3002年01月01日

高齢犬の皮膚腫瘤 3箇所同時切除

13歳6か月 マルチーズ が、お腹のシコリが大きくなってきたと連れて来られました。
約2年前にも乳腺腫瘍の手術(左側片側全乳腺摘出)を行いました。病理組織検査では以前の乳腺腫瘍は全て良性腫瘍でした。

血液検査、レントゲン検査で異常なしを確認して摘出手術を行いました。


下:麻酔後、手術前の患部の写真(腹部) 画像の左が頭部
P1010009.jpg

右矢印は2年前の良性腫瘍の摘出部位の近くにできたもの。左矢印は当たらにできた乳腺腫瘍と思われるものです。
犬は高齢なのと心臓病があるので右側は片側全摘出術は実施せずにその部位のみを摘出しました。


下:麻酔中、手術前の患部の写真(背部) 画像の上が頭部
P1010019.jpg

この犬は、腫瘍ができやすいようで体のあちこちにパピローマと思われる良性腫瘍はあります。
背側に何年も前からあるパピローマ(乳頭腫)が大きくなり、時々出血して困るようなのでついでにここの腫瘤だけ摘出しました。


posted by サム at 09:00| 埼玉 ☔| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

心臓病のある高齢雄犬の尿路結石の摘出手術

13歳11か月 雄 2.7kg チワワが2週間前から食欲減退と元気消失と数日前から血尿があると連れて来られました。
既往症としては心臓病があり2年7カ月前から心臓の薬を内服しています。雑音程度は6段階で4番目の強さ。

血液検査では異常なし。レントゲン検査で膀胱と尿道に結石がありました。


下:レントゲン検査 矢印は尿道に詰まった結石2個
IM-0001-1001.jpg

膀胱に大きなキウイ様の結石と尿道に陰茎骨内に結石が2個ありました。
すぐにカテーテル処置で尿道内の結石を水圧で膀胱に押し戻しました。
高齢を考え、まず内科治療をして食欲、元気がでてきたら摘出手術をお勧めしました。

それから1週間で状態は改善し9日後に摘出手術を実施しました。


下:手術当日の膀胱のレントゲン検査 
IM-0001-10012.jpg

手術当日には尿道に結石はなく、膀胱にだけありました。


下:手術中の写真
P1010004.jpg

膀胱の内容積において結石の占める割合はかなり大きく膀胱を触診するとすぐに結石が分かる状態でした。
切開すると膀胱粘膜はかなり肥厚しており病態の経過の長さを感じました。
膀胱切開すると一番大きな結石は一部膀胱粘膜と癒着していましたが、なんなく摘出できましたが、そのほかの結石は明らかに膀胱粘膜内に侵入しており容易に摘出ができず結石を割って摘出しました。


下:摘出した結石
P1010005.jpg

手術後の血尿を予想して内科的な治療を施したため、手術後の血尿は僅かでした。



posted by サム at 08:00| 埼玉 ☔| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

高齢ウサギの鼻の横にできた皮膚腫瘤

10歳1か月 ロップイヤー種 雄 が鼻の横にシコリがあると連れて来られました。

身体検査では、左鼻の横のシコリは縦11mm×横6mmの大きさでした。
穿刺標本を作製して細胞診の検査を検査センターに郵送しました。

後日の細胞診検査結果では、非上皮性悪性腫瘍を疑うとの所見でした。

手術を希望し9日後に再度来院しました。左鼻の横のシコリは縦14.5mm×横10mmと大きくなっていました。
血液検査、レントゲン検査を実施し、麻酔できるかどうかを判定しました。
心臓肥大と心臓異常の数値が若干高いものの手術をすることになりました。

それから2日後に手術を実施しました。 左鼻の横のシコリは縦16mm×横10.5mmになっていました。


下:麻酔前の患部の写真
P1010013.jpg

麻酔前に患部の写真を撮影してみました。


下:麻酔後、手術前の患部の写真
P1010014.jpg

患部は左鼻のすぐ横にありました。


下:摘出した腫瘤
P1010019.jpg

何かシスト状のような形体で下方に白い膜らしきものがありました。


下:手術後ウサギの写真
P100003.jpg

全身麻酔と局所麻酔を併用して患部を摘出しました。
手術では、ラジオ波メスとバイポーラクランプを使用して摘出手術を行いました。

ウサギはストレスに弱いので入院によるストレスを考えて当日に退院としました。
麻酔の覚醒は非常に良かったです。
posted by サム at 07:00| 埼玉 ☔| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

高齢犬の前立腺腫大

15歳8か月 ダックスが血尿があると連れて来られました。


レントゲン検査、血液検査で異常なし
超音波検査で腎臓、膀胱は異常なしも前立腺がかなり肥大していました。腫瘍性の変化はないと思われました。

以前から診察の際に、直腸診で前立腺肥大を指摘しており一生涯のホルモン剤の内服に治療よりも去勢手術をお勧めしました。


下:レントゲンCR画像
IM-0001-2002.jpg

左の矢印が膀胱、右の矢印が前立腺と思われるものです。
直腸診、超音波検査でも同じ部位に前立腺があり今後、排便困難、排尿困難などの症状が生じる可能性もあり高齢ではあるものの状態の良い時に手術をした方が良いと思われました。


既往症としては、3年前に急性膵炎を発症して5日間入院治療歴がありその点の注意が必要でした。

高齢なのを考慮して当日入院手術、当日退院として犬へのストレスを最小限にしました。
手術は去勢手術なので手術時間は約10分程度です。
手術3時間後の血液検査では、手術前に異常なかった膵臓の数値が中程度上昇していましたので膵臓の内服を行い帰宅後も膵臓の内用薬投薬をして頂きました。

抜糸時に膵臓の検査を行うと数値は正常になっていました。
手術後は血尿もなく経過良好との事でした。
posted by サム at 06:00| 埼玉 ☔| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

犬の耳にできた腫瘍

プードル 9歳8か月 去勢雄

数カ月前から右耳にシコリがありだんだんと大きくなってきたと連れて来られました。

3か月前に8.5mmだったのが14mmになり細胞診を行うと基底細胞腫(良性腫瘍)を疑うが一部の高分化型悪性腫瘍も完全には否定できないとの検査結果だったので切除手術を実施しました。

事前にレントゲン検査、血液検査で麻酔かけれる状態を確認し後日、手術を実施しました。

手術前の患部の写真は残念ながらスタッフが削除してしまいありません。


下:摘出した耳の腫瘍と思われるもの
P1010006.JPG

ついでに背中にできた皮膚の嚢胞の摘出手術と歯石除去を行いました。
麻酔の覚醒は良く、手術後の痛みもなく経過良好でした。


下:手術後の患部の写真
P1010003.JPG

耳の腫瘍は一部の耳ごとS字形に切除しました。 


下:手術後暫くたった患部の写真
CIMG1784.JPG

もう少し毛が生えてくれば外見上、左右の耳の違いは分からないと思います。

その後の病理組織検査で腫瘍は良性腫瘍でした。


posted by サム at 05:00| 埼玉 ☔| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

再発した犬の軟部組織肉腫の手術

12歳8か月 シュナウザー 雌 ワクチンで来院時に偶然に触診で左後肢の外陰部横にしこりがあるようなので、ついでに細胞診の検査を実施しました。
後日、検査センターの細胞診では軟部組織肉腫を含む非上皮性腫瘍を疑うとのコメント結果でした。
約6か月前に同じ部位にかなり大きな腫瘍摘出を東京の専門病院で摘出手術を行いましたが、同じ部位に再発したようでした。

以前の手術後のコメントでは、悪性の軟部組織肉腫。グレード分類では、グレード1〜3が行われており分類ではグレード1。
腫瘍はかなり大きいものでしたが、再発の可能性はグレードの中で最も低く、転移の可能性はありませんが、大きい腫瘍だったためかマージンが少なく再発する可能性ありとの検査結果でした。

*軟部組織肉腫は、犬の皮膚および皮下腫瘍の約15パーセントを占める悪性の間葉系腫瘍の総称で,線維肉腫、粘膜肉腫、脂肪肉腫、血管周皮腫(血管外膜細胞腫)などを含みます。グレードでは、グレード1:低悪性度、グレード2:中悪性度、グレード3:高悪性度です。

現状:僧帽弁閉鎖不全症があり薬を以前から内服している。症状はなし。

レントゲン検査、血液検査で麻酔できる状態を確認後、手術を実施しました。

下:麻酔後、患部の写真 仰向けの写真
P10100031.jpg

矢印が再発したと思われる腫瘍です。

下:摘出した患部の写真
P1010005.JPG

腫瘍の下方向は一部筋肉も含めて摘出しました。


下:摘出した腫瘍
P1010009.JPG

腫瘍の近くに非吸収性の縫合糸が数個あり、やはり同じ部位で再発したものと思われました。

下:縫合後の患部の写真
P1010011.JPG

傷口は大きく、深く摘出しました。腫瘍の境界は不明瞭で特に下部は不明瞭なため筋肉の一部ごと摘出しました。


その後の病理組織検査結果では、やはり同じ軟部組織肉腫、前回のグレード分類ではグレード1でしたが、今回のは小さかったですがグレード1−2でした。


posted by サム at 03:00| 埼玉 ☔| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

皮膚腫瘍摘出手術

ビーグル 雌 12歳2カ月 皮膚にシコリがあると連れて来られました。
腫瘤は約1-2年前からあり少しずつ大きくなってきた事でした。
腫瘤は固く、皮膚が伸び切っており今後、皮膚腫瘤が破れる可能性があり早急な手術をお勧めしました。

血液検査。レントゲン検査で異常なしを確認後に摘出手術を行いました。
手術前の細胞診の検査は、穿刺したことで薄く伸びた状態の皮膚が裂ける可能性があり行いませんでした。


下:麻酔後、手術前の患部の写真
P1010001.JPG

皮膚腫瘤の皮膚は非常に薄くなっており少しの裂け目で裂傷が大きくなる可能性がありました。

下:摘出した後の患部の写真
P1010003.JPG

手術では、ラジオ波メスとシーリングシステムを用いて短時間で摘出手術を行いました。

下:摘出した腫瘤
P10100077.JPG

腫瘤と筋肉の間は、隙間があり問題なくマージンもあり摘出を行いました。

下:摘出後の患部の写真
P10100055.JPG

犬の性格上、手術後は当日の退院としました。
翌日に来院して貰いましたが特に大きな問題はありませんでした。

posted by サム at 02:00| 埼玉 ☔| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

皮膚腫瘍摘出手術

11歳2カ月 シーズが皮膚にしこりがあると連れて来られました。
腫瘤は約1年前からありここ2カ月で急に大きくなっているとの事でした。

細胞診検査では、悪性所見は僅かでしたがここ2カ月で急に大きくなっているとの事で手術での摘出をお勧めしました。

血液検査、レントゲン検査で異常なしを確認後に摘出手術を実施しました。


下:麻酔後、手術前の患部の写真
P10100022.JPG

写真の右側が皮膚腫瘍(写真では分かりずらい)、左側は以前からある小さなシコリ。同時に2つを摘出しました。


下:摘出した後の患部の写真
P1010005.JPG

手術では、レアジオ波メスとシーリングシステムを使用して短時間で摘出手術を行いました。


下:摘出した2つの腫瘍
P10100082.JPG

右側が今回のメインの腫瘍。非常に柔らかく、表面はわずかに凸凹していました。

下:手術後の患部の写真
P1010011.JPG

シーリングシステムを使用した事で手術後の痛みはかなり緩和され、手術後は痛み止めの薬の効果もあり痛みはほとんどありませんでした。
翌日も痛み止めを使わなくても痛みはほとんどありませんでした。

その後の病理組織検査では、乳腺小葉過形成、乳腺良性混合腫瘍、皮膚垂で悪性所見はなく完全切除で予後は良好との所見でした。
posted by サム at 01:00| 埼玉 ☔| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

3001年12月01日

皮膚腫瘤摘出手術

12歳半 ダックスフント 雌がお腹にしこりがあると連れて来られました。
ここ2カ月で大きさが増していました。
細胞診では良性の腫瘍の可能性との所見でしたが、一応外科的に摘出をしました。


下:麻酔後の患部の写真
P1010002.JPG

ついでに近くにある小さなしこりも摘出しました。


下:摘出した腫瘤2個
P1010007.JPG

大きい方の腫瘤は周りと下方向とも血管は多くありました。


下:手術後の患部の写真
P1010008.JPG

翌日に退院としました。
posted by サム at 09:00| 埼玉 ☔| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

前肢にできた脂肪腫の摘出

マルチーズ 7歳半 前肢の関節部分にしこりがあると連れて来られました。
細胞診の検査では脂肪腫との結果でした。
良性腫瘍でしたが、年齢がまだ中齢なのと前肢の関節部分に発生した腫瘍で将来的に前肢が不自由になる可能性もあり手術で摘出しました。

下:麻酔中の写真

P1010003.JPG

腫瘍の輪郭がはっきりしないので1糸縫合して腫瘤全体を持ち上げながら摘出をしました。


下:摘出した腫瘍
P1010004.JPG

関節部分で皮膚が動く部分なので皮膚切開はなるべく小さく深く摘出しました。
腫瘍の輪郭に沿ってシーリングシステムを使用して摘出しました。


下:手術後の患部の写真
P1010006.JPG

手術後に痛み、跛行はなく翌日退院としました。
posted by サム at 08:00| 埼玉 ☔| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

猫の背中の巨大腫瘍の摘出(軟部組織肉腫)

13歳半 アメショー 雄が訳か月前から自分で背中を掻いて傷になっていると連れて来られました。
しこりはすでにかなり大きくなっておりどう見てと悪性腫瘍の可能性が高いと思われました。

細胞診では、非上皮性悪性腫瘍の疑いでした。
何の腫瘍かは細胞診では診断できませんでした。

かなりの貧血があったので摘出手術を飼い主は希望せず週1回 来院して腫瘍内に溜まった漿液を吸引処置をしていました。

その後、皮膚腫瘍の一部に裂傷があり漿液の排出があり緊急摘出手術を行いました。
貧血以外には生化学検査、レントゲン検査で肺への転移はありませんでした。


下:剃毛前の腫瘍の写真
P1010001.JPG


下:剃毛後の腫瘍の写真
P1010008.JPG

下:手術前の腫瘍の写真
P10100020.JPG
]

下:摘出手術中の写真
P10100040.JPG

腫瘍は一部筋肉まで浸潤しており広範囲に切除しました。

下:腫瘍を摘出後の患部の写真
P10100080.JPG

かなり広範囲に皮膚がなくなってしまいました。
時間をかけて少しずつ皮膚を寄せながら縫合をしました。

下:縫合後の患部の写真
P10100110.JPG

2か所にドレインチューブが装着してあります。
摘出した腫瘍の重さは 361gでした。(猫の体重は、3.4kg)
傷口からほどんど漿液の排出はなくドレインチューブは手術後2日目のお昼に除去しました。

その後の病理組織検査では、軟部組織肉腫でした。
この腫瘍は、非上皮系の悪性腫瘍であり強い浸潤性を示すことが特徴であり完治には広いマージン(腫瘍境界から正常な部位を含めた切り取り範囲)を必要とします。

今回の手術では、腫瘍はかなり深部まで浸潤しており筋肉も含めて摘出しましたが、今回の軟部組織肉腫の悪性度と腫瘍が大きすぎてマージンが狭小だったので再発する可能性は大だと思われます。

その後、暫くして肺に転移が見つかってしまいました。



posted by サム at 07:00| 埼玉 ☔| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

猫の(破裂後に時間が経過したと思われる)肛門腺破裂

9歳 雑種猫 お尻に外傷があると連れて来られました。

患部を観察すると、肛門腺が破裂して5-6日ぐら経過していたみたいでした。
破裂した周りの皮膚も時間が経過したような状態で内科的な治療だと完治まで結構な時間がかかる感じでだったので血液検査、レントゲン検査
で異常なしを確認後に手術を実施しました。


下:麻酔中の患部の写真
P1010001.JPG


周辺の皮膚は盛り上がり内科的治療では完治に時間がかかると判断。


下:傷口周辺の皮膚を切除したもの
P1010007.JPG

傷口周辺の皮膚を360度切除して皮膚を縫合しました。


下:手術後の患部の写真
P1010011.JPG

翌日、退院としました。

その後,無事に抜糸しました。
posted by サム at 06:00| 埼玉 ☔| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

高齢犬の卵巣腫大の症例

スピッツ 雌 が2日前から食欲がない、嘔吐下痢があると連れて来られました。
2日前から生理がありいつもより出血が多いとの事。

血液検査では、炎症の数値が20以上で測定不能(正常値は1以下)でした。レントゲン検査では、膀胱の前方に何かのマス病変があり異常所見がありました。超音波検査では、それは嚢胞状の異常でした。

下:レントゲンCR検査
IM-0001-2002.jpg

超音波検査では、膀胱の前方にマス病変がありました。当初、子宮の病変を疑いました。
その日のうちに手術を実施しました。


下:開腹時の写真
P1010002.jpg

矢印が大きな左の卵巣です。お腹から出すのに苦労しました。右の卵巣の大きさは正常でした。子宮は全体に渡りやや大きく内部に膿みを含んでいました。全てを摘出しました。

その後、点滴、抗生物質などの治療をおこない4日間入院後、退院としました。

抜糸時には体重も増えて経過良好でした。

病理組織検査結果は、大きくなった左の卵巣は卵巣腺由来腫瘍(腺腫)でした。悪性所見はあまりないとの事でした。
正常だった右卵巣は卵巣嚢胞がありました。(腫瘍ではない)
また、子宮には嚢胞性子宮内膜過形成ならびに重度化膿性子宮内膜炎がありました。
posted by サム at 05:00| 埼玉 ☔| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

猫の脇の下(腋窩部)にできた腫瘤摘出手術

8歳9か月 去勢雄猫の脇の下(腋窩部)にしこりがあると連れて来られました。
細胞診検査所見では、脂肪腫が第一に考えられるとの所見でした。

その後の経過観察で、最初は大きさが8mm×9mm でしたが、約2カ月半後の測定では9mm×12.5mmでした。

血液検査、レントゲン検査で異常なしを確認後、摘出手術を実施しました。


下:麻酔後、手術前の写真
P1010001-17213-thumbnail2[1].jpg

当日の腫瘤の大きさは、前回測定時より3週間経過skていましたが、さらに大きくなり11mm×18mmでした。
脂肪腫にしては大きくなるスピードが速すぎる感がありました。


下:手術で摘出した腫瘤
P1010006.JPG


ラジオ波メスを使用して腫瘤を持ち上げて摘出手術を行いました。


下:手術後の患部の写真
P1010007.JPG
posted by サム at 03:00| 埼玉 ☔| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

原因不明の猫の(鼠径部)深い皮膚裂傷

4歳 雑種猫が外から帰ってきたら皮膚に傷があると連れて来られました。
診ると腹部の鼠径部付近に大きな裂傷がありました。一部では深く裂け目がありました。

下:診察室にて痛みがない程度に観察のため傷口周辺を軽くバリカンにて毛刈り
P1010003.jpg

血液検査、レントゲン検査を実施すると骨には異常はなく、交通事故で上昇する血液検査での項目は正常だったので交通事故ではないと思われました。

下:麻酔後、手術前の写真 
P1010005.jpg

全身麻酔をして患部を剃毛すると傷口の一部深い部位に大量の自分の毛が入りこんでいました。
どうも何かの鈍性のものが刺さり皮膚表面には裂傷を一部の筋肉内に自分の毛が入りこんだ模様でした。

翌日まで待つと感染を助長するので麻酔下で患部を徹底消毒後すぐ手術を行いました。

下:手術後の写真
P10100106.JPG

比較的早めに連れて来られたようで創面の状態は良かったのでドレナージは留置しませんでした。
翌日、退院としました。


posted by サム at 02:00| 埼玉 ☔| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

膀胱粘膜に癒着していた膀胱結石と小さな無数の結石除去手術

7歳10か月 ヨーキ 雄 後肢の跛行でレントゲン検査をしたら偶然に膀胱結石が発見されました。
大きさは小さいものの食事療法で大きさが減少しなかったので手術での摘出を行いました。

下:膀胱に結石があるのが偶然に発見されました。
IM-0001-2002.jpg

事前の血液検査、胸部レントゲン検査では異常はないものの超音波検査で1個の膀胱結石は膀胱内に存在すると言うよりは膀胱粘膜内にあるような所見でした。

下:超音波検査では結石は膀胱内で可動性なし。
EMERGENCY013 - コピー.jpg

手術では、事前に存在が分かっていた結石1個は膀胱の尿道部よりにあり粘膜と癒着していました。

下:摘出中の写真
P1010015.jpg

また、事前の検査では小さすぎて分かりませんでしたが、多数のかなり小さな結石がありました。
ピンセットなどでの摘出は困難なのでカテーテルにより逆行性に水圧で膀胱洗浄を繰り返して外に排出しました。

下:摘出した結石
P1010022.jpg

小さな結石は実際は写真の数よりも約2倍以上の数の多さでした。

翌日に退院としました。
posted by サム at 01:00| 埼玉 ☔| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

3001年11月01日

中齢期の犬に生じた脂肪腫(今後を考えて)の摘出

8歳2カ月のコーギーの腹部に16o大と18o大のしこりがあり連れて来られました。
細胞診の検査結果では、両方とも脂肪腫が第一に考えられると言う所見でした。

良性腫瘍ですが、今後の寿命を考えて摘出手術をお勧めしました。

血液検査、レントゲン検査を異常なしを確認後に摘出手術を実施しました。

下:摘出された腫瘤
P1010006.jpg

腫瘤の根元は筋肉まで拡大しており筋層ぎりぎりまでを摘出しました。

下:手術後の患部の写真
P1010015.jpg

手術翌日に退院としました。
posted by サム at 09:00| 埼玉 ☔| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

高齢猫の前肢にできた腫瘤摘出

14歳半 雑種猫 雌が、前肢に腫瘤があると連れて来られました。

細胞診の検査を実施すると液体貯留があり細胞診の結果では、軽度の異型性がありメラノサイト腫瘍の可能性も考えられるとの所見でした。穿刺して小さくなるが、数日で再び液体が貯留するので手術を摘出をお勧めしました。

下:手術前、患部の写真 
P1010003.JPG

パットの上にある丸いのが腫瘤です。
根元から中の液体が破れないように袋ごと摘出しました。

下:摘出した腫瘤
P1010006.JPG

高齢なので、手術後の腎不全に注意して静脈点滴を実施し、翌日に肝臓、腎臓に異常なしを確認して退院としました。

その後の病理組織検査結果では充実ー嚢胞状アポクリン導管腺腫でした。
組織検査上、予後は良好との事です。
posted by サム at 08:00| 埼玉 ☔| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

小腸ごと摘出を行った犬のGIST(ジスト:消化管間質腫瘍)

9歳 チワワが昨日から食欲がないと連れて来られました。
昨日から数回、嘔吐したとの事でした。

血液検査では、炎症の数値が上昇していました。
レントゲン検査では、腹部にかなり大きな腫瘤の存在が確認できました。

下:腹部レントゲン写真 ラレラル像 矢印が腫瘤
IM-0001-2002.jpg

通院で内科的な治療をしましたが、食欲の回復はなく、炎症の数値も低下せず上昇傾向なので入院治療に切り替え、点滴などを実施し状態が回復してきた時点で試験開腹術を実施しました。

下:手術中の写真
P1010005.jpg
腫瘤に腸間膜が大量に癒着していました。腹膜炎はありませんでした。

下:手術中の写真
P1010007.jpg
腸も腫瘤に巻き込まれており、剥離分離は困難と判断し腫瘤ごと腸も切除しました。

下:手術中の写真
P1010010.jpg
摘出後の腸の断端

下:手術中の写真
P1010013.jpg
最後に腸を縫合して腹腔洗浄して終了としました。

手術2日間は絶食絶水で除去に食事を開始しました。手術後4日目に退院としました。

病理組織検査では、判断できず特殊染色検査の検査結果で消化管間質腫瘍(GIST)でした。

その後、経過良好。現在、分子標的型の抗腫瘍剤の投薬を行い再発予防を行っていますが、現在、再発もなく経過良好です。
posted by サム at 07:00| 埼玉 ☔| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

犬の膀胱結石の手術

寒い時期は、飲水量の低下から膀胱炎が起きやすくなります。
特に膀胱内に結石がある犬では膀胱炎が起きてしまい各種検査で膀胱に結石が発見されることが多くなります。
連続で犬の膀胱結石の手術がありました。

6歳 チワワ メスが血尿で連れて来られました。
レントゲン検査で膀胱結石がありました。1週間内科的な治療を施しその後に手術を実施しました。

下:レントゲン写真 ラテラル像
IM-0001-10011.jpg

下;摘出した膀胱結石
P10100061.jpg

金平糖のような形状でした。

結石は、シュウ酸カルシウムでした。
posted by サム at 06:00| 埼玉 ☔| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

犬の膀胱結石の手術

12歳6か月 コーギー メスが、血尿で連れて来られました。
レントゲン検査で膀胱内に結石があるのが分かりました。

下;CRレントゲン写真 膀胱内に結石があります。 腹部ラテラル像
IM-0001-4004.jpg

膀胱粘膜の肥厚があり1週間、内科的治療をしてから手術を実施しました。
手術で膀胱切開しましたが、2個の結石とも膀胱粘膜に強く癒着しており、なかなか取り出せませんでした。

下:摘出した膀胱結石
P1010006.JPG

結石は、金平糖のような形状でした。

手術後の血尿も軽度でその後の経過は良好でした。
シュウ酸カルシウム結石でした。
posted by サム at 05:00| 埼玉 ☔| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

犬の膀胱結石の手術

13歳6か月 ヨークシャーテリア オスが以前からある膀胱内の結石4個が何回も尿道に詰まり、血尿、頻尿を繰り返しました。手術をお勧めしていましたが、やっと手術に同意して頂き結石除去手術を実施しました。

下:膀胱結石が尿道に閉塞した時のCRレントゲン写真 腹部ラレラル像
IM-0001-1001.jpg

膀胱内に結石1個、尿道に結石3個があるのがわかります。

下:手術で摘出した膀胱結石4個
P1010004.JPG

結石はシュウ酸カルシウムでした。
posted by サム at 03:00| 埼玉 ☔| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

高齢雌犬の子宮蓄膿症手術

13歳半のダックスフントが昨日から食欲がないと連れて来られました.
身体検査では40.0℃の発熱がありました。
血液検査で、生化学項目は異常はないものの、炎症の検査数値CRP値(正常値1以下)が20以上で測定不能でした。また、レントゲン検査で腹部に大きな子宮らしきものがありました。
よって静脈点滴などで脱水を改善してその日のうちに手術を実施しました。

下:麻酔手術中の写真
P1010004.JPG

開腹すると左右のおおきな子宮角があり摘出手術を実施しました。
高齢なので麻酔の覚醒には時間がかかりました。

下:手術で摘出した卵巣子宮
P101000300.JPG

摘出した子宮を注射器で穿刺すると大量の膿が確認できました。(子宮蓄膿症と診断)
子宮蓄膿症は、いかに早く手術で原因の部分を摘出して内科治療を実施するかが生死を分けます。ここまで大きいと内科治療だけでは良くならない場合がほとんどです。

下:手術翌日の手術部位の写真
P1010001-1.JPG

手術翌日から食欲は出てきて順調ですが、細菌から出るエンドトキシン(内毒素,菌体内毒素ともいう)と言う物質が全身に影響を及ぼさないように静脈点滴と抗生物質の治療は手術後も数日間は必要です。手術後はエンドトキシンの影響で低体温が数日間続きます。
4日間入院で無事に退院しました。
posted by サム at 02:00| 埼玉 ☔| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

犬の尻尾にできた腫瘤

12歳 チワワ 雄 が尻尾の根元が腫れていると連れて来られました。
その部分は、腫れているだけで、特に炎症もなく犬も患部を気にしていることは無いとのことでした。

過去に同じような症例を経験があったので、その患部を針での吸引して細胞診検査を実施しました。

下:尻尾患部の拡大写真A
P1010005.jpg

下:尻尾患部の拡大写真B
P1010007.jpg

後日の細胞診検査結果では、肛門周囲由来の腫瘍との検査結果でした。
肛門周囲腺は肛門周囲の他、尾、大腿部、鼠径部および背側正中などに分布しており本疾患は高齢の未去勢雄に後発する良性腫瘍です。外科的侵襲が強い場合、去勢手術のみで95%退縮傾向が見られます。
との事でした。

その後、尻尾の腫瘤はそのままにして去勢手術のみをを実施しました。
posted by サム at 01:00| 埼玉 ☔| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

3001年10月01日

24歳2か月 高齢猫ちゃん

最近は、20歳超えの高齢猫が非常に増えています。
犬では、なかなか20年飼育は稀ですが、最近では猫で非常に増えており何十匹もいます。

本日の診察で、24歳2か月になった猫が定期健康診断で来院したので写真を撮らせて頂きました。

体重は、4.8kg 雌(避妊済み)

4年前から糖尿病でインスリンの注射をしていますが、うまく血糖値をコントロールできています。

Cimg1773.jpg

足腰も問題なく、動きも悪くありません。
頭の回転もないようです。

Cimg1774.jpg

次の目標、25歳!
ちなみに猫の平均寿命は、15歳前後と言われています。
世界記録では、38歳2日だそうです。
posted by サム at 09:00| 埼玉 ☔| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

猫の乳腺腫瘍(乳癌)の両側全乳腺摘出術

13歳 3.8kg の雌猫が左右乳腺にしこりがあると連れて来られました。
細胞診を実施すると後日の検査結果では、細胞の大小不同などの細胞異型性が、中程度に認められ乳腺癌を強く疑うとの検査結果でした。
最初は、右側を第1〜5まで、今回は左側を第1〜5まで全乳腺切除を行いました。
それぞれ、血液検査、胸部レントゲン検査を行い麻酔可能なのを確認して手術を実施しました。

下:麻酔後、手術前の患部の写真 写真左側が頭側
P1010001.jpg

矢印部分に小さな乳腺腫瘍があります。画面下の横にある切開線は前回(右側、最初の手術)の乳腺摘出の傷跡です。

下:第5乳腺付近、乳腺腫瘍がある周辺を手術で除去しているところの写真
P1010006.jpg

なるべく深く広く大きく切除をします。

下:片側乳腺全切除後の写真
P1010008.jpg

下:摘出した乳腺
P1010014.jpg

第5乳腺付近は大きく深く切除しました。

下:手術後の患部の写真
P1010019.jpg

手術では、ラジオ波メスで切除、皮下はシーリングシステムを使用し時間短縮して麻酔時間1時間、手術時間50分で終了しました。シーリングシステムの使用のためか手術後の痛みはあまりありませんでした。
posted by サム at 08:00| 埼玉 ☔| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

5年前に皮下に埋没させたマイクロチップを巻き込んだ腫瘤の摘出

5歳2か月 シーズー 雄
約5か月前ぐらい前から首にしこりがあり、徐々に大きくなつてきたと連れて来られました。
しこりの大きさは28mm×28mmでした。
その日のうちに細胞診検査を実施し検査センターに郵送しました。

下:レントゲン写真 患部拡大 
unnamed.jpg

レントゲン検査では、しこりの中にマイクロチップがあるように見えました。

下:しこりの写真 写真上が頭側
画像 008.jpg

それから5日後にしこりから出血があると来院、破裂する可能性もあり細胞診の検査結果が来ていない状態でしたが、血液検査、レントゲン検査で麻酔できる状態を確認後、摘出手術を実施しました。

下:摘出したしこりのレントゲン写真
unnamedss.jpg

摘出した腫瘤をレントゲン検査すると中にマイクロチップがありました。
マイクロチップは、5年前にペットショツプで入れたとの事でした。

下:手術後の患部の写真 写真上が頭側
CIMG1754.JPG

その後、細胞診の検査結果、遅れて病理組織検査結果が郵送されてきました。

細胞診検査結果)診断➡毛包嚢胞、皮内角化上皮腫あるいは他の毛基質由来の腫瘍。
病理組織検査結果)診断➡毛包嚢胞。
毛包嚢胞は非腫瘍性で病変部は完全切除されており治癒します。提出組織の底部にマイクロチップがありましたが、病変との連続性は認められず本病変とマイクロチップとの関連性はないと思われるそうです。

嚢胞(嚢胞腫)とは・・・
嚢胞(嚢胞腫)とは、粉瘤腫(ふんりゅうしゅ)あるいはアテローマ(atheroma)とは、新陳代謝によって表皮から剥がれ落ちる垢などの老廃物が、皮膚内部(真皮)に溜まることによってできる良性の嚢胞性病変の総称(-omaという接尾語をもつが新生物とは考えられていない)。表皮嚢胞(epidermal cyst)あるいは類表皮嚢胞(epidermoid cyst)とも呼ばれます。
posted by サム at 07:00| 埼玉 ☔| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

犬の異物により発症したと思われる急性膵炎の例

プードル 雄 9Y6M
昨日夜に嘔吐 頻回。本日朝は、嘔吐なく、食欲、元気ありとの主訴で連れて来られました。
特に食事の変更、変わったものを与えた事はなく、過去に異物歴もないとの事でした。

血液検査では、膵臓の酵素と炎症の数値が測定不能で膵炎の可能性を説明しました。
内科治療を施し、後日、連れてきて頂き状態を聞くと元気はあるが再び嘔吐があり、血液検査でも膵臓と炎症の数値は依然として高く入院して治療を行いました。レントゲン検査で腸内に異物が確認できました。
超音波でも異物やしきものはありました。腸内を移動しているようでその日の手術は行わず1日様子を見ました。

下:腹部レントゲン写真 左が頭側、右が尾側 側面ラテラル像
IM-0001-1001.jpg

次の日にレントゲン検査を実施すると異物は大腸に移動していまいした。

下:腹部レントゲン写真 左が頭側、右が尾側 側面ラテラル像
IM-0001-2002.jpg

肛門から長い器具を用いて異物を摘出しました。

下:摘出したタイヤ様の異物
p1010007.JPG

その後、膵炎の治療を行い、炎症の数値と膵臓の数値が3日で低下してきたので退院としました。
posted by サム at 06:00| 埼玉 ☔| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

口が閉じれなくなった猫の症例

6歳1か月 雌猫 口からヨダレが出ていると連れて来られました。
身体検査では左の上下の犬歯が当たり完全に口が閉じれない状態でした。下顎の横斜めにズレと左上顎に犬歯の若干のグラツキを確認しました。口を大きく空けて上下の犬歯が当たらない角度にして口が閉じれるようにしました。口の開閉時に痛みはないようでした。今後、場合によっては犬歯切断などの処置が今後、必要になる可能性を説明しました。

後日、口が閉じれないと再び連れて来られました。
血液検査、胸部レントゲン検査で異常なしを確認して後日、全身麻酔で犬歯切断を予定しました。
下顎のレントゲン検査では、左の顎関節が僅かに隙間?があるような画像上所見でした。

下:麻酔後、処置前の写真
P1010004.jpg
左の上顎下顎の犬歯が当たることで口が閉じれない状態を確認
麻酔下で各犬歯をチェックすると左上顎の犬歯が僅かにグラツキがあるので抜歯しました。
その他の犬歯は中央で犬歯切断を行いました。

下:抜歯した犬歯
j.JPG

犬歯の歯根部には炎症があり、そのため歯周囲に隙間ができており簡単に抜歯できました。

下:処置後の患部の写真
P1010009.jpg

下顎はわずかに左斜めにズレがあります。1)下顎のズレがあり左の上下の犬歯が当たるようになったのか?
2)左上の犬歯が内側にズレて犬歯があたるようになり下顎にズレが生じたのか? 不明ですが、恐らく1)が原因だと思われます。
口が閉じれるようになり食欲も出てきました。その後の生活上の問題はないと思われます。




posted by サム at 05:00| 埼玉 ☔| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

猫のクリプトスポロジウム感染症

飼い主の方の希望により、飼い猫の便の中の病原体を調べる検査を検査センターに出したらクリプトスポロジウム感染陽性の結果との報告がありました。

下:検査センターでの便の検査結果でクリプトスポロジウム陽性でした。
P10100041.jpg
*画像が大きくできずわかりずらいです。

クリプトスポロジウム感染とは・・
従来、クリプトスポリジウム(Cryptosporidium )はウシ、ブタ、イヌ、ネコ、ネズミなどの腸管寄生原虫として知られてきたものですが、ヒトでの感染は1976年にはじめて報告がありました。1980年代に 入ってからは後天性免疫不全症候群(AIDS)での致死性下痢症の病原体として注目され、その後ほどなく、健常者においても水様下痢症の原因となることが明らかとなりました。
わが国では、1994年に神奈川県平塚市の雑居ビルで460人 あまりの患者が発生し、1996年には埼玉県入間郡越生町で町営水道水を汚染源とする集団感染が発生し、8,800人におよぶ町民が被害を被りました。従って、本症に関しては散発例よりも、むしろ水道水や食品を介した集団発生が重要となるそうです。

人畜共通感染症なので注意が必要ですが、猫の便を口にしなければ大丈夫なのでその辺の最低限の注意は必要でしょう。犬や猫の動物の診察では、あまり問題になっていないのが現状です。
犬や猫で慢性の下痢があるようなら対処療法としてある種の抗生物質や整腸剤の投与が必要です。人では、クリプトスポロジウムの駆虫薬がありますが、動物では薬の副作用(急性腎不全が起きやすい)が強すぎて投薬はしないのが一般的です。対処療法を継続することにより自然といなくなるのを待つのが一般的な治療なようです。犬や猫では感染があっても下痢などの症状を示さないケースも多く、繰り返し記述しますが、今まであまり犬猫の病気では問題になっていないのが現状です。

posted by サム at 03:00| 埼玉 ☔| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする