3001年10月01日

猫のクリプトスポロジウム感染症

飼い主の方の希望により、飼い猫の便の中の病原体を調べる検査を検査センターに出したらクリプトスポロジウム感染陽性の結果との報告がありました。

下:検査センターでの便の検査結果でクリプトスポロジウム陽性でした。
P10100041.jpg
*画像が大きくできずわかりずらいです。

クリプトスポロジウム感染とは・・
従来、クリプトスポリジウム(Cryptosporidium )はウシ、ブタ、イヌ、ネコ、ネズミなどの腸管寄生原虫として知られてきたものですが、ヒトでの感染は1976年にはじめて報告がありました。1980年代に 入ってからは後天性免疫不全症候群(AIDS)での致死性下痢症の病原体として注目され、その後ほどなく、健常者においても水様下痢症の原因となることが明らかとなりました。
わが国では、1994年に神奈川県平塚市の雑居ビルで460人 あまりの患者が発生し、1996年には埼玉県入間郡越生町で町営水道水を汚染源とする集団感染が発生し、8,800人におよぶ町民が被害を被りました。従って、本症に関しては散発例よりも、むしろ水道水や食品を介した集団発生が重要となるそうです。

人畜共通感染症なので注意が必要ですが、猫の便を口にしなければ大丈夫なのでその辺の最低限の注意は必要でしょう。犬や猫の動物の診察では、あまり問題になっていないのが現状です。
犬や猫で慢性の下痢があるようなら対処療法としてある種の抗生物質や整腸剤の投与が必要です。人では、クリプトスポロジウムの駆虫薬がありますが、動物では薬の副作用(急性腎不全が起きやすい)が強すぎて投薬はしないのが一般的です。対処療法を継続することにより自然といなくなるのを待つのが一般的な治療なようです。犬や猫では感染があっても下痢などの症状を示さないケースも多く、繰り返し記述しますが、今まであまり犬猫の病気では問題になっていないのが現状です。

posted by サム at 03:00| 埼玉 ☔| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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