3002年03月01日

悪性黒色腫疑いの犬の腫瘤摘出

9歳8か月のラブラドールレトリバー 雌 が前肢に小さなシコリがあると連れて来られました。

最初は小さなシコリで細胞診もできないくらいの大きさだったものが、3か月で約11mm大になったので細胞診を実施しました。

細胞診の検査結果では、悪性黒色腫が第一に考えられるとの検査結果でした。
詳細には細胞質内に黒緑色に染色されたメラニン色素が認められ、核の大小不同やN/C比のばらつきなどの異型性が認められるとの所見でした。

血液検査、胸部レントゲン検査では特に異常はありませんでした。

悪性黒色腫の可能性があるとのことだったので、確定診断のため前肢の腫瘤を検査目的に摘出をお勧めしました。

また悪性黒色腫の可能性を考えてなるべく大きく摘出することとしました。


下:麻酔後、患部の写真 当日は患部は不明瞭でした。
p10100601.JPG

手術の当日は、腫瘤の境界は不鮮明で場所の確認がしずらかった。大きさは11mmで以前と変わりはありませんでした。


下:手術中の患部の写真
p10106006.JPG

腫瘤を摘出後の患部の写真 手術では、悪性の可能性を考慮してできるだけ大きく、深く摘出をしました。
尚、摘出後の患部は洗浄液で徹底的に洗浄を行いました。


下:手術中の患部の写真
P1010009.jpg

摘出後に傷口はそのまま皮膚を寄せて縫合ができなかったので、縫合部の左右をそれぞれ3か所傷口と並行に縦方向に1.5cmの切り込みを入れ、2か所は傷口と垂直に(横方向)に縫合して摘出部分の皮膚の張力の緊張を緩和し残りの1か所は切りっぱなしとしました。


その後の病理組織検査では悪性黒色腫ではなかったようで、予後は、良好とのことでした。


posted by サム at 05:00| 埼玉 ☔| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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