3003年01月01日

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外部寄生虫、糖尿病、血圧をまとめました。その下に病院内の症例を記載しています。
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外部寄生虫(1)ノミに関して

ノミに関して

ノミは黒茶色の小さな虫です。一度、犬猫に寄生するとノミは、だいたい17日から26日間生存します。また、ノミは寄生すると吸血を開始し24時間以内に交尾します。そして、交尾をして24時間から36時間後に卵を毎日産みます。卵は犬猫の体から落ちて卵→蛹→ノミになり再び犬猫に寄生する生活環をとっています。
現在、日本では犬猫ともに猫ノミの感染がほとんどでしょう。また、ノミは人を刺すこともあるので注意が必要です。

ノミの拡大写真2.JPG

上:通常の写真
下:拡大加工した写真

ノミの拡大写真2a.JPG

犬猫がノミの寄生を受けると以下の病気を起こすことがあるので注意をして下さい。
◎ノミアレルギー性皮膚炎とは
主に犬猫の背中を中心にした皮膚炎で非常に痒みがあります。ノミの唾液に対する犬猫のアレルギーと思われます。よって症状の発現に固体差があります。注意としては体質的にノミアレルギーのある犬猫は1匹のノミの感染でも皮膚炎を起こすことです。特に背中を中心にした部位に発疹が起こります。

◎条虫症(サナダムシ)とは
犬猫が毛を舐める時にノミを飲み込んでしまい感染します。ノミは瓜実条虫の中間宿主(媒介するもの)です。感染した犬猫のお尻から小さな虫が出ます。検便をしても瓜実条虫は虫卵を排出しないので感染を確認できません。小さな虫は1匹の瓜実条虫ではなく、その虫の体の一部(片節)がちぎれて出てきたものです。
大体は、便の表面や動物の肛門周辺にに小さな白い虫が動いていたと気づくケースが多いです。1〜2回の駆虫薬で簡単に駆虫できます。

ノミの顕微鏡写真2.JPG

上写真は、メスのノミの透過標本の顕微鏡写真です。(上2枚の写真と同じノミ)
腹部に卵が何個があるのが分かります。
posted by サム at 08:00| 埼玉 ☔| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

外部寄生虫(2)ダニに関して (SFTS 重症熱性血小板減少症も記載)

ダニに関して
犬には以下の4タイプのダニが寄生します。

(1)マダニ
madani03_img03.jpg
マダニは下記の3種類のダニと大きく違う点としては、肉眼で見ることができるダニという点が大きく異なります。犬は、マダニが生息するエリアを散歩して感染します。
以前は、牛馬などのいる地方に犬を連れていき感染するケースが多かったように思えますが、最近では普通の住宅地域でも感染が見受けられます。原因としては森林の伐採などで野生のタヌキなどが住宅地域に入り込み、感染を拡大しているのではないかと思われます。ここら周辺では、明らかに以前に比べて感染エリアは拡大傾向にあるように思えます。

上写真のようにダニは動物に感染すると吸血して幼ダニ➡若ダニ➡成ダニとだんだんと大きくなり、一番大きくなると動物から落下して幼ダニを多数、自然界に放ちます。幼ダニは、散歩している犬の二酸化炭素に反応してジャンプして感染します。よって感染は頭部周囲が一番多い感染部位です。

最近では、重症熱性血小板減少症候群 (SFTS)という病原体が、ダニから人へに感染が問題になっています。
人での症状;ダニに刺されてから6日〜2週間程度で、原因不明の発熱、消化器症状(食欲低下、嘔気、嘔吐、下痢、腹痛)が中心です。時に頭痛、筋肉痛、神経症状(意識障害、けいれん、昏睡)、リンパ節腫脹、呼吸器症状(咳など)、出血症状(紫斑、下血)など様々な症状を引き起こします。

2013年1月、国内初の人への確認されたマダニが媒介するSFTS(重症熱性血小板減少症候群)ウイルスは、人への感染が報告されていない京都府や東北、関東のマダニからもウイルスが確認されていることが、国立感染症研究所の調査で新たに分かりました。SFTSは、2013年1月に国内初の人への感染が確認されてから、これまでに西日本で52人の感染例が報告され、このうち21人が死亡したことがわかっています。国立感染症研究所のこれまでの調査では、人への感染が報告された県のほかに、報告されていない4県(和歌山・福井・山梨・静岡)のマダニからもウイルスが確認されているが、新たに京都府や東北、関東のマダニからも確認されたことがわかったそうです。
個人的には、ここ20年の国内でのダニの拡散傾向を考えると、人でのこの病気は散発的な発症例は今後も増えるのではないかと危惧されます。

犬へのダニ感染の予防は、フロントラインなど各種、ノミダニの外用薬で予防ができます。
犬についたダニを手で取ろうとして人へ感染した例もあります。
犬についたダニはフロントラインを外用すると48時間で駆除できるので素手でのダニへの接触はしない方が良いでしょう。
感染するリスクのある場合は、感染して使用よりも感染をさせない予防が重要です。


(2)耳の疥癬
mimidani2.jpg
耳道にヒゼンダニ科のダニが寄生する事によって耳に痒みを起こす疾病です。
原因となるのはミミヒゼンダニで耳以外には生育できないとされ、一世代約3週間で増殖を繰り返します。
定期的な駆虫薬の投与が必要になります。
診断は、耳の汚れを顕微鏡で観察してダニの有無を見つける方法ですが、この方法では重度感染では発見できますが、軽度感染ではかなりのパーセントで感染を見落とします。できれば直接、耳の中を拡大したCCDの検耳鏡カメラで直接覗いて、ダニの有無を飼い主の方と一緒に見る法が唯一確実な検査診断法と言えます。

感染は、感染した動物との接触ですが、トリミングなどで感染するケースもあり使用した耳用の器具は毎回、熱湯消毒する必要があります。


(3)皮膚の疥癬
kaisenn2.jpg
体表の皮膚に寄生するヒゼンダニ科のダニによって極めて強い痒みを起こす疾病です。
原因となるのはセンコウヒゼンダニで感染した犬との接触で感染します。
このダニは耳疥癬、アカラスと違い人にも一時的に感染し発疹が生じて痒みを起こしますが、このダニはかなり高い宿主特異性をもつため人ではしばらくするとダニは免疫により死滅する。
(人:皮膚科ではダニが死滅する短期間、痒み止め、消炎剤などの痒み止めを使用するようです)

動物では、一度感染すると急速に増殖し強い痒みを起こすケースがほとんどですが、稀に経度の痒み、皮膚病変で抗生物質、痒み止めで一時的に改善し悪化と改善を繰り返し診断が遅れるケースも稀にあります。
外での飼育犬で、おとなしい野良猫との接触で感染、治癒、感染、治癒を繰り返した例もありました。
このダニは皮膚の内部に生息するので皮膚掻把検査でダニの有無を検査します。


(4)アカラス(別名:毛包虫 別名:デモデックス)
demodexL1.JPG
アカラスは、健康な幼犬でも偶然に発見される場合があります。これは1歳以内の幼犬では免疫システムが確立されてなく見つかるケースがありますが、特に痒みや皮膚病変がない場合は無治療の場合もあります。しかし感染犬が何かの原因で免疫不全状態になると脱毛、フケが多くなり二次的に細菌感染を受けて化膿炎症を伴う皮膚病となり重症化するとされています。
以前は別の皮膚病の合併症でアカラスが見つかるケースがありましたが、最近では稀にアカラス単独で四肢の慢性皮膚病、体幹部での慢性皮膚炎などもあります。治療には、ある種の内服薬をしばらく投与する必要があります。治療に数か月かかるケースがほとんどですが改善します。

甲状腺機能低下症など免疫低下で二次的にアカラス症になるケースもありホルモン検査も必要でしょう。
このダニは皮膚の内部に生息するので皮膚掻把検査でダニの有無を検査します。
posted by サム at 07:00| 埼玉 ☔| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

犬猫の血圧計を新しいタイプ(犬猫専用血圧計)に買い換えました

2015年8月 犬猫専用の血圧計に買い換えました。

今までの血圧計と違い、この血圧計は測定の時に自動的に複数回の測定を行い、その複数回の数値を見て血圧を算定します。複数回の数値に違いがある場合は、検査結果をエラーと判定するのでより正確に検査ができます。
動物の場合、どうしても多少は動いてしまい測定値にバラツクが出てしまうので、今までの機械よりも正確に検査ができます。

DSC_0249.jpg

機械によって、また測定部位によって若干、測定値に違いがあるのでこれからいろいろと検査データーを積み重ねて臨床で応用したいと思います。
posted by サム at 06:00| 埼玉 ☔| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

犬猫の血圧測定

人では一般的に簡単に血圧の測定が行われておりいろいろな血圧測定器がありますが、それらの測定器は犬猫では使用できません。犬猫では特殊な測定器が必要ですが、諸外国に比べて一般的にあまり血圧測定は行われていないのが現状です。

ketsuatsu[1].png

(参考)
実際は、犬猫でも手間暇をかければ人間同様に犬猫でも血圧の測定ができます。実際、動物用の血圧測定は機械メーカーにより値にバラツキがあり使える機械と使えない機械があります。普段から信頼のおける使い慣れた機種を毎回使用する必要があります。

犬では心臓疾患、慢性腎不全、副腎皮質機能亢進症(クッシング病)、糖尿病などで、猫では甲状腺機能亢進症、心臓疾患、慢性腎不全などで高血圧になるケースがあります。ほとんどは何か別の病気により二次的に血圧上昇のケースがほとんどです。犬猫ともに肥満と高血圧は相関関係はないようです。

血圧測定の際は当院では、色々な点に注意をして行っています。

また、検査結果の解釈では正常値よりも若干高い場合は様子観察、正常値よりもかなり血圧が高いケースが何回かの測定で続く場合のみ異常値と判断します。

 *甲状腺亢進症で内服中(特に猫)に高血圧が発見されるケースが一番多くあります。
 *心臓病、腎不全での高血圧もあります。
 *心臓病で内服中にフラツキがあり血圧測定してみたら低血圧が見つかり血管拡張剤を除いた他の治療薬に変更したりするケースもあり定期的な血圧測定は人同様に動物でも必要です。

 高血圧の場合の治療に関しては、いきなり血圧降下剤は使用せずに安全な薬から効果のほどを見極めて徐々に薬のレベルを上げていくようにしています。

posted by サム at 05:00| 埼玉 ☔| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

人の糖尿病と犬猫の糖尿病

最近、犬猫ともに心臓病、腎臓病とともに糖尿病が多くなってきていますので、 
人の糖尿病と犬猫の糖尿病に関しての簡単な話をさせて頂きます。参考にしてください。

tounyou01[1].jpg

一般に糖尿病とは、膵臓から分泌されるインスリンというホルモンの作用が低下したため、体内に取り入れられた栄養素がうまく利用されずに、血液中のブトウ糖(血糖)が多くなっている状態です。

 人の日本糖尿病学会では、人間の糖尿病を4つの種類に分類しています。その4つは、「T型糖尿病」「U型糖尿病」「特定の原因によるその他の糖尿病」「妊娠糖尿病」の4タイプです。
 人の糖尿病の多くは、U型糖尿病を指し全体の95%はこのタイプだと言われています。T型糖尿病は少なく、5%前後だと言われています。他の2タイプはそれよりも少ないようです。
T型糖尿病では、若年層での発症が多く、急激に発症し痩せている人が多いようです。
U型糖尿病では、中年層での発症が多く、徐々に発症し肥満体形の人が多いようです。
T型糖尿病は、遺伝的な原因が主なようですが、U型糖尿病は、いわゆる生活習慣病で発症するようです。
 生活習慣病は、遺伝的な要因もありますが、食生活や運動、喫煙、飲酒、ストレスなどが深く関わっているようです。注意しましょう。

 さて人の糖尿病と比較して犬猫の糖尿病は、どう違うのか?

 
犬では・・・ 
犬では、人の糖尿病とは違って95%がT型糖尿病だと言われています。要するに遺伝的に糖尿病になりやすい素因がすでにあり発症してしまうようです。
 1型糖尿病とはインスリンを分泌される膵臓のランゲルハンス島のベータ細胞が破壊されて起こる糖尿病です。T型糖尿病の多くは、自己免疫(自分の免疫細胞が自らの組織を攻撃する)によって膵臓のランゲルハンス島のベータ細胞が破壊されて糖尿病になってしまうようです。

猫では・・・ 
猫では、犬の糖尿病とは違い人に近い糖尿病です。猫では、約80%がU型糖尿病だと言われています。肥満体型の猫では糖尿病で発症するリスクが高くなるようです。
以前に肥満があり、少しずつ痩せてきて体重がかなり減少してから来院するケースがあります。
犬では、異常に多飲(多く水を飲む)のがおかしいとの主訴で早期に来院するケースが多いようですが、猫では水を飲むのが不規則なのか多飲が主訴で来院するケースは少なく、こちらから問診して「そういえば最近は、水を飲むのが多いかも?」と聴取されます。それらの理由で猫では来院が遅れがちです。肥満体のうちからインスリンを始められれば良いのですが、すでに糖尿病が長期に続いて体重もかなり減少してしまってからインスリンでコントロールする場合、管理が難しいケースがあります。
 *人では、T型は急に発症、U型は徐々に発症します。猫に多いU型糖尿病は、T型糖尿病に比べて人同様に徐々に発症するので来院が遅れてしまうのかもしれません。
 

 犬と猫の糖尿病の違い・・・
 ・犬では糖尿病性の白内障で目が見えなくなることが非常に多いです。要するに犬ではなるべく正確なインスリン量を注射する必要があります。高血糖状態が続くと、犬ではたった1日で急に目が見えなくなると言われています。よって過去2〜3週間の血糖を検査できるフルクトサミンや過去1〜2か月の血糖を検査できる糖化ヘモグロビンを数か月おきに定期的に検査をしてインスリンの量を調節する必要があります。
 
 
posted by サム at 03:00| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年11月 美瑛の野鳥

2017年11月下旬、突然の雪・・・
何かの野鳥が、餌箱から餌を取り同じ木の皮の下に餌を隠しています。



下りステップがいいですね!

模様、大きさからオオアカゲラかアカゲラではないでしょうか?
嘴の細さ、お腹が白いのでアカゲラではないでしょうか?
検索したら、アカゲラ(赤啄木鳥)はキツツキ目キツツキ科アカゲラ属に分類される鳥類。

隠した場所を覚えてられるのかなぁ〜!
posted by サム at 02:30| 埼玉 ☔| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

注意:日時の表記に関して・・・(再度)



注意:日時の表記に関して ブログ上、どうしても日時解除できないので3000年1月1日から順次掲載しているだけです。順番だと理解してください。(2014年1月〜)



posted by サム at 02:00| 埼玉 ☔| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする