3001年01月01日

出産予定の2週間前に行った猫の避妊手術

約2歳の雌猫、1か月ちょっと前に1日だけ外に出てしまい、最近お腹が大きいと来院。
レントゲン検査で、4匹の妊娠を確認しました。飼い主の方は、どうしてもこれ以上、猫を飼えないとの事だったので避妊手術を後日行う事にしました。

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上:入院して静脈点滴をしている猫。
前肢を持ち上げるとお腹が大きくなっているのが分かります。
各種血液検査 異常なし
各種ウィルス検査 異常なし
血液凝固検査 異常なし

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上:麻酔後、手術前の皮膚を消毒した後の写真。 
お腹が大きいのが分かります。

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上:妊娠子宮を腹腔から外に出した時の写真
なるべく傷口を小さくして子宮卵巣を摘出しました。

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上:翌日の午前 退院前の写真
手術は、特に問題なく終了しました。
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3000年12月01日

腹腔内で子宮破裂を起こしていた犬の子宮蓄膿症の症例

10歳4か月のアメリカンコッカースパニエルが日曜日の明け方午前6時頃にぐったりしていると夜間病院で診察を受け、その後に当院に連れて来られました。 夜間病院の各種検査では、超音波検査で子宮内液体貯留あり、また腹腔内にも液体貯留があり腹膜炎の可能性ありとの診断でした。夜間病院での血液検査では、白血球5300で低下、炎症の検査:CRP>7以上測定不能でした。

日曜日の午前11時に当院に連れてこられました。当院の検査では、白血球12400 炎症の検査:CRP>20以上測定不能(CRP専用機での検査)でした。

すぐに麻酔下で手術を行いました。開腹すると子宮の一部に穴があいて子宮内の膿が腹腔内に漏れ出しているのが確認されました。穴が開いた子宮の前後を結紮してすぐに子宮卵巣全摘出術を実施しました。手術後は、腹腔内をサクション(吸引機)にて約2リットル洗浄液で腹腔内を徹底的に洗浄を行いました。

下:摘出した子宮に穿孔(穴があいていた)していた部位の写真
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その後は、4日入院して退院しました。退院後も経過良好でした。

下:抜糸で来院した際の写真 いつもの状態になり元気があるとの事でした。
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当初、朝の6時の時点で白血球が少なく敗血症に移行する状態だったようです。夜間病院で抗生物質などの投与で5時間後の当院での検査で白血球は12400まで上昇しており、なんとか麻酔できる状態と判断。また、明日まで待つと確実に敗血症で状態悪化するとの判断ですぐに手術したのが良かったようです。

子宮蓄膿症では、なるべく早く手術を行うのが、命を救う方法です。今回のように、子宮蓄膿症(パイオメトラ)の症例のうち子宮破裂を起こしている症例が稀にあります。
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9年2ヶ月前に行った会陰ヘルニアが再発して再び手術を行った症例

ビーグル 雄 15歳 4か月
2016年 肛門の左が腫れていると連れて来られました。

過去に、左右の会陰ヘルニア手術をした犬でした。
2007年 右の会陰ヘルニア手術+去勢手術
2007年 その1ヶ月後に左の会陰ヘルニア手術      を行いました。

手術後は、排便に特に問題がありませんでしたが、9年2か月経過した今月に左の会陰ヘルニア手術部位が再発して排便に問題があり来院しました。どうもここ半年前から慢性の気管支炎があり咳こむ時があり、これが腹圧がかかり会陰部が外れた理由かもしれません。
前回の手術では、人工物を利用した方法での装着でしましたが左のみ外れており、再手術が必要でした。右は問題ありませんでした。

下:肛門左の会陰部が腫脹した写真(会陰ヘルニア再発)
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再発した場合、開腹して直腸固定、膀胱固定の方法が現在では一般的ですが、犬が高齢のためなるべく短時間の手術を考慮して開腹せずに患部だけの手術を選択しました。

9年前に装着した人工物を除去して患部を洗浄後に別の方法でヘルニアを修復しました。一時的にドレインチューブを数日装着し患部の炎症を抑える処置を行いました。

下:手術後の写真
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手術後の直腸診では左側に蛇行していた直腸は真っ直ぐになっており排便に問題はないと思われました。
会陰部の炎症には、細菌感受性試験を行い適切な抗生物質での治療を行いました。

2週間後に狂犬病ワクチンで来院。傷口の状態は良く、便通も問題はなくなりました。咳もほとんどしないとのことでした。


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犬の両側性会陰ヘルニア(3か所同時手術)

10歳のミックス犬が、肛門の左右にシコリがあると連れて来られました。
検査を行うと左右に会陰ヘルニアがあるのが分かりました。その後に左右同時に会陰ヘルニアの手術を実施しました。同時に去勢手術も行いました。
日を改めずに、一度に3か所(右会陰ヘルニア手術、左会陰ヘルニア手術、去勢手術)同時に手術しました。

下:手術時に皮膚を切開すると会陰部の筋肉に断裂が起きて腹腔内容物と直腸が確認できました。
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手術では、早期に発見されたヘルニアなので人工物は使用しない方法を選択しました。

下:手術後の写真 肛門の左右の会陰ヘルニア整復を終了した画像
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上:その後、フィラリアの予防で来院した時の患部の画像

排便、排尿に特に問題なし 直腸診での異常はなし 傷口も分からなくなりました。
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後眼窩膿瘍の再発を繰り返し高齢(16歳)だが抜歯、デンタルケアーを行った例

16歳2か月 プードル
左上顎の後眼窩膿瘍(上の前臼歯の根本に膿が溜まる病気)で過去に3回 内科治療を行った症例をしました。

今回、再び歯が痛い、熱がある、一昨日からフラフラしていたと連れて来られました。
血液検査では炎症の数値が高い以外は血液学的に異常なし レントゲン検査でも特に異常がないので、内科治療で口の痛みが改善した時点で抜歯処置、デンタルケアー処置をお勧めしました。

後日、全身麻酔で口腔内をチェックして後眼窩膿瘍の歯を抜歯しました。

下:画像中の矢印は抜歯した部位です。
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全部で3本の歯に異常が見つかり抜歯処置を行いました。

下:抜歯した歯 左上顎の臼歯が3本根本で歯根膿瘍を起こしていました。
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その後は、口腔内の痛みは無くなり経過良好だそうです。
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犬のリンパ腫

犬のリンパ腫
犬リンパ腫は、リンパ様細胞が異常に増殖することにより起こる進行性の病気です。リンパ腫は骨髄や胸腺、リンパ節そして脾臓などを含むリンパ様組織を構成する臓器から生じることが最も多いとされています。その他に認められる部位では、皮膚、眼、中枢神経、精巣、骨が含まれます。
一般的には、犬のリンパ腫は4つのタイプのリンパ腫があります。
1)多中心型:多くの場所で発生します。 このタイプはリンパ腫のうち約80%以上を占めます。
2)腸管型:消化管に発生します。
3)縦隔型:胸腔内に発生します。
4)リンパ節外型:腎臓や中枢神経系、皮膚などに発生します。

1)多中心型リンパ腫に関して  
首のしこりが大きくなったと来院するケースがほとんどです。この病気は抗がん剤(化学療法)で治療を行います。まずはリンパ腫であるかどうかの診断が第一です。針で穿刺して細胞診標本を作成してそれを郵送して専門医による診断を待ちます。リンパの腫脹(腫れ)があって、検査したらリンパの過形成だったりするケースも多々あります。

抗がん剤治療に関して・・
人では何種類もの高額な薬を高容量で使用する高容量の化学療法を行うので寛解から治癒する例がありますが、犬猫での化学療法はほとんどは低容量の治療方法しか確立されておらず寛解までが限度で、場合によっては半年から1年で再発する場合がほとんどです。つまり延命のための治療になります。(最初にこの点も理解して頂き治療を開始するかどうか飼い主の方に判断して頂きます)

※寛解とは、病気の症状が一時的あるいは継続的に軽減した状態。または見かけ上消滅した状態。
 治癒や完治とは異なります。

継続治療中の多中心型リンパ腫の一例
2013年1月 11歳 ボロニーズ種 下顎リンパ、腋下リンパ、鼠径リンパ、膝下リンパなどのリンパ節肥大で来院。元気食欲なし 
検査センターでの細胞診検査では、犬の多中心型リンパ腫でした。

犬のリンパ腫の顕微鏡写真(×100倍)
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犬のリンパ腫の顕微鏡写真(×400倍)
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点滴などの治療をしながら状態をみて、抗がん剤の1回目を投薬しました。最初の投薬で全身のリンパ腫大はなくなり、その後強い抗がん剤を合計6回投与しました。
その後は、オーナーの方の希望もあり、弱い抗がん剤を3週間おきに半日入院で点滴注入を繰り返し57サイクル投与し約3年4か月にわたり良好な状態を維持コントロールできていましたが、残念ながら14歳7か月で心臓病などにより亡くなりました。


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猫のパルボウィルス感染症

4歳9か月の雌猫が半日外に出てしまい、その後から元気食欲ないと連れて来られました。

身体検査では、体重3.3kg 体温41.56 かなりの発熱が起きていました。
血液検査では、生化学検査では顕著な異常はありませんでしたが、白血球が400しかありませんでした。
(正常値は12500) そのほか貧血はありませんでした。
病院内のキッドによるウィルス検査では、猫白血病 陰性、猫免疫不全ウィルス 陰性でした。

下:入院時の猫の画像
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猫パルボウィルス感染症(猫汎白血球減少症)を疑いました。隔離室に入院してさせて、血管確保して静脈点滴+インターフェロン療法+その他対処療法を開始しました。

その後の白血球数の推移(以下) *猫の白血球平均値 12500程度
入院1日目400
入院2日目500
入院3日目1100
入院4日目4200  午後から食欲少し
入院5日目8400  食欲50% 元気あり
入院6日目13500  退院

その後の検査でパルボウィルス陽性でした。

下:退院時の写真 無事に退院しました。
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猫パルボウィルス感染症とは・・
本症はパルボウィルスに属する猫汎白血球減少症ウイルス(FPLV)による、主として猫科動物に極めて強い伝染力をもつウィルス感染症です。本症は猫ジステンパー、猫伝染性腸炎、猫パルボウイルス感染症など種々の名称が用いられてきました。ワクチン接種で予防法が確立されており今日では日常的に診察する機会は減少しています。今回の症例は、ワクチン接種歴がなくたまたま外に出てしまい感染したと考えられます。


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セキセイインコの断脚

3Y セキセイインコ

インコが入ったカゴを外に出していたらカラスに攻撃されたと連れて来られました。
右足付近から大量に出血しており足はぐらぐらして皮と一部の筋肉だけで繋がっているだけで足の先端部はすでに黒く変色していました。

足の再生は不可能と判断してこのまま出血が続くと生命にかかわるので麻酔処置を施して断脚を行いました。また、足の根本部分(鼠径部付近)にも穴があいていましたが、処置時間が長引くとストレスから心臓に負担がかかると思い、またその部分は薬の投薬で皮膚が再生すると思い、そのままにしました。

1週間後:処置後に抗生物質を内服して1週間後に診察をすると断脚部分は良くなっていましたが、足の付け根の部分は自宅では出血はないとの事でしたが、足を広げると少し血が滲む状態でした。

3週間後:2か所とも皮膚は良くなりました。

インコは1本足でも上にジャンプして場所を移動するようで日常の生活はでき1本足にも慣れてきているとの事でした。

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上の画像の拡大画像
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予防的な片側全乳腺切除術

10歳11か月 シーズ 雌
3か月前に右乳腺全切除術を行った経緯
右の乳腺にシコリができ1週間前後急速にで大きくなったので片側全乳腺摘出術をしました。
病理組織検査で悪性所見がありました。

今回の左乳腺全切除術を行った経緯
前回、右乳腺が1週間前後で急速に大きくなり手術したら悪性だった経緯から、飼い主の方は左乳腺にも今後同様に悪性腫瘍ができる可能性を考え左乳腺も予防的に手術(片側全乳腺摘出術)を希望されました。

下:麻酔後手術前、患部を消毒後の写真 (画面右側が頭側)
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下:手術翌日の手術部位の写真
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シーリングシステムを利用した出血のない血管結紮のない手術なので翌日の痛みはほとんどなく翌日午前に退院としました。
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3000年11月01日

メス犬の膀胱結石による尿道閉塞

9才のメスのダックスフントがおしっこが全く出ない、力んでも出ない・・との主訴で連れて来られました。
確かに触診で膀胱は拡大しており何かの原因で尿が出ないようでした。
早速、レントゲン検査を行うと下の画像のとおり膀胱にかなり大きな結石が2個ありました。
特に、画像の右側の小さい方の結石は膀胱から尿道開口部に栓をするように食い込み膀胱の尿を完全に出せないようにしていました。連れて来られたのが遅れていたら急性腎不全を起こす寸前でした。

下:腹部のラテラル像
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下:腹部ラテラル像 上の画像を膀胱部分だけを拡大したもの
9407.jpg

矢印側の右の結石が膀胱の尿道の入り口に食い込み排尿を困難にしているのが分かります。

すぐにカテーテルなど色々な方法で食い込んだ膀胱結石を膀胱内に押し戻すと大量の尿を一気に出しました。
血尿がひどかったので、膀胱炎などの治療を行い2週間後に手術を実施しました。

下:手術中の写真
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手術では慢性の結石のため膀胱粘膜がかなり肥厚しているので、ラジオ波メスを使用して膀胱粘膜の出血を最小限に抑えて結石を取り出しました。
数か月〜数年で徐々に結石は大きくなったようでした。

下:摘出した結石の写真
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手術で2個の膀胱結石を取り出しました。犬の負担を考えて皮膚と腹膜の切開は膀胱が出る程度の最小限の切開にしました。
取り出した結石は黄白色の結石で現在、検査センターでの結石分析中です。
今後、同じ食生活では結石が必ず再発するのでその結石ができない予防食が必要になります。
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オス犬の膀胱結石による尿道閉塞

14歳10か月 去勢オスのシェルティーが尿が出ないと診察終了間際に連れて来られました。前日に夜遅くまで診察している動物病院で尿路閉塞で処置をしたが、まだ尿が完全には出ないとの事でした。レントゲン検査を行うと以下のように膀胱内に約8個と尿道(膀胱からペニスの間)に約7個の結石があり尿道の結石が排尿を困難にしていました。

下:腹部のラテラル像 レントゲン画像 矢印左は膀胱内の結石 矢印右は尿道に閉塞した結石
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下:上のレントゲン画像の右矢印部分(尿道)を拡大したもの 約7個の結石が確認できます
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ペニスからカテーテルを入れて水圧で尿路内の結石を膀胱に押し戻しましたが、1個だけどうしても膀胱内に戻すことができなかったので、尿路内の1個の結石はそのままにして再び膀胱内の結石がこれ以上尿道に入りこまないような処置をしてその日の処置は終了としました。

下:上と同じ部位の処置後のレントゲン画像を拡大したもの 除去できなかった1個の結石が確認できます

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翌日に再度、尿道内に残った1個の結石を押し戻す処置を繰り返すと、やっとすべての結石を膀胱に押し戻すことができました。すべての結石が膀胱内に移動したのでカテーテルをペニスから膀胱にかけて留置しました。

血液検査で炎症の数値が高値、元気食欲がない、高齢などの理由ですぐに手術はせずに静脈点滴などの治療を施して状態が回復した2日後に手術で膀胱切開して結石を取り出しました。

手術では、15個の結石すべてをなんとか摘出しました。

下:手術で摘出した結石(15個)
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手術翌日も食欲、元気あり 14歳10か月の年齢と入院でのストレスを考慮して手術翌日に退院しました。
結石は、シュウ酸カルシウム結石でした。



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野良猫の避妊(雌猫)手術後の左耳のV字カット

野良猫の避妊手術では、一度避妊手術したのに、別の方が避妊していないと思い、動物病院に連れてくるケースが過去に何回かありました。なかなか触るのが、困難なケースもありお腹の傷を確認できずに、麻酔後に毛を刈って初めて避妊済みと分かるケースがあります。また、傷口が小さく行われて年数が経過したものは、傷口を確認できずに開腹して子宮卵巣が無いのが確認されたケースも過去にあります。
不必要に麻酔をしたり、不必要に開腹手術をしないように野良ネコの避妊手術では、左の耳先端にV字カットを入れる場合が最近は多いです。

下:避妊手術後に耳にV字カットしたもの
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避妊手術後にV字カットしたもの、ほんの1分程度ででき、切る場所さえ適切ならばほとんど出血はありません。

下:避妊手術後に耳にV字カットしたもの(拡大)
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他県では、結構普及しているようです。

下:避妊手術後に耳にV字カットしたもの(拡大)
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もし野良猫で、左の耳に先端がない猫がいたら、避妊されているとご記憶ください。

遠くからも分かるように、地域によっては雄は右耳にV字カット、メスは左耳にV字カットに統一されています。
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下顎骨の骨髄炎

19歳10か月の雌猫が、左の口元が腫れていると連れて来られました。ここ1週間、ほとんど餌を食べないようで患部には膿が溜まっていました。膿の細胞診では、炎症細胞+++、球菌+++、桿菌+++で悪臭がしました。
レントゲン検査、血液検査で異常がないので後日、麻酔処置を予定しました。

下:麻酔した後の下顎の化膿した皮膚の写真 一見では、腫瘍のような感じでした。
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臼歯2本を抜歯しました。抜歯した部位は、下顎の腫れた皮膚までつながっており、歯が原因でした。また、歯のあった下顎の骨髄に炎症があったので下顎骨の一部を削り取り、その部分の歯肉は吸収性縫合糸で縫合しました。

皮膚部分は、大きく全周を切開、痛んだ皮膚を切り取り➡洗浄➡消毒➡縫合しました。

下:左は、骨髄炎部分の抜歯した臼歯 右は、下顎部分の顎の壊死した皮膚を全周切り取ったものの一部
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その後は入院、点滴をおこない、食欲が出てきたので3日で退院しました。
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犬の乳腺腫瘍に対して2回にわたり左右片側乳腺切除を行った症例

12歳半の雑種犬が、左右の胸に何個もシコリがあると連れて来られました。聞くとここ半年ぐらいでシコリができたとの事でした。針をつかった吸引での細胞診の検査では、悪性の可能性も否定できないので手術を予定しました。
1回目の手術
血液検査、レントゲン検査をおこない異常なしを確認後に左側の乳腺+シコリを手術で摘出しました。ラジオ波メス、シールドシステムを使い手術時間を短縮しました。血管の結紮はないので手術法なので手術後の痛みはほとんどありませんでした。
病理組織検査では、良性腫瘍がほとんどでしたが、1箇所のみ低悪性の腫瘍でした。

2回目の手術
約1か月半後に同様に手術を実施しました。

下:2回目の手術後翌日の写真  
右矢印は1回目の手術後(左側乳腺部) 
左矢印は2回目の手術後(右側乳腺部) 
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病理組織検査では、良性腫瘍がほとんどでしたが、前回同様1箇所のみ低悪性の腫瘍でした。
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乳腺腫瘍摘出

2日続けて、犬の乳腺腫瘍の手術を行いました。

@1例目
 チワワ 9才3か月 メス 歯の痛みで来院 
 偶然に、右下乳腺に11×14mm大のしこり発見 その他にも数個の小さなしこりがありました。細胞診の検査を実施すると乳腺の腫瘍性変化との結果だったので歯石除去とともにまずは右側の乳腺の片側全摘出をお勧めしました。
 後日、血液検査、レントゲン検査を行い麻酔手術ができるのを確認した後に手術を実施しました。

下:全身麻酔下で患部を剃毛、消毒して手術を行う食前の画像
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矢印のところにシコリがあります。

下:手術で乳腺+乳腺腫瘤を摘出した後の画像 二重にノイズを入れた画像
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右側の乳腺の片側全摘出をお勧めしました。

下:手術翌日の画像
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手術の翌日に退院しました。患部の痛みはほとんどありませんでした。


A例目
 シーズー 10才8ヵ月 メス 
 右に第3乳腺に急にしこりができたと来院しました。大きさは、16×18mmでした。
 すぐに細胞診を実施しましたが、悪性の可能性もあり早急に手術をお勧めしました。その日のうちに血液検査、レントゲン検査を実施してすぐに手術ができるようにしました。
 後日の検査では、悪性も可能性もありとの検査結果だったので各種リンパも含めて片側乳腺全摘出をお勧めしました。

下:全身麻酔下で患部を剃毛、消毒して手術を行う食前の画像
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下:手術で乳腺+乳腺腫瘤を摘出した後の画像 二重にノイズを入れた画像
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矢印のところにシコリがあります。

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下:手術翌日の画像

悪性腫瘍を想定して、広範囲にしこりごと片側乳腺を各種リンパ節も含めて全摘出手術を実施しました。手術の翌日に退院しました。患部の痛みはほとんどありませんでした。


@Aの2例ともラジオ波メスとシーリングシステムを併用して手術を実施したので、手術の際の出血はほとんど無く手術時間は大幅に短縮、また手術の際の血管結紮は1本も行わない方法なので手術後の痛みほとんどありませんでした。

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顔の外傷

3歳半の雄猫が外から帰ったら顔に外傷があると連れて来られました。
来院時には、鼻と目の間に斜めに5cm〜6cmの長い切り傷のような外傷がありました。

下:来院時の写真
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傷から推察すると猫同士の喧嘩傷ではないようでした。有刺鉄線による外傷、見知らぬ人の外での虐待?
猫は、傷のわりに痛みはひどくはありませんでした。

血液検査、レントゲン検査をして麻酔処置ができるのを確認後、その日のうちに全身麻酔下で手術を実施しました。

麻酔をして傷口をよく観察すると、顔の皮膚は、かなり深い部分まで鋭利なもので切られておりどう見ても刃物で切られたようでした。手術では、顔の中心部分なので皮膚に糸があると違和感から顔を引っ掻く可能性もあり細い吸収性縫合糸で埋没縫合を行いました。一応、オーナーの方には、近くの派出所に報告してもらいました。 (受傷現場:志木市 柏町)

下:麻酔中の手術後の写真
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下:翌日 退院時の画像
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手術翌日は、食欲、元気もあり 午前中には退院できました。皮膚縫合は、吸収性縫合糸での埋没縫合なのでエリザベスカラーの必要もなく、また猫は傷口を気にすることもありませんでした。

下:暫くして(約2週間)再診時の画像 傷口は綺麗になっています
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高齢犬の(腹部背側に癒着した)大きな腫瘤の摘出

14歳1か月 8.8kgの柴犬の腹部にかなり大きな腫瘤があり手術を行いました。
手術前検査では、血液検査、胸部レントゲン検査には異常はありませんでした。
腹部の腫瘤は超音波検査では、嚢胞状を呈し、中には液体の貯留がありました。その際に、右側腎臓は大きな腫瘤のためか確認できませんでした。

下:腹部レントゲン写真 前腹部に矢印の方向に1個大きな腫瘤があるのが分かります。
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開腹手術ではまず最初に、嚢胞状の腫瘤表面に小切開をしてカテーテルを挿入して中の液体を吸引しました。

下:カテーテルを入れて茶色の液を吸引している画像
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その後に嚢胞状の腫瘤に小切開を広げて吸引器(サクション)で中を吸引排液、洗浄しました。洗浄後に腫瘤の中を除くとデコボコしたものが、数個ありました。

下:嚢胞状の腫瘤に小切開して中を覗いた画像  *軽く画像にぼかしを入れてあります
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中の液体を吸引して腫瘤を小さくすれば腹腔から外に出せるかと思いましたが、腫瘤の背側側が腹腔内の背側に広く、強く癒着を起こしており腫瘤は上の表面だけが腹腔から見える程度した出ませんでした。よって、洗浄のために空けた穴を縫合して腫瘤全体を背側側から徐々に取り出しまして無事に手術終了しました。

下:摘出した腫瘤
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下:摘出した嚢胞状の腫瘤を切開して開けた画像
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手術後は、麻酔の覚醒も良く、翌日の血液検査でも特に異常はなく翌々日から食欲旺盛、元気もありで2日で退院しました。

病理組織検査では、腎臓に発生した上皮悪性腫瘍の疑い。壊死部分が多く確定診断はできませんでした。
特殊免疫染色のため、標本をアメリカに郵送して検査依頼しました。
1週間後の抜糸時の来院時は、食欲、元気もあり経過は良好とのことでした。

特殊免疫染色での病理組織検査では、上皮由来の癌は否定され、粘液肉腫でした。癌ではないものの再発と転移に注意は必要との事。


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3000年10月01日

高齢犬の頸部にできた水腫の局所麻酔による摘出

18歳半のダックスフントの首の頸部に以前から水泡状の嚢胞があり1か月おきに穿刺にて中の漿液を抜いていました。飼い主の方は、高齢犬ではあるものの手術を希望されたので、手術を行う事になりました。犬の性格と腫瘤の形状と高齢なのを考慮して局所麻酔での摘出手術を行いました。
術前検査では、血液検査、レントゲン検査ともに異常ありませんでした。
一応、犬が暴れるようなら全身麻酔を行う可能性もあるので血管確保は行いました。
腫瘍周辺8か所に局所麻酔を施し手術を実施しました。

下:腫瘤周辺に滅菌布を装着したところ
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手術では、皮膚はラジオ波メスで全周の皮膚を切開し、皮下識を分離してシーリンブシステムで血管ごと組織をシールドして切除しました。出血、痛みはほとんどありませんでした。全身麻酔は、施さずに局所麻酔だけで摘出できました。

下:ラジオ波メス、シールドシステムで切除した後の画像
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下:切除後は、皮膚は、抜糸の必要のない吸収性縫合糸で埋没縫合しました。
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下:摘出した水泡状の腫瘤(嚢胞状) 
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特に悪性所見はありませんでした。
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兎の試験開腹

7歳3か月のメスのウサギが、血尿があり夜間病院で診察を受けました。そちらの診断では、各種検査で子宮に子宮蓄膿症がある疑いがあり手術が必要な趣旨を言われ当院に来院されました。
当院の検査では、レントゲン検査では食滞あり、子宮に関しては不明瞭でした。エコー検査では、確かに異常はあるようだが不明瞭でした。
飼い主の方は、すでに手術の覚悟をしており手術を強く希望しておりました。よって、異常がない場合も説明した上で試験開腹術を行いました。

*試験開腹術とは、腹部疾患の疑いを否定できずに診断の目的で開腹する手術です。開腹して腹腔内臓器の状態を直接見て判断する方法です。試験的にに開腹を行い異常があった場合に各種手術を行い、異常がない場合はそのまま閉腹する手術です。

手術では、盲腸、小腸に食べたものが大量にあり完全に食滞状態でした。卵巣子宮は若干大きい程度でしたが、子宮の一部が少しマス状に軽度に腫れている部位が肉眼上数か所あり子宮癌の疑いもあり、卵巣子宮全摘出術を実施しました。

下:手術中の画像 卵巣、子宮
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下:摘出した卵巣、子宮
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手術後は、当日退院 その後は、食欲もあり経過良好でした。

その後の病理組織検査では、1か所に平滑筋肉腫、左右子宮を含む数か所に腺癌との結果でした。
偶然に、試験開腹で異常が発見できてよかったと思われました。
ウサギの腺癌は子宮癌では一番多いタイプのもので、中年〜高齢の雌のウサギに発生する悪性腫瘍です。この腫瘍の性質上、腹部および胸部のモニターが今後必要です。
 
posted by サム at 08:00| 埼玉 ☔| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

消化管内異物

消化管内異物では、内視鏡で除去、手術で摘出以外に何もせずに様子観察でお尻から出るのを待つケースも多くあります。

6歳半のシーズが、一昨日から嘔吐が頻回するとの主訴で連れて来られました。レントゲン検査をすると胃内に2個の異物が確認されました。異物は、胃の出口の幽門部付近にあり、そこで停滞して嘔吐を誘発しているようでした。内視鏡での異物除去も考えましたが、1日様子観察しました。

下:来院1日目のレントゲン写真 ラテラル像 矢印のところに異物があります
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下:来院1日目のレントゲン写真 VD像 矢印のところに異物があります
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翌日の診察では、嘔吐はなくなりました。レントゲン検査を行うと、異物は胃内から腸に移動しているのがわかりました。大きさから考えて通過すると判断してそのまま様子観察にしました。

下:来院2日目のレントゲン写真 VD像 矢印のところに異物は移動しています。
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翌々日の診察では、状態は改善したとの事でしたが異物はまだ出ていないとの事でした。そろそろ肛門付近に移動していると思い、直腸診を行うと異物が1個指先に触われて指で1個だけ体外に取り出しました。

下:来院3日目 直腸検査で除去した異物のうちの1個 少し固く表面が凸凹したものでした。何かは不明でした・・
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下:来院3日目のレントゲン検査 VD像 レントゲン検査で残り1個は骨盤腔内の直腸にありました。
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骨盤腔内の直腸にあるもう1つの異物もそのまま自然に排出されると思います。

異物摂取では、動物の大きさ、年齢、性格や異物の種類、形、大きさ、経過時間や飼い主の方の希望などによりそれぞれ対応は違います。

その後、残りの1個もすぐに出たとの事でした。

posted by サム at 07:00| 埼玉 ☔| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

脾臓の一部に大きな腫瘤ができて脾臓摘出手術をおこなった症例

13歳3か月のアメリカンコッカースパニエルが昨夜から元気がないと連れて来られました。

右上腹部あたりに痛みがあるようで、レントゲン検査で脾臓に腫瘤があるのが分かりました。また、血液検査で強い炎症反応(CRP20以上で測定不能)があるのが分かりました。その後、1週間内服で炎症を抑える治療をすると炎症の数値は正常値になりました。超音波検査では、脾臓の腫瘤の血流は少なく、脾臓の腫瘍(悪性の血管肉腫)の疑いが強いものの、腫瘍ではない可能性もあり、また手術に耐えられる状態に改善したので高齢犬でしたが試験開腹手術を実施しました。

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上:CRレントゲンラテラル画像(右下画像 左が頭側、右が尾側) 腹部に大きな腫瘤があるのがわかります(矢印)

試験開腹手術では、脾臓の一部に大きな腫瘤がありましたが、肝臓などその他に異常がないので、脾臓摘出手術を行うことにしました。脾臓から走行する血管をシーリングシステムでシールドしてなるべく結紮糸を使わずに大きな腫瘤を脾臓ごと摘出しました。摘出後は、悪性腫瘍の可能性もあるので3リットルの洗浄液で腹腔内を洗浄して閉腹しました。手術時間は90分でした。手術後の覚醒も非常に良く、元気、食欲もあり翌日退院しました。摘出した腫瘤のある脾臓は約500gの重量でした。


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上:手術中の画像 画像にノイズを入れてぼかした画像です。


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上:摘出した脾臓の画像 脾臓の一部に腸間膜を巻き込んだ大きな腫瘤があるのが分かります。腫瘤の一部は以前に少し破裂を起こした形跡があり、そこに腸間膜が癒着していました。見た目では、悪性の血管肉腫のような感でした。 画像にはノイズを入れてぼかした画像です。

病理組織検査:後日の病理組織検査では、脾臓結節性過形成、血管拡張症を伴う との検査結果でした。今回の症例では、リンパ濾胞過形成は脆弱な組織で、時に破裂して出血を起こす可能性があるとの所見でした。要するに、今回の症例の脾臓にできた腫瘤は、悪性腫瘍ではなく手術後の予後は良好との事でした。 

手術をしてから1か月後に、レントゲン検査、血液検査を行いましたが、その後の炎症などの異常は全くなく完治しました。

脾臓にできた腫瘤は、手術前の血液検査、レントゲン検査で麻酔・手術ができる状態ならば、試験開腹を行い、試験開腹手術では脾臓以外に異常がなし(転移所見がなければ)今回のように悪性腫瘍ではないケースもあるので、見た目で判断せずに状態が良ければ腫瘤ごと脾臓摘出を行った方が良い場合もあります。
posted by サム at 06:00| 埼玉 ☔| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

子猫のコクシジウム症

生後1か月半の猫が健康診断で連れて来られました。検便の検査でコクシジウムが寄生しているのがわかりました。

下:検便の顕微鏡写真 (×100倍) 丸い小さいのは全てコクシジウムです

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下:検便の顕微鏡写真 (×400倍) 顕微鏡を高拡倍した画像

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これらは、虫卵ではなくオーシスト(oocyst)と呼ばれています。通常の線虫類では、消化管内に寄生虫がいると虫卵といわれるものが便とともに排泄されます。線虫類では、外界から体内に侵入しないかぎり消化管内で寄生虫が増える事はありません。しかし原虫類に分類されるコクシジウムでは、このオーシスト自体が寄生虫です。よってほかの線虫類とは違って、消化管内で1個が2個に、2個が4個にと分裂して増殖を繰り返します。

写真をよく見るとオーシストの中の構造物スポロシスト(sporocyst)が1個のものと2個のものがあるのがわかります。スポロシストが分裂してオーシストの壁が破れて1個から2個へと増殖するようです。

猫では、臨床上、大きく分けると2タイプのコクシジウムがいるようです。大型のコクシジウム I.Felisと小型のコクシジウム I.rivolta が検便で見つかります。経験上、小型のタイプでは無症状が多く、大型のタイプでは下痢症状が出やすい傾向にあると思われます。 今回のは、大型のI.Felisでした。既に、下痢の症状もあり、すぐに駆虫薬の投与を開始しました。
posted by サム at 05:00| 埼玉 ☔| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

高齢雌の陰部にできたポリープ

12歳4か月のシーズが、陰部より出血がある。何かできものがあると連れて来られました。
見ると、外陰部の入り口にポリープがありました。

下:外陰部にポリープがあるのが分かります。

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出血が継続していたので、血液検査、レントゲン検査を行った上で手術で摘出しました。
手術では、シーリングシステムを使用して血管結紮なしで手術を行いました。

下:シーリングシステムでポリープを切断するところの画像

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下:摘出した有袋状のポリープ(右)と、その中に溜まっていた血液の塊り(左)

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病理組織検査では、線維性ポリープでした。
このような膣の良性病変(線維性ポリープ、ポリープ状線維腫、線維平滑筋腫、平滑筋種など)は未避妊の雌犬でよく認められるもおです。切除により予後は良好ですが、再発を防ぐには避妊手術がよいとされています。今回の症例では、ポリープ切除と避妊手術をお勧めしましたが、高齢なのと以前から僧房弁閉鎖不全症を起こしているのでポリープだけの手術を希望されました。
posted by サム at 03:00| 埼玉 ☔| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

再発する口腔内の痛み(痛みの歯の場所が特定できない)に対して抜歯を行った症例


慢性的に口に痛みがあり、血液検査で炎症の数値が高い状態が何度も再発する犬がいました。この子は、噛み癖があり、また口の痛みから口腔内を観察することはできないワンちゃんでした。抗生物質を内服すると一時的に炎症の数値が下がり、口の痛みも緩和するが薬を止めると数週間で痛みが再発しました。
なかなか口の中を見せてくれないので、全身麻酔でデンタルケアーのついでに歯をチェックすると上顎の前臼歯に歯肉炎があり、ここが原因だと特定できないが治療的な診断として抜歯を行いました。

下:麻酔下で上顎の前臼歯に異常がありました。
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下:抜歯後の患部 歯肉部分に大きな穴ができました。
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抜歯した歯の根本をスライドグラスに塗抹した標本を染色すると炎症細胞と多数の細菌が観察されましたので、この歯の根本には強い炎症があると判断されました。はっきり分かる膿はないものの後眼窩膿瘍と診断しました。

下:その部分は吸収性縫合糸で縫合して歯肉が再生しやすいように処置を施しました。
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下:抜歯した前臼歯 歯の根本は3本ありここに炎症がおきるケースがあります。
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通常の後眼窩膿瘍は、眼の斜め下部分が腫れたり膿が出てきて分かるケースがほとんどですが、今回のケースではそのような症状はなく、麻酔にて確認して抜歯に至りました。

その後、口内の痛みはなくなりました。
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尻尾の根本付近にできた大きな腫瘍

11歳6か月 雄(去勢)のチワワの尻尾に以前からある腫瘍が大きくなったと連れて来られました。身体検査で、僧房弁閉鎖不全症(levine 2/6 雑音あり)、血液検査以上なし
尻尾の根本にあり腫瘍はすでにかなり大きく、将来的に破裂、化膿を考え、腫瘍だけ切除は困難と判断して尻尾の根本から断尾手術をする事になりました。

下:手術前の腫瘤

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手術では、ラジオ波メス、シーリングシステムを用いて短時間で血管結紮なしで手術終了。皮膚は吸収性縫合糸で埋没縫合を行いました。腫瘍はかなりおおきく断尾手術もマージン(正常部、異常部の境界)もぎりぎりの状態でした。

下:手術後すぐの患部の画像

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下:手術後しばらくしての患部 綺麗になりました。

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後日の病理組織検査では、肛門周囲腺過形成、肛門周囲腫でした。良性腫瘍かつマージンも問題なく経過良好でした。


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3000年09月01日

発情中に行った雌犬の避妊手術

雌犬が避妊手術希望で初診で連れて来られました。聞くとすでに1年齢経過しており、1回生理があったとの事。2回生理があると乳腺腫瘍の発生率が上昇(4匹中1匹に発生)してしまうので、すぐに避妊の予約をしました。

後日、来院して入院する際に身体検査をすると外陰部より生理出血が始まった兆候を確認しました。(以下)

下:避妊手術当日、診察台の上で生理出血を確認。
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2回目の生理出血が始まろうとしている状態だと手術の際に若干出血が多くなりますが、今後の乳腺腫瘍発生を考慮してそのまま避妊手術を行った方が今後の乳腺腫瘍の発生率が少なくなる可能性を考え、そのまま避妊手術を行う事にしました。(飼い主の方と相談の上)

避妊手術を急いだ理由・・・
乳腺腫瘍の発生原因とメカニズムとして性ホルモンが乳がん発症の大きな要因のひとつと考えられています。
よってデーターとして以下のようなものがあります。
(1)初発情前に避妊手術をした犬での乳腺腫瘍の発生率は、0.05%(200頭中1頭)
(2)発情回数が1〜2回の間に避妊手術をした犬での乳腺腫瘍の発生率は、8%(100頭中8頭)
(3)2回以上の発情があった後に避妊手術をした犬での乳腺腫瘍の発生率は、26%(4頭中1頭)
(4)避妊手術をしない場合の犬での乳腺腫瘍の発生率は、26%(4頭中1頭)
 と、発情回数が増えるたびに発症確率急激に高くなるとのデーターの報告があります。
実際、アメリカと日本に暮らすメス犬を比べると、早期の避妊手術がよりずっと多いアメリカの犬のほうが乳がんにかかる割合は低いようです。


乳腺腫瘍とはどのような病気なのでしょうか・・
乳腺腫瘍は、良性の乳腺腫瘍と、増殖すれば命にかかわりる悪性腫瘍、つまり乳がんとがあり、犬の場合、良性腫瘍と悪性腫瘍(乳がん)の割合は約50%ずつといわれています。それら乳がんのうち、すぐに命にかかわるほど急速に増殖し、体のあちこちに転移する、極めて悪性度の高い悪性がんの割合は約50%、つまり全乳腺腫瘍の4分の1前後といわれています。

今回は、(3)に当てはまりますが、2回目の発情を完全に起こさなければ若干、発生率が低下すると思い、発情兆候がある状態でしたが、手術直前の血液凝固検査で異常なしを確認後して避妊手術を行いました。

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高齢猫の頚部の腫瘍摘出

雑種雌猫

21歳後半の高齢猫 以前から首の頚部にシコリがあり 出血を繰り返し、患部を消毒してても化膿し始めたので手術をする事になりました。既往症としては、5年前から現在まで甲状腺機能亢進症とそれに起因する高血圧症があり甲状腺抑制剤と血圧の薬を内服しています。

事前検査では、レントゲン検査、血液検査とも炎症の数値以外は異常なく手術を実施しました。

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上:手術の際の写真 手術では、ラジオ波メス、シーリングシステムを用いて20分弱の麻酔時間で終了しました。麻酔の覚醒も全く問題なく 高齢と甲状腺機能亢進症に伴う高血圧を考えて当日退院としました。

その後の病理組織検査では、扁平上皮への分化を伴う基底細胞癌でした。
これは皮膚の基底細胞から発生する基底細胞癌で、猫では比較的よくみる腫瘍です。表面は潰瘍を形成するのが一般的で、浸潤性増殖を呈しますが、腫瘍の挙動としては完全切除で良好な予後が得られることが多い低悪性度癌との事でした。

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上:3週間後の傷口の写真 一部にカサブタがあるがあります。
悪性腫瘍かつ高齢なので皮膚の再生に時間がかかりましたが、皮膚は綺麗になりました。
posted by サム at 08:00| 埼玉 ☔| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

出血により貧血を併発した肛門周囲腺上皮腫

16歳のシーズが、以前からある肛門付近の腫瘤から出血して困ると連れて来られました。
聞くと数件の病院で手術を断られたとの事。当院の患者さんの紹介で少し遠方から来院されました。
手術前の血液検査(血球検査、生化学検査、炎症の検査)、レントゲン検査では、心臓雑音(levine 5/6 強い心雑音)、貧血あり その他異常なしでした。

血球検査;
赤血球数399万(正常値550-850万) 
ヘモグロビン9.1(正常値12.0−18.0) 
ヘマトクリット値28.1(正常値37.0−55.0)
腫瘤表面からじわじわと出血があり、このままではあと数週間で貧血による心不全で亡くなる可能性があり、手術を行うことをお勧めしました。

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上:強いぼかし画像 腫瘤表面はでこぼこした凹凸があり一部から出血があり離れていても膿の悪臭がある。
2日後の手術直前の検査では、血液の凝固検査は異常なしも、2日間に消炎剤、止血剤投薬していましたが貧血の数値は低下していました。(以下)

血球検査;
赤血球数344万(正常値550-850万) 
ヘモグロビン8.0(正常値12.0−18.0) 
ヘマトクリット値24.3(正常値37.0−55.0)

手術では、ラジオ波メス、シーリングシステムを用いて出血をさせないように手術を実施しました。

下:ぼかし画像 手術後の手術部位の画像  細いワイヤーにて肛門嚢の開口部を確認している。傷口は、肛門近くなので、皮膚に糸を残さないように、吸収性縫合糸にて埋没縫合を行いました。腫瘍が大きく、切り取り部分が不均一なので縫合部分に凹凸がある。

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その後の病理組織検査では、肛門周囲腺上皮腫と言う腫瘍でした。
肛門周囲腺上皮腫は低グレード悪性と理解されています。完全切除で予後良好ですが、稀にリンパ節に転移するケースもあるようです。

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上:手術後、12日目の手術部位 ほとんど綺麗になりました。傷口の右に肛門がある。
便の出も問題なく、温存した肛門腺も異常なく縫合部の皮膚の凹凸もほとんどありません。
posted by サム at 07:00| 埼玉 ☔| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

雄犬(去勢済)の肛門付近の腫瘍摘出

11歳の雑種雄犬(去勢済)が、肛門部左の腫瘤が徐々に大きくなってきたとの主訴で来院しました。その後、最初小さかった腫瘤が徐々に大きくなってきました。その間、2回に渡り細胞診をしましたが、2回とも腫瘍性の疑いは少ないとの結果でしたが、アポクリン腺癌など悪性腫瘍を疑い(アポクリン腺癌は、針での細胞診で分からないケースが過去にあった)摘出手術を実施しました。

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上:麻酔下での腫瘤の画像 右側には縫合にて一時的に閉鎖した肛門があります。


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上 強いぼかし画像:ラジオ波メス、シリーングシステムで用いて腫瘤を徐々に掘り下げて摘出している画像
この部位は非常に血管が多く、通常のメスでは出血が多く縫合糸で血管を結紮するケースが多い部位ですが、1本の縫合糸も使わずに出血をコントロールして腫瘤を摘出できました。その分、手術時間も短縮できました。


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上 強いぼかし画像:画像は、手術で摘出した腫瘤 腫瘤はかなり深い部位までありました。
病理検査では、良性の肛門周囲腺腫でした。
通常、肛門周囲腺腫は、去勢していない雄犬に発生するケースがほとんどですが、稀に今回のように去勢済の雄犬や雌犬にもごくまれに発生します。
また、通常、肛門周囲腺腫は、良性腫瘍なので徐々に大きくなりますが、今回のケースでは最初数ミリだったのが、2か月半で約6cmまで大きくなり結果的には手術が必要でした。

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上:手術後直後の傷口
肛門部の近くなので、手術部位は縫合糸は体表に残さず、埋没縫合にしました。

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上:手術後10日後の画像 画像の中央黒いシミの左側が傷口ですが、ほとんど分からない程度に綺麗に癒合しました。
posted by サム at 06:00| 埼玉 ☔| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

幼若犬の橈骨尺骨骨折

生後、5か月弱のプードルが前肢に痛みがあると連れれ来られました。

レントゲン検査では、橈骨尺骨骨折がありました。

下:前肢のレントゲン写真 橈骨尺骨骨折
  前肢の中央やや遠位で2本の骨が骨折しているのが分かります。

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犬は、まだ若く骨は成長中の状態なので、プレートで固定してしまうと骨の成長を妨げてしまい、左右の前肢の長さに差が生じてしまうので、プレートでなくピンによる固定を選択しました。

下:橈骨尺骨骨折をピンで固定した写真
  犬は幼若なので骨の骨髄腔はなくドリルで骨髄腔を作りピンを挿入しました。

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その後は、プレート法と違いピンによる固定だと骨の安定性に欠けるので外固定を併用して骨折の治療管理を行いました。その後、約5週間で挿入したピンを除去しました。

下:挿入したピンを除去した直後のレントゲン写真

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骨折した橈骨部は、若干の隙間があるように見えますが、骨は完全に癒合しております。
また、尺骨骨折の方は、橈骨がピンで固定されているので正常な部位に移動して完全癒合しております。
 
約5週間後のピン除去後に犬の歩行は、正常でジャンプ様の動きもありましたが、念のためあと10日間はケージレスト(檻の中で生活)をしてもらいました。
その後、全く問題なく完治しました。
posted by サム at 05:00| 埼玉 ☔| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする