3002年03月01日

注意:日時の表記に関して・・・



注意:日時の表記に関して ブログ上、どうしても日時解除できないので3000年1月1日から順次掲載しているだけです。順番だと理解してください。(2014年1月〜)

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3002年01月01日

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外部寄生虫、糖尿病、血圧をまとめました。その下に病院内の症例を記載しています。
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外部寄生虫(1)ノミに関して

ノミに関して

ノミは黒茶色の小さな虫です。一度、犬猫に寄生するとノミは、だいたい17日から26日間生存します。また、ノミは寄生すると吸血を開始し24時間以内に交尾します。そして、交尾をして24時間から36時間後に卵を毎日産みます。卵は犬猫の体から落ちて卵→蛹→ノミになり再び犬猫に寄生する生活環をとっています。
現在、日本では犬猫ともに猫ノミの感染がほとんどでしょう。また、ノミは人を刺すこともあるので注意が必要です。

ノミの拡大写真2.JPG

上:通常の写真
下:拡大加工した写真

ノミの拡大写真2a.JPG

犬猫がノミの寄生を受けると以下の病気を起こすことがあるので注意をして下さい。
◎ノミアレルギー性皮膚炎とは
主に犬猫の背中を中心にした皮膚炎で非常に痒みがあります。ノミの唾液に対する犬猫のアレルギーと思われます。よって症状の発現に固体差があります。注意としては体質的にノミアレルギーのある犬猫は1匹のノミの感染でも皮膚炎を起こすことです。特に背中を中心にした部位に発疹が起こります。

◎条虫症(サナダムシ)とは
犬猫が毛を舐める時にノミを飲み込んでしまい感染します。ノミは瓜実条虫の中間宿主(媒介するもの)です。感染した犬猫のお尻から小さな虫が出ます。検便をしても瓜実条虫は虫卵を排出しないので感染を確認できません。小さな虫は1匹の瓜実条虫ではなく、その虫の体の一部(片節)がちぎれて出てきたものです。
大体は、便の表面や動物の肛門周辺にに小さな白い虫が動いていたと気づくケースが多いです。1〜2回の駆虫薬で簡単に駆虫できます。

ノミの顕微鏡写真2.JPG

上写真は、メスのノミの透過標本の顕微鏡写真です。(上2枚の写真と同じノミ)
腹部に卵が何個があるのが分かります。
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外部寄生虫(2)ダニに関して (SFTS 重症熱性血小板減少症も記載)

ダニに関して
犬には以下の4タイプのダニが寄生します。

(1)マダニ
madani03_img03.jpg
マダニは下記の3種類のダニと大きく違う点としては、肉眼で見ることができるダニという点が大きく異なります。犬は、マダニが生息するエリアを散歩して感染します。
以前は、牛馬などのいる地方に犬を連れていき感染するケースが多かったように思えますが、最近では普通の住宅地域でも感染が見受けられます。原因としては森林の伐採などで野生のタヌキなどが住宅地域に入り込み、感染を拡大しているのではないかと思われます。ここら周辺では、明らかに以前に比べて感染エリアは拡大傾向にあるように思えます。

上写真のようにダニは動物に感染すると吸血して幼ダニ➡若ダニ➡成ダニとだんだんと大きくなり、一番大きくなると動物から落下して幼ダニを多数、自然界に放ちます。幼ダニは、散歩している犬の二酸化炭素に反応してジャンプして感染します。よって感染は頭部周囲が一番多い感染部位です。

最近では、重症熱性血小板減少症候群 (SFTS)という病原体が、ダニから人へに感染が問題になっています。
人での症状;ダニに刺されてから6日〜2週間程度で、原因不明の発熱、消化器症状(食欲低下、嘔気、嘔吐、下痢、腹痛)が中心です。時に頭痛、筋肉痛、神経症状(意識障害、けいれん、昏睡)、リンパ節腫脹、呼吸器症状(咳など)、出血症状(紫斑、下血)など様々な症状を引き起こします。

2013年1月、国内初の人への確認されたマダニが媒介するSFTS(重症熱性血小板減少症候群)ウイルスは、人への感染が報告されていない京都府や東北、関東のマダニからもウイルスが確認されていることが、国立感染症研究所の調査で新たに分かりました。SFTSは、2013年1月に国内初の人への感染が確認されてから、これまでに西日本で52人の感染例が報告され、このうち21人が死亡したことがわかっています。国立感染症研究所のこれまでの調査では、人への感染が報告された県のほかに、報告されていない4県(和歌山・福井・山梨・静岡)のマダニからもウイルスが確認されているが、新たに京都府や東北、関東のマダニからも確認されたことがわかったそうです。
個人的には、ここ20年の国内でのダニの拡散傾向を考えると、人でのこの病気は散発的な発症例は今後も増えるのではないかと危惧されます。

犬へのダニ感染の予防は、フロントラインなど各種、ノミダニの外用薬で予防ができます。
犬についたダニを手で取ろうとして人へ感染した例もあります。
犬についたダニはフロントラインを外用すると48時間で駆除できるので素手でのダニへの接触はしない方が良いでしょう。
感染するリスクのある場合は、感染して使用よりも感染をさせない予防が重要です。


(2)耳の疥癬
mimidani2.jpg
耳道にヒゼンダニ科のダニが寄生する事によって耳に痒みを起こす疾病です。
原因となるのはミミヒゼンダニで耳以外には生育できないとされ、一世代約3週間で増殖を繰り返します。
定期的な駆虫薬の投与が必要になります。
診断は、耳の汚れを顕微鏡で観察してダニの有無を見つける方法ですが、この方法では重度感染では発見できますが、軽度感染ではかなりのパーセントで感染を見落とします。できれば直接、耳の中を拡大したCCDの検耳鏡カメラで直接覗いて、ダニの有無を飼い主の方と一緒に見る法が唯一確実な検査診断法と言えます。

感染は、感染した動物との接触ですが、トリミングなどで感染するケースもあり使用した耳用の器具は毎回、熱湯消毒する必要があります。


(3)皮膚の疥癬
kaisenn2.jpg
体表の皮膚に寄生するヒゼンダニ科のダニによって極めて強い痒みを起こす疾病です。
原因となるのはセンコウヒゼンダニで感染した犬との接触で感染します。
このダニは耳疥癬、アカラスと違い人にも一時的に感染し発疹が生じて痒みを起こしますが、このダニはかなり高い宿主特異性をもつため人ではしばらくするとダニは免疫により死滅する。
(人:皮膚科ではダニが死滅する短期間、痒み止め、消炎剤などの痒み止めを使用するようです)

動物では、一度感染すると急速に増殖し強い痒みを起こすケースがほとんどですが、稀に経度の痒み、皮膚病変で抗生物質、痒み止めで一時的に改善し悪化と改善を繰り返し診断が遅れるケースも稀にあります。
外での飼育犬で、おとなしい野良猫との接触で感染、治癒、感染、治癒を繰り返した例もありました。
このダニは皮膚の内部に生息するので皮膚掻把検査でダニの有無を検査します。


(4)アカラス(別名:毛包虫 別名:デモデックス)
demodexL1.JPG
アカラスは、健康な幼犬でも偶然に発見される場合があります。これは1歳以内の幼犬では免疫システムが確立されてなく見つかるケースがありますが、特に痒みや皮膚病変がない場合は無治療の場合もあります。しかし感染犬が何かの原因で免疫不全状態になると脱毛、フケが多くなり二次的に細菌感染を受けて化膿炎症を伴う皮膚病となり重症化するとされています。
以前は別の皮膚病の合併症でアカラスが見つかるケースがありましたが、最近では稀にアカラス単独で四肢の慢性皮膚病、体幹部での慢性皮膚炎などもあります。治療には、ある種の内服薬をしばらく投与する必要があります。治療に数か月かかるケースがほとんどですが改善します。

甲状腺機能低下症など免疫低下で二次的にアカラス症になるケースもありホルモン検査も必要でしょう。
このダニは皮膚の内部に生息するので皮膚掻把検査でダニの有無を検査します。
posted by サム at 07:00| 埼玉 ☔| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

犬猫の血圧計を新しいタイプ(犬猫専用血圧計)に買い換えました

2015年8月 犬猫専用の血圧計に買い換えました。

今までの血圧計と違い、この血圧計は測定の時に自動的に複数回の測定を行い、その複数回の数値を見て血圧を算定します。複数回の数値に違いがある場合は、検査結果をエラーと判定するのでより正確に検査ができます。
動物の場合、どうしても多少は動いてしまい測定値にバラツクが出てしまうので、今までの機械よりも正確に検査ができます。

DSC_0249.jpg

機械によって、また測定部位によって若干、測定値に違いがあるのでこれからいろいろと検査データーを積み重ねて臨床で応用したいと思います。
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犬猫の血圧測定

人では一般的に簡単に血圧の測定が行われておりいろいろな血圧測定器がありますが、それらの測定器は犬猫では使用できません。犬猫では特殊な測定器が必要ですが、諸外国に比べて一般的にあまり血圧測定は行われていないのが現状です。

ketsuatsu[1].png

(参考)
実際は、犬猫でも手間暇をかければ人間同様に犬猫でも血圧の測定ができます。実際、動物用の血圧測定は機械メーカーにより値にバラツキがあり使える機械と使えない機械があります。普段から信頼のおける使い慣れた機種を毎回使用する必要があります。

犬では心臓疾患、慢性腎不全、副腎皮質機能亢進症(クッシング病)、糖尿病などで、猫では甲状腺機能亢進症、心臓疾患、慢性腎不全などで高血圧になるケースがあります。ほとんどは何か別の病気により二次的に血圧上昇のケースがほとんどです。犬猫ともに肥満と高血圧は相関関係はないようです。

血圧測定の際は当院では、色々な点に注意をして行っています。

また、検査結果の解釈では正常値よりも若干高い場合は様子観察、正常値よりもかなり血圧が高いケースが何回かの測定で続く場合のみ異常値と判断します。

 *甲状腺亢進症で内服中(特に猫)に高血圧が発見されるケースが一番多くあります。
 *心臓病、腎不全での高血圧もあります。
 *心臓病で内服中にフラツキがあり血圧測定してみたら低血圧が見つかり血管拡張剤を除いた他の治療薬に変更したりするケースもあり定期的な血圧測定は人同様に動物でも必要です。

 高血圧の場合の治療に関しては、いきなり血圧降下剤は使用せずに安全な薬から効果のほどを見極めて徐々に薬のレベルを上げていくようにしています。

posted by サム at 05:00| 埼玉 ☔| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

人の糖尿病と犬猫の糖尿病

最近、犬猫ともに心臓病、腎臓病とともに糖尿病が多くなってきていますので、 
人の糖尿病と犬猫の糖尿病に関しての簡単な話をさせて頂きます。参考にしてください。

tounyou01[1].jpg

一般に糖尿病とは、膵臓から分泌されるインスリンというホルモンの作用が低下したため、体内に取り入れられた栄養素がうまく利用されずに、血液中のブトウ糖(血糖)が多くなっている状態です。

 人の日本糖尿病学会では、人間の糖尿病を4つの種類に分類しています。その4つは、「T型糖尿病」「U型糖尿病」「特定の原因によるその他の糖尿病」「妊娠糖尿病」の4タイプです。
 人の糖尿病の多くは、U型糖尿病を指し全体の95%はこのタイプだと言われています。T型糖尿病は少なく、5%前後だと言われています。他の2タイプはそれよりも少ないようです。
T型糖尿病では、若年層での発症が多く、急激に発症し痩せている人が多いようです。
U型糖尿病では、中年層での発症が多く、徐々に発症し肥満体形の人が多いようです。
T型糖尿病は、遺伝的な原因が主なようですが、U型糖尿病は、いわゆる生活習慣病で発症するようです。
 生活習慣病は、遺伝的な要因もありますが、食生活や運動、喫煙、飲酒、ストレスなどが深く関わっているようです。注意しましょう。

 さて人の糖尿病と比較して犬猫の糖尿病は、どう違うのか?

 
犬では・・・ 
犬では、人の糖尿病とは違って95%がT型糖尿病だと言われています。要するに遺伝的に糖尿病になりやすい素因がすでにあり発症してしまうようです。
 1型糖尿病とはインスリンを分泌される膵臓のランゲルハンス島のベータ細胞が破壊されて起こる糖尿病です。T型糖尿病の多くは、自己免疫(自分の免疫細胞が自らの組織を攻撃する)によって膵臓のランゲルハンス島のベータ細胞が破壊されて糖尿病になってしまうようです。

猫では・・・ 
猫では、犬の糖尿病とは違い人に近い糖尿病です。猫では、約80%がU型糖尿病だと言われています。肥満体型の猫では糖尿病で発症するリスクが高くなるようです。
以前に肥満があり、少しずつ痩せてきて体重がかなり減少してから来院するケースがあります。
犬では、異常に多飲(多く水を飲む)のがおかしいとの主訴で早期に来院するケースが多いようですが、猫では水を飲むのが不規則なのか多飲が主訴で来院するケースは少なく、こちらから問診して「そういえば最近は、水を飲むのが多いかも?」と聴取されます。それらの理由で猫では来院が遅れがちです。肥満体のうちからインスリンを始められれば良いのですが、すでに糖尿病が長期に続いて体重もかなり減少してしまってからインスリンでコントロールする場合、管理が難しいケースがあります。
 *人では、T型は急に発症、U型は徐々に発症します。猫に多いU型糖尿病は、T型糖尿病に比べて人同様に徐々に発症するので来院が遅れてしまうのかもしれません。
 

 犬と猫の糖尿病の違い・・・
 ・犬では糖尿病性の白内障で目が見えなくなることが非常に多いです。要するに犬ではなるべく正確なインスリン量を注射する必要があります。高血糖状態が続くと、犬ではたった1日で急に目が見えなくなると言われています。よって過去2〜3週間の血糖を検査できるフルクトサミンや過去1〜2か月の血糖を検査できる糖化ヘモグロビンを数か月おきに定期的に検査をしてインスリンの量を調節する必要があります。
 
 
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2017年11月 美瑛の野鳥

2017年11月下旬、突然の雪・・・
何かの野鳥が、餌箱から餌を取り同じ木の皮の下に餌を隠しています。



下りステップがいいですね!

模様、大きさからオオアカゲラかアカゲラではないでしょうか?
嘴の細さ、お腹が白いのでアカゲラではないでしょうか?
検索したら、アカゲラ(赤啄木鳥)はキツツキ目キツツキ科アカゲラ属に分類される鳥類。

隠した場所を覚えてられるのかなぁ〜!
posted by サム at 02:30| 埼玉 ☔| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

注意:日時の表記に関して・・・(再度)



注意:日時の表記に関して ブログ上、どうしても日時解除できないので3000年1月1日から順次掲載しているだけです。順番だと理解してください。(2014年1月〜)



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△△△△△△△サム動物病院 内科、外科の治療例に関して△△△△△△△

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以下、内科と外科の治療例を簡単にまとめてみました。

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3001年12月01日

猫の脇の下(腋窩部)にできた腫瘤摘出手術

8歳9か月 去勢雄猫の脇の下(腋窩部)にしこりがあると連れて来られました。
細胞診検査所見では、脂肪腫が第一に考えられるとの所見でした。

その後の経過観察で、最初は大きさが8mm×9mm でしたが、約2カ月半後の測定では9mm×12.5mmでした。

血液検査、レントゲン検査で異常なしを確認後、摘出手術を実施しました。


下:麻酔後、手術前の写真
P1010001-17213-thumbnail2[1].jpg

当日の腫瘤の大きさは、前回測定時より3週間経過skていましたが、さらに大きくなり11mm×18mmでした。
脂肪腫にしては大きくなるスピードが速すぎる感がありました。


下:手術で摘出した腫瘤
P1010006.JPG


ラジオ波メスを使用して腫瘤を持ち上げて摘出手術を行いました。


下:手術後の患部の写真
P1010007.JPG
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原因不明の猫の(鼠径部)深い皮膚裂傷

4歳 雑種猫が外から帰ってきたら皮膚に傷があると連れて来られました。
診ると腹部の鼠径部付近に大きな裂傷がありました。一部では深く裂け目がありました。

下:診察室にて痛みがない程度に観察のため傷口周辺を軽くバリカンにて毛刈り
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血液検査、レントゲン検査を実施すると骨には異常はなく、交通事故で上昇する血液検査での項目は正常だったので交通事故ではないと思われました。

下:麻酔後、手術前の写真 
P1010005.jpg

全身麻酔をして患部を剃毛すると傷口の一部深い部位に大量の自分の毛が入りこんでいました。
どうも何かの鈍性のものが刺さり皮膚表面には裂傷を一部の筋肉内に自分の毛が入りこんだ模様でした。

翌日まで待つと感染を助長するので麻酔下で患部を徹底消毒後すぐ手術を行いました。

下:手術後の写真
P10100106.JPG

比較的早めに連れて来られたようで創面の状態は良かったのでドレナージは留置しませんでした。
翌日、退院としました。


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膀胱粘膜に癒着していた膀胱結石と小さな無数の結石除去手術

7歳10か月 ヨーキ 雄 後肢の跛行でレントゲン検査をしたら偶然に膀胱結石が発見されました。
大きさは小さいものの食事療法で大きさが減少しなかったので手術での摘出を行いました。

下:膀胱に結石があるのが偶然に発見されました。
IM-0001-2002.jpg

事前の血液検査、胸部レントゲン検査では異常はないものの超音波検査で1個の膀胱結石は膀胱内に存在すると言うよりは膀胱粘膜内にあるような所見でした。

下:超音波検査では結石は膀胱内で可動性なし。
EMERGENCY013 - コピー.jpg

手術では、事前に存在が分かっていた結石1個は膀胱の尿道部よりにあり粘膜と癒着していました。

下:摘出中の写真
P1010015.jpg

また、事前の検査では小さすぎて分かりませんでしたが、多数のかなり小さな結石がありました。
ピンセットなどでの摘出は困難なのでカテーテルにより逆行性に水圧で膀胱洗浄を繰り返して外に排出しました。

下:摘出した結石
P1010022.jpg

小さな結石は実際は写真の数よりも約2倍以上の数の多さでした。

翌日に退院としました。
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3001年11月01日

中齢期の犬に生じた脂肪腫(今後を考えて)の摘出

8歳2カ月のコーギーの腹部に16o大と18o大のしこりがあり連れて来られました。
細胞診の検査結果では、両方とも脂肪腫が第一に考えられると言う所見でした。

良性腫瘍ですが、今後の寿命を考えて摘出手術をお勧めしました。

血液検査、レントゲン検査を異常なしを確認後に摘出手術を実施しました。

下:摘出された腫瘤
P1010006.jpg

腫瘤の根元は筋肉まで拡大しており筋層ぎりぎりまでを摘出しました。

下:手術後の患部の写真
P1010015.jpg

手術翌日に退院としました。
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高齢猫の前肢にできた腫瘤摘出

14歳半 雑種猫 雌が、前肢に腫瘤があると連れて来られました。

細胞診の検査を実施すると液体貯留があり細胞診の結果では、軽度の異型性がありメラノサイト腫瘍の可能性も考えられるとの所見でした。穿刺して小さくなるが、数日で再び液体が貯留するので手術を摘出をお勧めしました。

下:手術前、患部の写真 
P1010003.JPG

パットの上にある丸いのが腫瘤です。
根元から中の液体が破れないように袋ごと摘出しました。

下:摘出した腫瘤
P1010006.JPG

高齢なので、手術後の腎不全に注意して静脈点滴を実施し、翌日に肝臓、腎臓に異常なしを確認して退院としました。

その後の病理組織検査結果では充実ー嚢胞状アポクリン導管腺腫でした。
組織検査上、予後は良好との事です。
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小腸ごと摘出を行った犬のGIST(消化管間質腫瘍)

9歳 チワワが昨日から食欲がないと連れて来られました。
昨日から数回、嘔吐したとの事でした。

血液検査では、炎症の数値が上昇していました。
レントゲン検査では、腹部にかなり大きな腫瘤の存在が確認できました。

下:腹部レントゲン写真 ラレラル像 矢印が腫瘤
IM-0001-2002.jpg

通院で内科的な治療をしましたが、食欲の回復はなく、炎症の数値も低下せず上昇傾向なので入院治療に切り替え、点滴などを実施し状態が回復してきた時点で試験開腹術を実施しました。

下:手術中の写真
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腫瘤に腸間膜が大量に癒着していました。腹膜炎はありませんでした。

下:手術中の写真
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腸も腫瘤に巻き込まれており、剥離分離は困難と判断し腫瘤ごと腸も切除しました。

下:手術中の写真
P1010010.jpg
摘出後の腸の断端

下:手術中の写真
P1010013.jpg
最後に腸を縫合して腹腔洗浄して終了としました。

手術2日間は絶食絶水で除去に食事を開始しました。手術後4日目に退院としました。

その後、病理組織検査では、判断できず特殊染色検査の検査結果で消化管間質腫瘍(GIST)でした。
分子標的型の抗腫瘍剤の投薬で再発予防をしています。
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犬の膀胱結石の手術

寒い時期は、飲水量の低下から膀胱炎が起きやすくなります。
特に膀胱内に結石がある犬では膀胱炎が起きてしまい各種検査で膀胱に結石が発見されることが多くなります。
連続で犬の膀胱結石の手術がありました。

6歳 チワワ メスが血尿で連れて来られました。
レントゲン検査で膀胱結石がありました。1週間内科的な治療を施しその後に手術を実施しました。

下:レントゲン写真 ラテラル像
IM-0001-10011.jpg

下;摘出した膀胱結石
P10100061.jpg

金平糖のような形状でした。

結石は、シュウ酸カルシウムでした。
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犬の膀胱結石の手術

12歳6か月 コーギー メスが、血尿で連れて来られました。
レントゲン検査で膀胱内に結石があるのが分かりました。

下;CRレントゲン写真 膀胱内に結石があります。 腹部ラテラル像
IM-0001-4004.jpg

膀胱粘膜の肥厚があり1週間、内科的治療をしてから手術を実施しました。
手術で膀胱切開しましたが、2個の結石とも膀胱粘膜に強く癒着しており、なかなか取り出せませんでした。

下:摘出した膀胱結石
P1010006.JPG

結石は、金平糖のような形状でした。

手術後の血尿も軽度でその後の経過は良好でした。
シュウ酸カルシウム結石でした。
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犬の膀胱結石の手術

13歳6か月 ヨークシャーテリア オスが以前からある膀胱内の結石4個が何回も尿道に詰まり、血尿、頻尿を繰り返しました。手術をお勧めしていましたが、やっと手術に同意して頂き結石除去手術を実施しました。

下:膀胱結石が尿道に閉塞した時のCRレントゲン写真 腹部ラレラル像
IM-0001-1001.jpg

膀胱内に結石1個、尿道に結石3個があるのがわかります。

下:手術で摘出した膀胱結石4個
P1010004.JPG

結石はシュウ酸カルシウムでした。
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高齢雌犬の子宮蓄膿症手術

13歳半のダックスフントが昨日から食欲がないと連れて来られました.
身体検査では40.0℃の発熱がありました。
血液検査で、生化学項目は異常はないものの、炎症の検査数値CRP値(正常値1以下)が20以上で測定不能でした。また、レントゲン検査で腹部に大きな子宮らしきものがありました。
よって静脈点滴などで脱水を改善してその日のうちに手術を実施しました。

下:麻酔手術中の写真
P1010004.JPG

開腹すると左右のおおきな子宮角があり摘出手術を実施しました。
高齢なので麻酔の覚醒には時間がかかりました。

下:手術で摘出した卵巣子宮
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摘出した子宮を注射器で穿刺すると大量の膿が確認できました。(子宮蓄膿症と診断)
子宮蓄膿症は、いかに早く手術で原因の部分を摘出して内科治療を実施するかが生死を分けます。ここまで大きいと内科治療だけでは良くならない場合がほとんどです。

下:手術翌日の手術部位の写真
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手術翌日から食欲は出てきて順調ですが、細菌から出るエンドトキシン(内毒素,菌体内毒素ともいう)と言う物質が全身に影響を及ぼさないように静脈点滴と抗生物質の治療は手術後も数日間は必要です。手術後はエンドトキシンの影響で低体温が数日間続きます。
4日間入院で無事に退院しました。
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犬の尻尾にできた腫瘤

12歳 チワワ 雄 が尻尾の根元が腫れていると連れて来られました。
その部分は、腫れているだけで、特に炎症もなく犬も患部を気にしていることは無いとのことでした。

過去に同じような症例を経験があったので、その患部を針での吸引して細胞診検査を実施しました。

下:尻尾患部の拡大写真A
P1010005.jpg

下:尻尾患部の拡大写真B
P1010007.jpg

後日の細胞診検査結果では、肛門周囲由来の腫瘍との検査結果でした。
肛門周囲腺は肛門周囲の他、尾、大腿部、鼠径部および背側正中などに分布しており本疾患は高齢の未去勢雄に後発する良性腫瘍です。外科的侵襲が強い場合、去勢手術のみで95%退縮傾向が見られます。
との事でした。

その後、尻尾の腫瘤はそのままにして去勢手術のみをを実施しました。
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3001年10月01日

24歳2か月 高齢猫ちゃん

最近は、20歳超えの高齢猫が非常に増えています。
犬では、なかなか20年飼育は稀ですが、最近では猫で非常に増えており何十匹もいます。

本日の診察で、24歳2か月になった猫が定期健康診断で来院したので写真を撮らせて頂きました。

体重は、4.8kg 雌(避妊済み)

4年前から糖尿病でインスリンの注射をしていますが、うまく血糖値をコントロールできています。

Cimg1773.jpg

足腰も問題なく、動きも悪くありません。
頭の回転もないようです。

Cimg1774.jpg

次の目標、25歳!
ちなみに猫の平均寿命は、15歳前後と言われています。
世界記録では、38歳2日だそうです。
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猫の乳腺腫瘍(乳癌)の両側全乳腺摘出術

13歳 3.8kg の雌猫が左右乳腺にしこりがあると連れて来られました。
細胞診を実施すると後日の検査結果では、細胞の大小不同などの細胞異型性が、中程度に認められ乳腺癌を強く疑うとの検査結果でした。
最初は、右側を第1〜5まで、今回は左側を第1〜5まで全乳腺切除を行いました。
それぞれ、血液検査、胸部レントゲン検査を行い麻酔可能なのを確認して手術を実施しました。

下:麻酔後、手術前の患部の写真 写真左側が頭側
P1010001.jpg

矢印部分に小さな乳腺腫瘍があります。画面下の横にある切開線は前回(右側、最初の手術)の乳腺摘出の傷跡です。

下:第5乳腺付近、乳腺腫瘍がある周辺を手術で除去しているところの写真
P1010006.jpg

なるべく深く広く大きく切除をします。

下:片側乳腺全切除後の写真
P1010008.jpg

下:摘出した乳腺
P1010014.jpg

第5乳腺付近は大きく深く切除しました。

下:手術後の患部の写真
P1010019.jpg

手術では、ラジオ波メスで切除、皮下はシーリングシステムを使用し時間短縮して麻酔時間1時間、手術時間50分で終了しました。シーリングシステムの使用のためか手術後の痛みはあまりありませんでした。
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5年前に皮下に埋没させたマイクロチップを巻き込んだ腫瘤の摘出

5歳2か月 シーズー 雄
約5か月前ぐらい前から首にしこりがあり、徐々に大きくなつてきたと連れて来られました。
しこりの大きさは28mm×28mmでした。
その日のうちに細胞診検査を実施し検査センターに郵送しました。

下:レントゲン写真 患部拡大 
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レントゲン検査では、しこりの中にマイクロチップがあるように見えました。

下:しこりの写真 写真上が頭側
画像 008.jpg

それから5日後にしこりから出血があると来院、破裂する可能性もあり細胞診の検査結果が来ていない状態でしたが、血液検査、レントゲン検査で麻酔できる状態を確認後、摘出手術を実施しました。

下:摘出したしこりのレントゲン写真
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摘出した腫瘤をレントゲン検査すると中にマイクロチップがありました。
マイクロチップは、5年前にペットショツプで入れたとの事でした。

下:手術後の患部の写真 写真上が頭側
CIMG1754.JPG

その後、細胞診の検査結果、遅れて病理組織検査結果が郵送されてきました。

細胞診検査結果)診断➡毛包嚢胞、皮内角化上皮腫あるいは他の毛基質由来の腫瘍。
病理組織検査結果)診断➡毛包嚢胞。
毛包嚢胞は非腫瘍性で病変部は完全切除されており治癒します。提出組織の底部にマイクロチップがありましたが、病変との連続性は認められず本病変とマイクロチップとの関連性はないと思われるそうです。

嚢胞(嚢胞腫)とは・・・
嚢胞(嚢胞腫)とは、粉瘤腫(ふんりゅうしゅ)あるいはアテローマ(atheroma)とは、新陳代謝によって表皮から剥がれ落ちる垢などの老廃物が、皮膚内部(真皮)に溜まることによってできる良性の嚢胞性病変の総称(-omaという接尾語をもつが新生物とは考えられていない)。表皮嚢胞(epidermal cyst)あるいは類表皮嚢胞(epidermoid cyst)とも呼ばれます。
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犬の異物により発症したと思われる急性膵炎の例

プードル 雄 9Y6M
昨日夜に嘔吐 頻回。本日朝は、嘔吐なく、食欲、元気ありとの主訴で連れて来られました。
特に食事の変更、変わったものを与えた事はなく、過去に異物歴もないとの事でした。

血液検査では、膵臓の酵素と炎症の数値が測定不能で膵炎の可能性を説明しました。
内科治療を施し、後日、連れてきて頂き状態を聞くと元気はあるが再び嘔吐があり、血液検査でも膵臓と炎症の数値は依然として高く入院して治療を行いました。レントゲン検査で腸内に異物が確認できました。
超音波でも異物やしきものはありました。腸内を移動しているようでその日の手術は行わず1日様子を見ました。

下:腹部レントゲン写真 左が頭側、右が尾側 側面ラテラル像
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次の日にレントゲン検査を実施すると異物は大腸に移動していまいした。

下:腹部レントゲン写真 左が頭側、右が尾側 側面ラテラル像
IM-0001-2002.jpg

肛門から長い器具を用いて異物を摘出しました。

下:摘出したタイヤ様の異物
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その後、膵炎の治療を行い、炎症の数値と膵臓の数値が3日で低下してきたので退院としました。
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口が閉じれなくなった猫の症例

6歳1か月 雌猫 口からヨダレが出ていると連れて来られました。
身体検査では左の上下の犬歯が当たり完全に口が閉じれない状態でした。下顎の横斜めにズレと左上顎に犬歯の若干のグラツキを確認しました。口を大きく空けて上下の犬歯が当たらない角度にして口が閉じれるようにしました。口の開閉時に痛みはないようでした。今後、場合によっては犬歯切断などの処置が今後、必要になる可能性を説明しました。

後日、口が閉じれないと再び連れて来られました。
血液検査、胸部レントゲン検査で異常なしを確認して後日、全身麻酔で犬歯切断を予定しました。
下顎のレントゲン検査では、左の顎関節が僅かに隙間?があるような画像上所見でした。

下:麻酔後、処置前の写真
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左の上顎下顎の犬歯が当たることで口が閉じれない状態を確認
麻酔下で各犬歯をチェックすると左上顎の犬歯が僅かにグラツキがあるので抜歯しました。
その他の犬歯は中央で犬歯切断を行いました。

下:抜歯した犬歯
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犬歯の歯根部には炎症があり、そのため歯周囲に隙間ができており簡単に抜歯できました。

下:処置後の患部の写真
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下顎はわずかに左斜めにズレがあります。1)下顎のズレがあり左の上下の犬歯が当たるようになったのか?
2)左上の犬歯が内側にズレて犬歯があたるようになり下顎にズレが生じたのか? 不明ですが、恐らく1)が原因だと思われます。
口が閉じれるようになり食欲も出てきました。その後の生活上の問題はないと思われます。




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猫のクリプトスポロジウム感染症

飼い主の方の希望により、飼い猫の便の中の病原体を調べる検査を検査センターに出したらクリプトスポロジウム感染陽性の結果との報告がありました。

下:検査センターでの便の検査結果でクリプトスポロジウム陽性でした。
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*画像が大きくできずわかりずらいです。

クリプトスポロジウム感染とは・・
従来、クリプトスポリジウム(Cryptosporidium )はウシ、ブタ、イヌ、ネコ、ネズミなどの腸管寄生原虫として知られてきたものですが、ヒトでの感染は1976年にはじめて報告がありました。1980年代に 入ってからは後天性免疫不全症候群(AIDS)での致死性下痢症の病原体として注目され、その後ほどなく、健常者においても水様下痢症の原因となることが明らかとなりました。
わが国では、1994年に神奈川県平塚市の雑居ビルで460人 あまりの患者が発生し、1996年には埼玉県入間郡越生町で町営水道水を汚染源とする集団感染が発生し、8,800人におよぶ町民が被害を被りました。従って、本症に関しては散発例よりも、むしろ水道水や食品を介した集団発生が重要となるそうです。

人畜共通感染症なので注意が必要ですが、猫の便を口にしなければ大丈夫なのでその辺の最低限の注意は必要でしょう。犬や猫の動物の診察では、あまり問題になっていないのが現状です。
犬や猫で慢性の下痢があるようなら対処療法としてある種の抗生物質や整腸剤の投与が必要です。人では、クリプトスポロジウムの駆虫薬がありますが、動物では薬の副作用(急性腎不全が起きやすい)が強すぎて投薬はしないのが一般的です。対処療法を継続することにより自然といなくなるのを待つのが一般的な治療なようです。犬や猫では感染があっても下痢などの症状を示さないケースも多く、繰り返し記述しますが、今まであまり犬猫の病気では問題になっていないのが現状です。

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犬の後眼窩膿瘍で左右の前臼歯、後臼歯抜歯+デンタルケアー+乳腺腫瘍摘出

14歳2か月 ダックスフントが目の下が化膿していると連れて来られました。
右目の下が化膿しており歯が原因と思われました。半年前にも左目が同様の症状を起こし、口腔内をチェックすると左の上顎の前臼歯の歯と歯肉部分に膿がありました。よって左右の前臼歯抜歯をお勧めしました。
また。同時に残った歯の超音波スケラーでの歯石除去と以前からある乳腺腫瘍摘出もお勧めしました。
血液検査、レントゲン検査で異常なしを確認、後日麻酔処置を行いました。

*後眼窩膿瘍とは・・・
上顎の奥歯に前臼歯と言う歯が左右にあります。この歯は非常に大きく歯の根元が3本あり犬種によっては非常に根元が深い歯です。この歯の根元が化膿(歯根膿瘍)を起こすと膿は口腔内ではなく上顎の皮膚に瘻管をつくり目の斜め下に膿が溜まります。飼い主は目の下が腫れた、目の下に膿が溜まるようになったとの主訴で来院するケースがほとんどです。

下:抜歯した左右上顎の臼歯
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当初、左右上顎の前臼歯のみを抜歯予定でしたが、後臼歯にも異常があり左右で2本ずつ計4本抜歯しました。
それぞれ根本が2本、3本ある大きな歯で抜歯の際にかなりの出血を伴います。事前に止血処置を施し抜歯の際の出血部位は凝固器具で止血処置を施しながら抜歯しました。
抜歯後、残った歯は歯石除去をしました。

下:麻酔後、手術前の患部の写真
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ついでに以前からある乳腺腫瘍を摘出しました。

後日、退院としました。

その後の病理組織検査では良性の乳腺腫でした。
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猫の乳腺腫瘍(乳癌)の片側全乳腺摘出術

12歳7か月 3.6kg の雌猫が乳腺にしこりがあると連れて来られました。
生後、1年時に避妊手術はしているそうです。
細胞診を実施すると後日の検査結果では、細胞の大小不同やN/c比のばらつきなどの細胞異型性がみられ、乳腺癌を強く疑うとの検査結果でした。
血液検査、胸部レントゲン検査を行い麻酔可能なのを確認して後日手術を実施しました。

下:麻酔後、手術前の患部の写真 第1〜第2乳腺付近に直径2.5mmのしこりがあります。 左が頭側、右が尾側
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下:手術で乳腺腫瘍とともに第1〜第5乳腺を大きく摘出 左が頭側、右が尾側
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手術では、第2乳腺の腫瘤がある部位は筋肉層まで深く広く乳腺とその周囲物を摘出しました。また、再発予防のためにシーリングシステムを使い出血をさせない手術を行いました。患部は摘出後には洗浄液で念入りに洗浄を行いました。

下:手術後の患部の写真 左が頭側、右が尾側
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手術は、ラジオ波メス、シーリングシステムを使用しました。シーリングシステムを用いると手術時間は大幅に短縮でき、また手術後の痛みはかなり軽減されます。
後日、退院としました。

その後の病理組織検査では乳腺単純癌でした。腫瘍の大きさは実測で0.6mmでした。

*犬と猫の乳腺腫瘍と避妊手術の関連性(以下)
  犬では・・ 
  1回目の発情の前に避妊手術を行うと乳腺腫瘍の発生率は0.5%(200頭中1頭)
  1回目発情あり 2回目の前に避妊手術を行うと乳腺腫瘍の発生率は8%(100頭中8頭)
  2回目発情あり 避妊手術を行うと乳腺腫瘍の発生率は25%(100頭中25頭)との報告がります。
  犬では乳腺腫瘍が発生した場合、良性と悪性の比率は約50%ずつ。さらにその悪性のうちの約50%は転移性しやすいタイプだと言われています。犬では小さいうちに早期に手術をすれば予後は良好な場合が多いです。

  猫では・・
  生後6か月前に避妊手術を行うと乳腺腫瘍の発生率は9%(100頭中9頭)
  生後6か月〜1年の間に避妊手術を行うと乳腺腫瘍の発生率は14%(100頭中14頭)との報告があります。
 
 犬では適切な時期の避妊手術により乳腺腫瘍の発生を大幅に少なくします。 
 猫では乳腺腫瘍が発生した場合、90%以上は転移性の非常に高い悪性の乳腺癌です。猫では小さいうちに早期に手術をしても再発の可能性は大ですが早期に大きく切除すると延命効果はあると思われます。





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3001年09月01日

猫の乳腺腫瘍(乳癌)の片側全乳腺摘出術

12歳11か月 4.1kg の雌猫が乳腺にしこりがあると連れて来られました。
生後、6か月時に避妊手術はしているそうです。
細胞診を実施すると後日の検査結果では、細胞の大小不同などの細胞異型性が、中程度に認められ乳腺癌を強く疑うとの検査結果でした。
血液検査、胸部レントゲン検査を行い麻酔可能なのを確認して手術を実施しました。

下:麻酔後、手術前の患部の写真 第5乳腺付近に直径7mmのしこりがあります。上が頭側、下が尾側
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下:手術で摘出した第1〜第5乳腺と第5乳腺付近にあった腫瘤 右が尾側側の第5乳腺
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手術では、第5乳腺の腫瘤がある部位(上写真の右側)は筋肉層まで深く広く乳腺とその周囲物を摘出しました。また、再発予防のためにシーリングシステムを使い出血をさせない手術を行いました。患部は摘出後には洗浄液で念入りに洗浄を行いました。

下:手術後の患部の写真 左が頭側、右が尾側
P1010019.JPG

手術は、ラジオ波メス、シーリングシステムを使用しました。シーリングシステムを用いると手術時間は大幅に短縮でき、また手術後の痛みはかなり軽減されます。
後日、退院としました。

*犬と猫の乳腺腫瘍の予後 手術だけで治癒した猫の平均生存期間は、10〜14か月であると言う報告があります。腫瘍の大きさ手術後の予後に大きく関係し容積が9cm3以下では18か月、10〜27cm3では12か月、27cm3以上だと7か月だと言う報告があります。

 猫では乳腺腫瘍が発生した場合、90%以上は転移性の非常に高い悪性の乳腺癌です。猫では小さいうちに早期に手術をしても再発の可能性は大ですが早期に大きく切除すると延命効果はあると思われます。

病理組織検査所見)乳腺単純癌
標本上では腫瘍細胞の明らかな脈管内浸潤は認められず、鼠径リンパ節への転移巣も認められませんでした。
標本上では完全切除されています。猫の乳腺癌は完全切除でも再発、転移を起こしやすい腫瘍なので今後は経過観察が必要です。
posted by サム at 09:00| 埼玉 ☔| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする