3002年01月01日

高齢犬の皮膚腫瘤 3箇所同時切除

13歳6か月 マルチーズ が、お腹のシコリが大きくなってきたと連れて来られました。
約2年前にも乳腺腫瘍の手術(左側片側全乳腺摘出)を行いました。病理組織検査では以前の乳腺腫瘍は全て良性腫瘍でした。

血液検査、レントゲン検査で異常なしを確認して摘出手術を行いました。


下:麻酔後、手術前の患部の写真(腹部) 画像の左が頭部
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右矢印は2年前の良性腫瘍の摘出部位の近くにできたもの。左矢印は当たらにできた乳腺腫瘍と思われるものです。
犬は高齢なのと心臓病があるので右側は片側全摘出術は実施せずにその部位のみを摘出しました。


下:麻酔中、手術前の患部の写真(背部) 画像の上が頭部
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この犬は、腫瘍ができやすいようで体のあちこちにパピローマと思われる良性腫瘍はあります。
背側に何年も前からあるパピローマ(乳頭腫)が大きくなり、時々出血して困るようなのでついでにここの腫瘤だけ摘出しました。


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心臓病のある高齢雄犬の尿路結石の摘出手術

13歳11か月 雄 2.7kg チワワが2週間前から食欲減退と元気消失と数日前から血尿があると連れて来られました。
既往症としては心臓病があり2年7カ月前から心臓の薬を内服しています。雑音程度は6段階で4番目の強さ。

血液検査では異常なし。レントゲン検査で膀胱と尿道に結石がありました。


下:レントゲン検査 矢印は尿道に詰まった結石2個
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膀胱に大きなキウイ様の結石と尿道に陰茎骨内に結石が2個ありました。
すぐにカテーテル処置で尿道内の結石を水圧で膀胱に押し戻しました。
高齢を考え、まず内科治療をして食欲、元気がでてきたら摘出手術をお勧めしました。

それから1週間で状態は改善し9日後に摘出手術を実施しました。


下:手術当日の膀胱のレントゲン検査 
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手術当日には尿道に結石はなく、膀胱にだけありました。


下:手術中の写真
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膀胱の内容積において結石の占める割合はかなり大きく膀胱を触診するとすぐに結石が分かる状態でした。
切開すると膀胱粘膜はかなり肥厚しており病態の経過の長さを感じました。
膀胱切開すると一番大きな結石は一部膀胱粘膜と癒着していましたが、なんなく摘出できましたが、そのほかの結石は明らかに膀胱粘膜内に侵入しており容易に摘出ができず結石を割って摘出しました。


下:摘出した結石
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手術後の血尿を予想して内科的な治療を施したため、手術後の血尿は僅かでした。



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高齢ウサギの鼻の横にできた皮膚腫瘤

10歳1か月 ロップイヤー種 雄 が鼻の横にシコリがあると連れて来られました。

身体検査では、左鼻の横のシコリは縦11mm×横6mmの大きさでした。
穿刺標本を作製して細胞診の検査を検査センターに郵送しました。

後日の細胞診検査結果では、非上皮性悪性腫瘍を疑うとの所見でした。

手術を希望し9日後に再度来院しました。左鼻の横のシコリは縦14.5mm×横10mmと大きくなっていました。
血液検査、レントゲン検査を実施し、麻酔できるかどうかを判定しました。
心臓肥大と心臓異常の数値が若干高いものの手術をすることになりました。

それから2日後に手術を実施しました。 左鼻の横のシコリは縦16mm×横10.5mmになっていました。


下:麻酔前の患部の写真
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麻酔前に患部の写真を撮影してみました。


下:麻酔後、手術前の患部の写真
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患部は左鼻のすぐ横にありました。


下:摘出した腫瘤
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何かシスト状のような形体で下方に白い膜らしきものがありました。


下:手術後ウサギの写真
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全身麻酔と局所麻酔を併用して患部を摘出しました。
手術では、ラジオ波メスとバイポーラクランプを使用して摘出手術を行いました。

ウサギはストレスに弱いので入院によるストレスを考えて当日に退院としました。
麻酔の覚醒は非常に良かったです。
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高齢犬の前立腺腫大

15歳8か月 ダックスが血尿があると連れて来られました。


レントゲン検査、血液検査で異常なし
超音波検査で腎臓、膀胱は異常なしも前立腺がかなり肥大していました。腫瘍性の変化はないと思われました。

以前から診察の際に、直腸診で前立腺肥大を指摘しており一生涯のホルモン剤の内服に治療よりも去勢手術をお勧めしました。


下:レントゲンCR画像
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左の矢印が膀胱、右の矢印が前立腺と思われるものです。
直腸診、超音波検査でも同じ部位に前立腺があり今後、排便困難、排尿困難などの症状が生じる可能性もあり高齢ではあるものの状態の良い時に手術をした方が良いと思われました。


既往症としては、3年前に急性膵炎を発症して5日間入院治療歴がありその点の注意が必要でした。

高齢なのを考慮して当日入院手術、当日退院として犬へのストレスを最小限にしました。
手術は去勢手術なので手術時間は約10分程度です。
手術3時間後の血液検査では、手術前に異常なかった膵臓の数値が中程度上昇していましたので膵臓の内服を行い帰宅後も膵臓の内用薬投薬をして頂きました。

抜糸時に膵臓の検査を行うと数値は正常になっていました。
手術後は血尿もなく経過良好との事でした。
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犬の耳にできた腫瘍

プードル 9歳8か月 去勢雄

数カ月前から右耳にシコリがありだんだんと大きくなってきたと連れて来られました。

3か月前に8.5mmだったのが14mmになり細胞診を行うと基底細胞腫(良性腫瘍)を疑うが一部の高分化型悪性腫瘍も完全には否定できないとの検査結果だったので切除手術を実施しました。

事前にレントゲン検査、血液検査で麻酔かけれる状態を確認し後日、手術を実施しました。

手術前の患部の写真は残念ながらスタッフが削除してしまいありません。


下:摘出した耳の腫瘍と思われるもの
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ついでに背中にできた皮膚の嚢胞の摘出手術と歯石除去を行いました。
麻酔の覚醒は良く、手術後の痛みもなく経過良好でした。


下:手術後の患部の写真
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耳の腫瘍は一部の耳ごとS字形に切除しました。 


下:手術後暫くたった患部の写真
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もう少し毛が生えてくれば外見上、左右の耳の違いは分からないと思います。

その後の病理組織検査で腫瘍は良性腫瘍でした。


posted by サム at 05:00| 埼玉 ☔| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

再発した犬の軟部組織肉腫の手術

12歳8か月 シュナウザー 雌 ワクチンで来院時に偶然に触診で左後肢の外陰部横にしこりがあるようなので、ついでに細胞診の検査を実施しました。
後日、検査センターの細胞診では軟部組織肉腫を含む非上皮性腫瘍を疑うとのコメント結果でした。
約6か月前に同じ部位にかなり大きな腫瘍摘出を東京の専門病院で摘出手術を行いましたが、同じ部位に再発したようでした。

以前の手術後のコメントでは、悪性の軟部組織肉腫。グレード分類では、グレード1〜3が行われており分類ではグレード1。
腫瘍はかなり大きいものでしたが、再発の可能性はグレードの中で最も低く、転移の可能性はありませんが、大きい腫瘍だったためかマージンが少なく再発する可能性ありとの検査結果でした。

*軟部組織肉腫は、犬の皮膚および皮下腫瘍の約15パーセントを占める悪性の間葉系腫瘍の総称で,線維肉腫、粘膜肉腫、脂肪肉腫、血管周皮腫(血管外膜細胞腫)などを含みます。グレードでは、グレード1:低悪性度、グレード2:中悪性度、グレード3:高悪性度です。

現状:僧帽弁閉鎖不全症があり薬を以前から内服している。症状はなし。

レントゲン検査、血液検査で麻酔できる状態を確認後、手術を実施しました。

下:麻酔後、患部の写真 仰向けの写真
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矢印が再発したと思われる腫瘍です。

下:摘出した患部の写真
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腫瘍の下方向は一部筋肉も含めて摘出しました。


下:摘出した腫瘍
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腫瘍の近くに非吸収性の縫合糸が数個あり、やはり同じ部位で再発したものと思われました。

下:縫合後の患部の写真
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傷口は大きく、深く摘出しました。腫瘍の境界は不明瞭で特に下部は不明瞭なため筋肉の一部ごと摘出しました。


その後の病理組織検査結果では、やはり同じ軟部組織肉腫、前回のグレード分類ではグレード1でしたが、今回のは小さかったですがグレード1−2でした。


posted by サム at 03:00| 埼玉 ☔| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

皮膚腫瘍摘出手術

ビーグル 雌 12歳2カ月 皮膚にシコリがあると連れて来られました。
腫瘤は約1-2年前からあり少しずつ大きくなってきた事でした。
腫瘤は固く、皮膚が伸び切っており今後、皮膚腫瘤が破れる可能性があり早急な手術をお勧めしました。

血液検査。レントゲン検査で異常なしを確認後に摘出手術を行いました。
手術前の細胞診の検査は、穿刺したことで薄く伸びた状態の皮膚が裂ける可能性があり行いませんでした。


下:麻酔後、手術前の患部の写真
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皮膚腫瘤の皮膚は非常に薄くなっており少しの裂け目で裂傷が大きくなる可能性がありました。

下:摘出した後の患部の写真
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手術では、ラジオ波メスとシーリングシステムを用いて短時間で摘出手術を行いました。

下:摘出した腫瘤
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腫瘤と筋肉の間は、隙間があり問題なくマージンもあり摘出を行いました。

下:摘出後の患部の写真
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犬の性格上、手術後は当日の退院としました。
翌日に来院して貰いましたが特に大きな問題はありませんでした。

posted by サム at 02:00| 埼玉 ☔| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

皮膚腫瘍摘出手術

11歳2カ月 シーズが皮膚にしこりがあると連れて来られました。
腫瘤は約1年前からありここ2カ月で急に大きくなっているとの事でした。

細胞診検査では、悪性所見は僅かでしたがここ2カ月で急に大きくなっているとの事で手術での摘出をお勧めしました。

血液検査、レントゲン検査で異常なしを確認後に摘出手術を実施しました。


下:麻酔後、手術前の患部の写真
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写真の右側が皮膚腫瘍(写真では分かりずらい)、左側は以前からある小さなシコリ。同時に2つを摘出しました。


下:摘出した後の患部の写真
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手術では、レアジオ波メスとシーリングシステムを使用して短時間で摘出手術を行いました。


下:摘出した2つの腫瘍
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右側が今回のメインの腫瘍。非常に柔らかく、表面はわずかに凸凹していました。

下:手術後の患部の写真
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シーリングシステムを使用した事で手術後の痛みはかなり緩和され、手術後は痛み止めの薬の効果もあり痛みはほとんどありませんでした。
翌日も痛み止めを使わなくても痛みはほとんどありませんでした。

その後の病理組織検査では、乳腺小葉過形成、乳腺良性混合腫瘍、皮膚垂で悪性所見はなく完全切除で予後は良好との所見でした。
posted by サム at 01:00| 埼玉 ☔| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする