3001年09月01日

犬の後眼窩膿瘍

11歳 ダックスフント 右眼の下の皮膚が腫れ、前日に破裂して膿が出たと翌日に連れて来られました。

身体検査では、右眼の下に開放創の傷を確認しました。後眼窩膿瘍だと思われました。飼い主は1回での完治を希望したので、血液検査、レントゲン検査で異常なしを確認の上、麻酔下での処置を行いました。

*後眼窩膿瘍とは・・・
上顎の奥歯に前臼歯と言う歯が左右にあります。この歯は非常に大きく歯の根元が3本あり犬種によっては非常に根元が深い歯です。この歯の根元が化膿(歯根膿瘍)を起こすと膿は口腔内ではなく上顎の皮膚に瘻管をつくり目の斜め下に膿が溜まります。飼い主は目の下が腫れた、目の下に膿が溜まるようになったとの主訴で来院するケースがほとんどです。

下:連れて来られた時の写真 右目の下に傷がある 目には異常なし
1509101279257.jpg

麻酔下で歯自体には異常はありませんでしたが、傷の場所と原因と思われる前臼歯の根本は垂直にラインを想定すると一致するので歯が原因の可能性は高いと思われました。

下:麻酔下での写真 矢印が原因と思われる前臼歯
P1010015.jpg

麻酔下で前臼歯を抜歯するとやはり歯の根本は化膿しておりこの歯が原因でした。

下:抜歯した前臼歯 根本は3本ある
Cimg1713.jpg

抜歯した後に他の歯は、超音波スケラーで歯を綺麗にしました。
当日に退院としました。

犬では、口の中で一番大きいのは上顎の前臼歯で根本が3本あります。
歯の根本が深いので時として歯の根本が化膿して目の下に膿が移動して瘻管をつくり化膿するケースが多々あります。内科治療で良くなるケースもありますが、再び再発する場合も多いです。
posted by サム at 01:00| 埼玉 ☔| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。