効なので行いました。
結果はリンパ腫でした。

手術後は、目を覆っていた瞬膜がなくなり見えるようになり特に問題はないようでしたが、その後、瞬膜周辺は再び大きくなりましたが、ある種の薬剤の投薬で以下のように小さくなりました。当初は眼圧も上昇して眼圧を下げる点眼も必要でしたが、現在は点眼は必要なくなりその薬剤の投薬で様子観察の状況です。

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腸閉塞の症例

3歳6か月のジャックラッセルテリアが急な嘔吐で連れて来られました。
触診で上腹部に何か柔らかいものが触知されましたが、単純レントゲン検査、血液検査では異常がなく、取りあえずは様子観察としました。嘔吐が継続するようなら入院にて詳しい検査が必要な趣旨を説明しました。

その後、嘔吐が継続するようなので消化管造影検査を実施しました。
造影剤投与で腸から3時間で大腸まで造影剤は通過しましたが、一部の造影剤は7時間でも胃に停滞しており何らかの通過障害があると思われました。

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上下のレントゲンは、造影剤投与7時間後のレントゲン写真です。
造影剤は、一部大腸まで到達しているが、一部は胃に残っている状態。

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その日のうちに試験開腹を実施しました。すると小腸の胃側 4分の1あたりに以下の異物が閉塞していました。

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滅菌布から腸を取り出し、感染予防で腸の左右に湿らせたガーゼを置いています。

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切開した腸は、異物を摘出した後に吸収性縫合糸で閉鎖しました。

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異物は、何か長方形のゴムのようなものでした。このようなゴム製の異物は通常のレントゲンでは確認できません。形が長方形だったので隙間から一部の造影剤は通過して大腸まで到達してしまい診断を難しくしていました。
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3000年07月01日

雄猫の両側性の停留睾丸(陰睾丸)の摘出手術

雄の犬猫では通常は生後2か月までに睾丸は陰嚢内に下降します。もし生後2か月で睾丸が正常な位置に無い場合、潜在睾丸(陰睾丸)の疑いが強くなります。潜在睾丸では、お腹の中に残るタイプと鼠径輪から外に出るが正常な部位に移動せずに皮下に残るタイプがあります。まれにその中間の鼠径輪に引っ掛かりある部位が分かりにくいタイプもあります。潜在睾丸の発生率では犬1.2%、猫1.7%。犬では右側の睾丸の方が左側よりも2倍発生頻度が高く、猫では左右での発生頻度鵜は同じだと言われています。

スコテッシュホールド 雄 9か月齢が去勢希望で連れて来られました。9か月齢で皮下の脂肪も多く、また大きな猫種なのか触診では何回触っても左右ともに睾丸の確認はできませんでした。当日に麻酔下でもう一度触診して無い場合は、開腹手術になる趣旨を説明しました。

下:麻酔後の下腹部の写真 見た目では左右の睾丸はありません。
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麻酔下で少し強く圧迫しながら触診を行うと皮下の下の筋肉層に何かの小さなMassが僅かに確認できました。
術中超音波で確認後に、左のMassのある部位を注意して小切開すると睾丸が見つかり摘出手術を行いました。
右も同様に注意深く探索するとやっと確認でき同様な処置を施しました。

下:手術後の写真 傷口は最小限で切開摘出をしました。開腹手術せずにすみました。
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下:摘出した左右の睾丸 左右ともに睾丸は通常のサイズに比べて 1/4〜1/5程度に小さくなっていました。
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通常の部位に移動しない睾丸はかなり小さいサイズになっているケースがほとんどです。
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犬同士の散歩での咬傷事故

2015年になってここ3か月以内で、犬の散歩時に偶然に出会った犬同士がジャレあっていて急に噛まれる咬傷事故が3例ありました。普段は大人しい犬も何かの拍子に怒って咬傷事故に発展するケースがあるのでリードを引っ張る飼い主の方はお互いに十分に注意をして下さい。1例は内科治療、1例は局所麻酔で簡単な縫合処置、1例は傷が大きく全身麻酔で手術になりました(以下)。

ヨークシャテリア 1Y 散歩時に中型犬に噛まれたと病院直前に連れて来られました。
見ると口唇部に大きな裂傷があり緊急手術を実施しました。

下:麻酔後の写真(全体像) 口唇部に裂傷があるのが分かります。
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胸部、腹部レントゲン検査 CBC,生化学検査を実施後、外傷性のショック予防のため静脈点滴をしながら手術を実施しました。

下:麻酔後、手術前の写真(局所)
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皮膚は一部欠損しており一部口唇ラインが湾曲しましたが、軽度なので毛が生えれば見た目では怪我があるかどうかは分からないと思います。縫合は吸収性縫合糸で埋没縫合を行いました。

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その後、傷口は綺麗になりました。口を閉じた時に一部隙間はありますが、食事や水を飲む時にこぼれることもなく生活上は問題なく生活できているようです。外見も毛が生えればわからなくなると思います。
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胃の綿状異物の症例

3kgの小型犬が、車での移動時に黒色の異物を一度吐いて、再びそれを食べてしまったという主訴で連れて来られました。その時以外は特に消化器症状はないとの事。吐かせる治療をしましたが異物を嘔吐する事はできませんでした。後日、食事を抜いて連れてきてもらい単純レントゲン、超音波検査を行いました。レントゲン検査では異物は写りませんでした。

下:空腹時の胃の超音波検査では異物の時に見られるリングダウンアーチファクトが確認できました。
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内視鏡では、胃内に何かの異物はありましたが大きすぎて胃の噴門を通過できず摘出できませんでした。
その日の夜に手術で異物の摘出手術を実施しました。

下:手術中の画像 麻酔、開腹後、胃を腹腔から少し出して2か所の支持糸で吊り上げている画像 シコリはかなり大きく一塊になっていました。胃切開で摘出しました。術野の回りは湿らせたガーゼを覆っています。
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下:摘出した綿状異物 大きさ的に胃の噴門を通過できる大きなではありませんでした。どうも同じような異物を過去にも摂取していてそれら異物が胃内で絡まり一塊りになったようでした。
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その後、2日入院して退院しました。経過良好でした。

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猫の乳癌の2症例

犬と違って猫の乳腺にできた腫瘍は、ほとんどが悪性の乳癌です。また、犬と違い猫では、小さいうちに手術を行っても数か月〜長くて2年の間に再発するケースがほとんどです。手術に関しては、この点を飼い主の方に説明した上で手術を行うのが非常に重要だと思います。

症例1)
10Y以上(年齢不明)のメスの雑種猫が急に乳腺が大きくなり分泌物がでていると連れて来られました。一部の乳腺は大きく腫大して中に液体が貯留していました。

下:麻酔後の患部の画像
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血液検査、レントゲン検査で異常がないのを確認、また手術をしても再発することを説明した上で手術を実施しました。今回のケースでは、このままでは腫大した乳腺は破裂を起こしてしまいQOL(生活の質)の低下にもなり手術を行った方がいいかと思われます。

下:手術後の患部の画像  消毒後の写真画像(茶色は消毒液)です
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シコリのある部位を全て手術にて切除しました。手術はラジオ波メス、シーリングシステムを使用したのでほとんど出血はなし 太い血管の結紮もなし 術後の疼痛は少ないように感じました。翌日退院。



症例2)
11Yのメスのロシアンブルーが腹部に数センチ大の塊りがあると連れて来られました。
早速、針による細胞診を行い、検査センターに検査を依頼しました。後日の検査では、乳腺癌でした。犬の乳腺癌は手術で完治するケースもありますが、猫では手術をしても再発率が非常に高い(ほとんど再発してしまう)悪性腫瘍です。飼い主の方には、手術をしても再発することを説明した上で手術に同意して頂きました。

下:悪性腫瘍の画像
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各種血液検査、胸部レントゲン検査で異常なし、飼い主の方と相談をして手術を行う事になりました。

下:手術中のシールドシステムによって乳腺摘出している画像(ぼかし画像)
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手術では、非常に再発の多い腫瘍なので再発を遅らせるために、皮膚はラジオ波メスを使い、皮下識はシールドシステムを使い、ほとんど出血をさせず(出血により腫瘍細胞が散らばるのでなるべくさせない方がよいという考え)に患部の根本から深く大きく腫瘍+5乳腺を摘出できました。またシールドシステム使用のため糸を使った血管の結紮縫合は1本もなく、そのため手術後の痛みは少なく全体の手術時間もかなり短縮できました。

下:手術後翌日の画像
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手術では、第1乳腺〜第5乳腺まで全て摘出。
手術翌日は痛みはほとんどなく、食欲もあり経過良好でした。
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犬の膝蓋骨脱臼の手術

小型犬では、後肢の膝蓋骨が内側に脱臼しやすい子が多数います。
膝蓋骨脱臼は、4段階のグレードに分けられます。
グレード1:脱臼しても自然と正常な状態に戻ることが多く、無症状。
グレード2:時々脱臼した足を浮かせて跛行しますが、簡単に整復でき、日常生活にそれほど大きな支障なし 一部で放置すると、骨が変形、靭帯が伸びるなどしてグレード3に進行
グレード3:脱臼していることが多く、整復してもすぐに脱臼した状態になるため、一部で痛みあり
グレード4:常に脱臼している状態となり、元に戻すこと(整復)ができず、X脚様の歩行だったり痛みを一部で慢性の痛みを伴う
膝蓋骨脱臼は、様々な犬種で発生しますが、特にトイ・プードル、ポメラニアン、ヨークシャー・テリア、チワワ、マルチーズなどの小型犬によく見られます。

膝蓋骨脱臼は多くの小型犬が持っているケースがあり全てで手術が必要なことはありません。特にグレード1はよくある事です。グレード1グレード2のケースと以下1)2)3)に当てはまらないケースでは手術は必要ないでしょう。
1)慢性の痛みが継続するケース、繰り返しの痛みが起こる場合
2)脱臼する際に何か衝撃がかかるような外れ方をするケース
3)膝蓋骨の外れている変位のズレが大きく(グレード4)歩行が明らかにおかしく場合では手術を行う場合があります。

8Y パピオンが左足の疼痛で連れて来られました。触診ではグレード3〜グレード4の膝蓋骨脱臼がありました。2)3)に当てはまるケースでした。レントゲンでは膝蓋骨が内側に大きく変位しており、歩く際の姿勢も明らかにX脚様なので、今後の進行を考え手術をお勧めしました。
下:レントゲン写真 矢印は脱臼した膝蓋骨
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手術で関節包を開けると膝の滑車溝は浅く膝蓋骨は先天的に脱臼しやすいようでした。
関節内の前十字靭帯は異常ありませんでした。
下:膝の関節を開けて骨を露出したところ 矢印は膝蓋骨が内側に大きく脱臼している部位
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手術では3種類の方法を併用して膝蓋骨を整復する方法を行いました。
下:手術後の写真
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8歳での手術だったので治癒が遅れる可能性があり心配でしたが、抜糸の時には普通に歩いていました。自宅では飛び跳びはねることもあるそうで経過良好でした。
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プードル犬の股関節脱臼2症例

●1症例目)8歳半のプードルが階段の段差に足をぶつけて跛行があると連れてこられました。
レントゲン検査では股関節脱臼が確認されました。股関節は前方背側に大きく脱臼していました。

下:脱臼した股関節骨頭 骨盤の寛骨臼からの脱臼後の変位は大きく 骨頭の靭帯は完全断裂したと思われる 矢印は脱臼した股関節骨頭
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麻酔下で整復する方法もありますが、変位が激しく整復できても再発する可能性高いことや手術ではほとんどが改善する点を考えて最初から手術を選択されました。

手術2日後に普通に歩行できるようになりました。痛みもほとんどありませんでした。

下:脱臼した股関節骨頭を切除後のレントゲン写真 矢印は切除された股関節骨頭があった部位
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この手術では、色々なアプローチ方法があります.ほとんどは手術を行う事で順調に回復します。
手術で切除された股関節骨頭部分は、その後に偽関節と言われるものが形成されて通常の骨頭と同じように機能して通常どおりの生活ができる手術法です。股関節骨頭切除術は、股関節脱臼以外にもレッグ・カルベ・ペルテス病や股関節骨頭骨折の一部で実施されている昔から行われている一般的な手術法です


●2症例目)約6年のプードルが右後肢跛行で連れて来られました。問診では、同居犬との何らかの拍子にぶつかり、それから跛行が生じたとの事でした。

レントゲンでは、股関節脱臼がありました。麻酔下で整復を試みましたが、再度脱臼を起こし手術を選択しました。

下:脱臼した股関節のレントゲン写真
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下:手術後の股関節骨頭切除した後のレントゲン写真
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下:切除した股関節骨頭
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脱臼した股関節骨頭を切除することによりその部位に偽関節が形成されて関節様の働きができ。痛みもなく普段どおりの生活ができるという以前からある手術法です。



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犬の股関節脱臼

16歳のフレンチブルドックが、階段から落ちて右足を痛がると連れて来られました。
レントゲンを撮影すると股関節が脱臼していました。この犬は、心臓が悪く心臓の薬を数種類内服しており飼い主の方は手術を希望していませんでした。

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上:レントゲン検査では右股関節が脱臼しているのが分かる。
よって、短時間の麻酔鎮静処置にてレントゲン透視下にて整復をしました。
股関節脱臼では、ほとんどは手術で完治させるケースがほとんどで整復しても再発するケースが多い。

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上:整復後のレントゲン写真。股関節が正常な位置にあるのが分かる。

その後、運動制限をして様子観察しましたが、とりあえず再発なくコントロールできています。通常は、股関節骨頭の靭帯が切れているので、整復しても再び脱臼してしまい手術になるケースがほとんどですが、うまくいった理由として考えられるのは、1)今回の犬はすでに高齢で動きが遅くそのため再発しなかった? 2)犬種的に股関節骨頭がおさまる寛骨臼が深く外れにくかった? 3)今回の股関節脱臼の変位の程度が軽かった?
などの理由からか半年しても再発はない状況が続いています。通常は、整復してもほとんど再発するので獣医療では手術にて完治させる治療の方がベストだと思われます。
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猫の広範囲(肛門腺破裂による)皮膚壊死

犬猫では肛門の左右斜め下の部分に肛門腺と呼ばれる分泌腺があります。通常は、便をする時や興奮した時などに力んで肛門につながっている部分に分泌液がでますが、分泌腺の出が悪くなると肛門腺が破裂して皮膚の下に膿が漏れ出します。その後に膿が増えて今度は皮膚が破れて膿が外に出ます。早めに皮膚が破れれば自然に回復するケースもありますが、皮膚が破れないと皮膚の下に大量に膿が増えて皮膚表面が壊死を起こし(皮膚が黒くなり)皮膚が脱落して傷口は大きく開きます。

19歳 メス猫 数日前から食欲元気なし。肛門左側が大きく腫れているという主訴で連れてこられました。見るとその部分の皮膚は黒くなり大きく壊死を起こしていました。壊死した黒い皮膚中央に大きく切開をすると中から大量の膿が出てきました。

写真は2枚とも右上が尻尾部分 左下が後ろ足部分 斜め右下にして保定している画像です。

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上:写真は黒く壊死した皮膚を切開して膿を出して、中を洗浄、消毒した後の画像。壊死した皮膚は肛門に非常に近く広範囲かつ深部にまで達していました。(写真矢印は肛門部分の位置です)

壊死部分に切開を入れ膿を排液して中を洗浄しました。この状態では、すぐに手術は無理なので消毒と特別な外用薬塗布を1日3回繰り返しました。その後に手術を行いました。

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上:写真 黒い枠内は縫合部分を示しています。ピンセットの先端部分は肛門です。縫合した部分と非常に近い部分でした。
傷口の状態を確認して手術2日後に退院させました。

その後、抜糸 傷口は完治しました。
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3000年06月01日

レッグ・カルベ・ペルテス病

レッグペルテスとは・・・
レッグペルテスは、若齢の超小型犬および小型犬の大腿骨の先端に変性を起こします。この病気は、骨の血液供給の欠如と血管の破壊により特徴づけられます。原因は不明ですが、遺伝性であると考えられています。国内では最近、飼育頭数の多いプードルやポメラニアンなどの発症が多いようです。大腿骨骨頭への突然の血液供給の欠如は、この骨の先端の破壊を引き起こします。症状には、後肢の跛行、大腿骨の委縮、股関節の動きに伴う痛いがあげられます。治療は病変の大腿骨頭を外科的に切除します。この疾患の犬はほとんどの場合、回復します。

生後約6か月のプードルが左足の疼痛で連れてこられました。
当初は、消炎鎮痛剤で様子観察しましたが、レントゲン検査でレッグペルテスが疑われたのと痛みが数週間にわたり続くため股関節骨頭切除術を実施しました。

下:正常な股関節骨頭(右側)
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下:レッグペルテスが疑われた股関節骨頭(左側)
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股関節骨頭の成長板の部位が黒くなり血液供給が少なく、股関節骨頭自体が変形しているのが分かります。


下:手術で切除した股関節骨頭
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手術後、1週間程度で徐々に疼痛は無くなっていきました。

この手術では、色々なアプローチ方法があります. ほとんどは手術を行う事で順調に回復します。
手術で切除された股関節骨頭部分は、その後に偽関節と言われるものが形成されて通常の骨頭と同じように機能して通常どおりの生活ができる手術法です。
股関節骨頭切除術は、レッグ・カルベ・ペルテス病以外にも股関節脱臼や股関節骨頭骨折の一部で実施されている昔から行われている一般的な手術法です。
posted by サム at 09:41| 埼玉 ☔| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

胆嚢由来の嚢胞性病変の症例

10歳半の雄の猫ちゃんが慢性の嘔吐下痢で連れて来られました。
血液検査では、異常なし
レントゲン検査で右側の肝臓の後方に楕円形の少し大きな腫瘤病変が認められました。

レントゲンのラテラル像 下のCR画像では矢印の所が異常所見です。
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超音波検査では、形状は袋状で液体貯留しており胆嚢様ですが異常に拡大しており、その中に胆泥とは違う小さなシコリがあるのが分かりました。

超音波画像 胆嚢状のしこり 中にシコリがあり腫瘤下部は大きな血流があるのがカラードップラーで分かります。
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内科療法で嘔吐、下痢が改善したところで試験開腹を実施しました。
お腹を開けるとそのシコリの袋状の表面は鬱血して粘膜肥厚していて明らかに手術は必要な状態でした。

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手術で大きくなった病変部をシーリングシステムを使いながら切除しました。

その後の病理組織検査では、胆嚢由来の嚢胞性病変を考える・・という検査結果で腫瘍性疾患ではありませんでした。また手術前の肝酵素、胆汁うっ滞の時に上昇する血液データーは正常値でした。

posted by サム at 08:00| 埼玉 ☔| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

アポクリン腺癌の手術

アポクリン腺癌とは・・・
雄の犬では、肛門周囲に肛門周囲腺腫という良性腫瘍が発生するケースが多々あります。同じ肛門付近にできる腫瘍でアポクリン腺癌があります。このアポクリン腺癌は、肛門嚢(におい袋の様なもの)にできる比較的稀な悪性腫瘍で肛門周囲の深い部位に発生します。よって、肛門周囲腺腫とは違い、気づいた時にはすでに大きくなりすぎて手術不可能なケースもあります。急速に大きくなるタイプが多いようです。

11歳6か月 ヨークシャテリア 去勢雄
偶然に肛門腺処置で発見されました。当初は腫瘤の大きさは約11mmでしたが、約10日後の手術当日はで約13mmでした。

手術前の画像:肛門嚢からカテーテルを入れている画像。指で圧迫しないと腫瘍の存在が分からない腫瘍が肛門右側の皮下にあります。細胞診ではアポクリン腺癌を疑う検査結果だったので早期に摘出手術を実施しました。
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手術中の画像:皮下深い部位にある腫瘍は直腸寄りにあるケースが多く手術では直腸を穿孔しないように慎重な手技が必要です。ラジオ波メス、シーリングシステムを利用して出血を最低限に抑えなるべく回りの神経に注意して大きく摘出手術を行いました。
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手術後の画像:傷口の場所が肛門に近いので、傷口は吸収性縫合糸で埋没縫合を行いました。
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肛門嚢アポクリン腺癌は犬の皮膚腫瘍全体の約2%を占める悪性腫瘍です。以前は、雌犬に多いとされていましたが、最近では、性差はないといわれています。局所浸潤性が強く、転移しやすい性質を持ち、一般的な転移部位は局所リンパ節(腰下リンパ節群)であり、約50%の症例で初診時に既に転移がみられます。時に非常に小さな肛門嚢の腫瘍が、非常に巨大な転移巣を形成することもあります。

病理組織検査では、肛門腺由来のアポクリン腺癌でした。細胞異型は軽度〜中程度でした。腫瘍組織は完全に摘出されていたようです。
今後は、悪性腫瘍なので抗がん剤などの治療が必要になります。この腫瘍の悪性度は高カルシウムが認められることが、局所再発または転移疾患の指標となり、またこの腫瘍の性質上、局所リンパ節および遠隔転移に注意が必要です。今回の症例では、早期診断、早期の摘出OPEだったので手術前の検査で高Ca血症はありませんでした。

手術後に、再発予防として抗がん剤投与を5回行いました。

その後も再発はなく、経過良好です。
posted by サム at 07:08| 埼玉 ☔| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ハムスター前肢の皮膚腫瘍摘出

1歳6か月のジャンガリアンハムスターの前肢にシコリができ、2週間前に気づいてから明らかに大きくなったと来院されました。しこりは固く、腫瘍を疑わせる所見でした。ハムスターの寿命、麻酔のリスクもありましたが、オーナーの方は手術を希望されました。

手術前の写真 前肢に大きなシコリがあるのが分かる
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手術後の写真 ラジオ波メスで止血しながらシコリを切除した画像
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切り取った腫瘤
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ハムスターでは、寿命が短かく生活環のスピードが早いせいか 良性腫瘍でも大きくなるスピードは速く 悪性の場合はたった1週間でかなり大きくなるものもあります。よって腫瘍の場合は理想的には良性でも手術を選択するケースがあります。しかし色々なリスクがあり、特に前肢は非常に気にする部位なので術後の傷口の管理には注意が必要です。

病理組織検査では良性腫瘍で完全切除で予後良好との検査結果でした。

その後、別の病気で来院 傷口は綺麗に完治していました。
posted by サム at 06:00| 埼玉 ☔| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

内視鏡を買い換えました


長年使用してきた内視鏡が古くなってきたので、最新式の動物用内視鏡に買換えました。
2014年12月

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動物用内視鏡システム VES <ベス>  動物用医療機器届出番号:20動薬第586号

*以下、医療器具メーカーのキャッチフレーズ
動物たちの健康をやさしく見守っていきます。
症状が、見える。
症状を言葉で伝えられない動物の診療に、高画質な画像が威力を発揮。
日常診療の頼れる"目"として観察・診断に役立ちます。

安心が、見える。
飼い主さんの不安に対して、画像による明確な説明が可能になります。
また生検をする事で、症状の原因究明に役立てる事ができます。

元気が、見える。
開腹する事無く異物の回収を行う事ができます。

※動物や異物の種類により、回収出来ない場合もあります。
また、検査結果より健康回復とQOLの向上のために優しい治療で貢献します。
*以上、医療器具メーカーのキャッチフレーズ


例えば、ファイバー先端を手の中に入れて撮影すると次のような画像になります。
以前の内視鏡に比べて画質が格段に良くなりました。指紋も綺麗に分かります。
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下の医療器具は、異物除去鉗子(かんし)で色々な胃内異物、食道内異物を取り除く医療器具です。先端で摘まんで取り出すタイプや種だど4本のワイヤーの中に入れて摘まんで取り出すもの、バスケット型でそこに異物を入れて取り出すものなどがあります。
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下の医療器具は、食道や胃などの組織生検のための医療器具です。
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異物除去の場合も組織生検の場合もファイバー先端から鉗子が出て操作処置を行います。
異物を飲み込んでしまった場合にご相談ください。
posted by サム at 05:00| 埼玉 ☔| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

15才の犬の巨大睾丸腫瘍摘出

15才の犬の左側の皮下にある(完全に包皮まで至っていない)睾丸が徐々に大きくなり歩くときに引きずるので手術をして欲しいとの事で来院されました。
見ると睾丸はかなりの大きさになっていました。

血液検査では、炎症の数値が高くなっていました。中程度の貧血がありました。
レントゲン検査では、胸部腹部とも異常はありませんが聴診で心臓雑音がありました。
後日、手術を行いました。

下:麻酔後のバリカンで毛を刈った後の患部の写真
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腫瘍化した睾丸はかなりの大きさになっていました。

下:手術中の写真 
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手術では、ラジオ波メスを使い出血を極力させないように行いました。
悪性腫瘍だと思われ、血管はかなりの太さがありました。

下:手術で摘出した睾丸
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腫瘍の大きさは、83mm×55mm×70mmでした。
腫瘍の重さは、210gでした。
もう片側の睾丸も今後腫瘍化する可能性があり去勢手術を実施しました。

下:手術後の患部の写真
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手術後は、皮膚はすぐに正常の状態に戻りました。
摘出した睾丸は、病理組織検査のため検査センターに送りました。


posted by サム at 03:00| 埼玉 ☔| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

シーリングシステムによる乳腺腫瘍摘出

2015年1月に導入したシーリングシステムですが、その月に早速に乳腺腫瘍摘出の症例が3例あり使用しました。

シーリングシステムは、電気メス、レーザーメス、ラジオ波メスで切ると出血を起こすような太い血管(5〜6mm程度まで)をシールドして出血なしに切る事ができる手術器具です。皮下識の血管の多い腫瘍摘出などでは太い血管を一部、糸で結紮して切断しますが、シーリングシステムでは皮下の血管結紮が無くなり手術時間をある程度短縮する事ができます。

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上:弱いぼかし画像
上の写真は中型犬の(細胞診では悪性所見は少ない)乳腺腫瘍摘出手術。皮膚切開はラジオ波メスを使用して皮膚をマイルド凝固で切開をし、鉗子で皮下識を分離して血管が少ない部位はラジオ波メスを使用。(ラジオ波メスでは出血するような)太い血管があるような部位はシールドして鋏で切ると言う手術を行いました。
血管の結紮が無くなったためか? 手術後は院内であまり痛みはなし。翌日帰宅後も飼い主の方の話では手術後の痛みはほとんど無かったと聞きました。

下のが、シールドシステム本体です。
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シーリングシステムによる僧房弁閉鎖不全症のある高齢犬での局所麻酔下の腫瘤摘出

12歳半の愛犬 以前からあった背中のシコリから出血、化膿を起こしたと連れて来られました。4年前から心臓が悪く(僧房弁閉鎖不全症 心臓雑音はLevine分類で6段階中5)心臓の薬を継続内服中。全身麻酔下での手術はしたくない趣旨だったので局所麻酔下での腫瘤摘出を実施しました。

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上:腫瘤下の血管があるだろう部位をシールドしているところ

手術では、事前に鎮痛剤の皮下注射と患部に局所麻酔を施し、全身麻酔ではなく局所麻酔で腫瘤を摘出しました。皮膚はラジオ波メスで皮膚を360度切開し、事前に超音波ドップラーで太い栄養血管のある部位の周辺はシーリングシステムで血管をシールドして出血させずに腫瘤を摘出しました。

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上:腫瘤摘出後の患部

手術中、愛犬には痛みは全くなく出血も軽度出血程度で無事終了しました。

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上:摘出した腫瘤 非常に柔らかい触感

愛犬はその日の午後には退院としました。
その後の病理組織検査では、良性黒色腫でした。
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3000年05月01日

シーリングシステムによる脾臓摘出

2015年に導入したシーリングシステムですが、早速に脾臓摘出の症例があり使用しました。

7歳数か月体重12kgの愛犬が、1週間前から食欲減退の主訴で連れて来られました。
血液検査では、生化学正常、CBCで軽度貧血とCRP(炎症の検査)が14と高い数値(正常値1以下)でした。
レントゲン検査では、以下のように腹部に大きな腫瘤があり超音波では脾臓が腫大していました。
とりあえず発熱もあるので抗生物質で様子観察を行い、炎症の数値と発熱が治まるのを待ち、悪性腫瘍の可能性も踏まえて試験開腹を勧めました。

下:腹部レントゲン画像
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その後、食欲も出てきて、発熱も治まりCRPの数値も14から4.9に下がったので試験開腹手術を実施しました。
試験開腹では、以下のように脾臓の中央部が腫大しており腫瘍を疑いシーリングシステムとラジオ波メスを併用しながら脾臓摘出を行いました。摘出後は、悪性腫瘍を疑い腹腔内をサクション(吸引機)にて数リットル腹腔内を洗浄しました。

下:弱いぼかし画像 シーリングシステムにて切除部位をシールドしている画像
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取り出した腫瘤は縦29cm 横9.5cm、中央部の腫瘤は直径9.5cmで850gの重さでした。
手術後は、すぐに食欲も出てきて軽度発熱もなくなり数日の点滴入院で退院しました。

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今回の症例では脾臓に腸間膜がひどく癒着を起こしており、このような腫大した脾臓では血管がかなり太く、一部では大出血を心配して結紮した部位もありましたがシーリングシステムを使用したことにより手術時間をかなり短縮することができ麻酔の覚醒も良かったです。

病理組織検査の結果では、悪性の血管肉腫でした。抗がん剤を使用しても予後が非常に悪い悪性腫瘍です。

その後、オーナーの方の希望もあり抗がん剤は使用せず、抗癌作用があると思われる薬を投与しましたが、術後5か月で亡くなりました。

posted by サム at 09:00| 埼玉 ☔| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

脾臓を巻き込んだ犬の腹腔内腫瘤

11歳のパグが食欲減退で連れて来られました。血液検査では炎症の数値が高く軽度貧血があり、レントゲン検査では腹腔内に大きな腫瘤がありました。超音波検査では、大きな腫瘤は脾臓を巻き込んでいるようでした。

後日、脾臓の悪性血管肉腫の可能性もありましたが、試験開腹手術を実施しました。
下:ぼかし画像

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腫瘤は脾臓を取り込んでおり切り離す場合のリスク(出血による貧血進行)を考慮して脾臓とともに腫瘤を摘出しました。
下:ぼかし画像

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病理検査では、腫瘤部分は線維性被膜が肥厚し肉芽組織が形成され炎症も起きているが腫瘍ではなく、また悪性所見はなし。
構成する細胞にはいずれも異形成はなく、手術後に炎症の数値も低下し経過良好でした。




posted by サム at 08:30| 埼玉 ☔| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

犬の脾臓摘出

9才6か月のシーズーが食欲元気なしの主訴で来院しました。来院時に可視粘膜は蒼白で明らかに貧血が疑われました。
血液検査では重度貧血があり、その他は異常ありませんでした。レントゲン検査では脾臓がかなり大きく、超音波検査でも脾臓の一部が大きくなっていて脾臓の悪性血管肉腫の可能性もありました。

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その後、各種内科治療をしましたが貧血が改善されないのと、後々に脾臓破裂の可能性も考慮して、後日、脾臓摘出術を実施しました。手術で開腹すると明らかに脾臓は大きく血管肉腫を疑わせるものでした。

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摘出した脾臓は、一部が明らかに腫大しており(写真右側)開腹時に脾臓表面から僅かな出血もありました。
病理組織検査の結果では、炎症刺激により反応性に腫大したリンパ濾胞が多数形成され腫瘤内は鬱血し一部に血腫も形成されていたが、悪性所見はないとの病理検査所見でした。

手術後は比較的経過良好でその後貧血も改善し完治しました。
posted by サム at 07:50| 埼玉 ☔| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする