3001年11月01日

中齢期の犬に生じた脂肪腫(今後を考えて)の摘出

8歳2カ月のコーギーの腹部に16o大と18o大のしこりがあり連れて来られました。
細胞診の検査結果では、両方とも脂肪腫が第一に考えられると言う所見でした。

良性腫瘍ですが、今後の寿命を考えて摘出手術をお勧めしました。

血液検査、レントゲン検査を異常なしを確認後に摘出手術を実施しました。

下:摘出された腫瘤
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腫瘤の根元は筋肉まで拡大しており筋層ぎりぎりまでを摘出しました。

下:手術後の患部の写真
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手術翌日に退院としました。
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高齢猫の前肢にできた腫瘤摘出

14歳半 雑種猫 雌が、前肢に腫瘤があると連れて来られました。

細胞診の検査を実施すると液体貯留があり細胞診の結果では、軽度の異型性がありメラノサイト腫瘍の可能性も考えられるとの所見でした。穿刺して小さくなるが、数日で再び液体が貯留するので手術を摘出をお勧めしました。

下:手術前、患部の写真 
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パットの上にある丸いのが腫瘤です。
根元から中の液体が破れないように袋ごと摘出しました。

下:摘出した腫瘤
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高齢なので、手術後の腎不全に注意して静脈点滴を実施し、翌日に肝臓、腎臓に異常なしを確認して退院としました。

その後の病理組織検査結果では充実ー嚢胞状アポクリン導管腺腫でした。
組織検査上、予後は良好との事です。
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小腸ごと摘出を行った犬のGIST(ジスト:消化管間質腫瘍)

9歳 チワワが昨日から食欲がないと連れて来られました。
昨日から数回、嘔吐したとの事でした。

血液検査では、炎症の数値が上昇していました。
レントゲン検査では、腹部にかなり大きな腫瘤の存在が確認できました。

下:腹部レントゲン写真 ラレラル像 矢印が腫瘤
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通院で内科的な治療をしましたが、食欲の回復はなく、炎症の数値も低下せず上昇傾向なので入院治療に切り替え、点滴などを実施し状態が回復してきた時点で試験開腹術を実施しました。

下:手術中の写真
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腫瘤に腸間膜が大量に癒着していました。腹膜炎はありませんでした。

下:手術中の写真
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腸も腫瘤に巻き込まれており、剥離分離は困難と判断し腫瘤ごと腸も切除しました。

下:手術中の写真
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摘出後の腸の断端

下:手術中の写真
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最後に腸を縫合して腹腔洗浄して終了としました。

手術2日間は絶食絶水で除去に食事を開始しました。手術後4日目に退院としました。

病理組織検査では、判断できず特殊染色検査の検査結果で消化管間質腫瘍(GIST)でした。

その後、経過良好。現在、分子標的型の抗腫瘍剤の投薬を行い再発予防を行っていますが、現在、再発もなく経過良好です。
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犬の膀胱結石の手術

寒い時期は、飲水量の低下から膀胱炎が起きやすくなります。
特に膀胱内に結石がある犬では膀胱炎が起きてしまい各種検査で膀胱に結石が発見されることが多くなります。
連続で犬の膀胱結石の手術がありました。

6歳 チワワ メスが血尿で連れて来られました。
レントゲン検査で膀胱結石がありました。1週間内科的な治療を施しその後に手術を実施しました。

下:レントゲン写真 ラテラル像
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下;摘出した膀胱結石
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金平糖のような形状でした。

結石は、シュウ酸カルシウムでした。
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犬の膀胱結石の手術

12歳6か月 コーギー メスが、血尿で連れて来られました。
レントゲン検査で膀胱内に結石があるのが分かりました。

下;CRレントゲン写真 膀胱内に結石があります。 腹部ラテラル像
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膀胱粘膜の肥厚があり1週間、内科的治療をしてから手術を実施しました。
手術で膀胱切開しましたが、2個の結石とも膀胱粘膜に強く癒着しており、なかなか取り出せませんでした。

下:摘出した膀胱結石
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結石は、金平糖のような形状でした。

手術後の血尿も軽度でその後の経過は良好でした。
シュウ酸カルシウム結石でした。
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犬の膀胱結石の手術

13歳6か月 ヨークシャーテリア オスが以前からある膀胱内の結石4個が何回も尿道に詰まり、血尿、頻尿を繰り返しました。手術をお勧めしていましたが、やっと手術に同意して頂き結石除去手術を実施しました。

下:膀胱結石が尿道に閉塞した時のCRレントゲン写真 腹部ラレラル像
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膀胱内に結石1個、尿道に結石3個があるのがわかります。

下:手術で摘出した膀胱結石4個
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結石はシュウ酸カルシウムでした。
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高齢雌犬の子宮蓄膿症手術

13歳半のダックスフントが昨日から食欲がないと連れて来られました.
身体検査では40.0℃の発熱がありました。
血液検査で、生化学項目は異常はないものの、炎症の検査数値CRP値(正常値1以下)が20以上で測定不能でした。また、レントゲン検査で腹部に大きな子宮らしきものがありました。
よって静脈点滴などで脱水を改善してその日のうちに手術を実施しました。

下:麻酔手術中の写真
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開腹すると左右のおおきな子宮角があり摘出手術を実施しました。
高齢なので麻酔の覚醒には時間がかかりました。

下:手術で摘出した卵巣子宮
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摘出した子宮を注射器で穿刺すると大量の膿が確認できました。(子宮蓄膿症と診断)
子宮蓄膿症は、いかに早く手術で原因の部分を摘出して内科治療を実施するかが生死を分けます。ここまで大きいと内科治療だけでは良くならない場合がほとんどです。

下:手術翌日の手術部位の写真
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手術翌日から食欲は出てきて順調ですが、細菌から出るエンドトキシン(内毒素,菌体内毒素ともいう)と言う物質が全身に影響を及ぼさないように静脈点滴と抗生物質の治療は手術後も数日間は必要です。手術後はエンドトキシンの影響で低体温が数日間続きます。
4日間入院で無事に退院しました。
posted by サム at 02:00| 埼玉 ☔| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

犬の尻尾にできた腫瘤

12歳 チワワ 雄 が尻尾の根元が腫れていると連れて来られました。
その部分は、腫れているだけで、特に炎症もなく犬も患部を気にしていることは無いとのことでした。

過去に同じような症例を経験があったので、その患部を針での吸引して細胞診検査を実施しました。

下:尻尾患部の拡大写真A
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下:尻尾患部の拡大写真B
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後日の細胞診検査結果では、肛門周囲由来の腫瘍との検査結果でした。
肛門周囲腺は肛門周囲の他、尾、大腿部、鼠径部および背側正中などに分布しており本疾患は高齢の未去勢雄に後発する良性腫瘍です。外科的侵襲が強い場合、去勢手術のみで95%退縮傾向が見られます。
との事でした。

その後、尻尾の腫瘤はそのままにして去勢手術のみをを実施しました。
posted by サム at 01:00| 埼玉 ☔| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする