3002年04月01日

雄犬の前立腺癌疑いも、去勢手術によりその後に改善傾向中の例

シェルテイー 雄(未去勢)が、血尿(かなり赤い)との主訴で連れて来られました。
レントゲン検査、超音波検査では、結石は無し。
前立腺に石灰沈着像と前立腺の腫大が確認され、直腸診では前立腺が固く腫大しているのも確認されました。

前立腺の疾患は間違いないようで、前立腺に石灰沈着が認められる場合は前立腺癌の疑いが強い趣旨を説明しました。


下:腹部レントゲン写真
IM-0001-0006.jpg

取りあえず膀胱炎の治療行い見た目の血尿はなくなりましたが、依然、前立腺の異常(腫大など)はそのままであり、尿検査では顕微鏡上の血尿(RBC多数)と炎症は存在している状態でした。


下:腹部レントゲン写真(拡大したもの)
IM-0001-0006 - コピー.jpg

その後、前立腺マッサージによる前立腺液を採取しての細胞診と尿によるBRAF遺伝子変異検査を実施しました。
診断結果は、細胞診では移行上皮細胞過形成の疑い。遺伝子変異検査では異常な所見はありませんでした。
以上の検査結果から、完全に前立腺癌を否定されたわけではありませんが、過形成の疑いもあるようだったので去勢手術をお勧めしましたが、飼い主の方は様子を見るとのことで手術はしませんでした。

暫くして、排尿姿勢するが尿が出ないとの主訴で再度、来院しました。
尿道にカテーテルを挿入して入院治療、その間に去勢手術を実施しました。
手術後は、すぐに排尿は正常に戻りました。

現在は、前立腺の石灰沈着はそのままですが排尿困難の症状も全くなくなり、前立腺はやや小さくなっているようで経過順調とのことです。


posted by サム at 07:00| 埼玉 ☔| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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