3002年03月01日

注意:日時の表記に関して・・・



注意:日時の表記に関して ブログ上、どうしても日時解除できないので3000年1月1日から順次掲載しているだけです。順番だと理解してください。(2014年1月〜)

posted by サム at 00:00| 埼玉 ☔| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

3002年01月01日

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

外部寄生虫、糖尿病、血圧をまとめました。その下に病院内の症例を記載しています。
posted by サム at 09:00| 埼玉 ☔| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

外部寄生虫(1)ノミに関して

ノミに関して

ノミは黒茶色の小さな虫です。一度、犬猫に寄生するとノミは、だいたい17日から26日間生存します。また、ノミは寄生すると吸血を開始し24時間以内に交尾します。そして、交尾をして24時間から36時間後に卵を毎日産みます。卵は犬猫の体から落ちて卵→蛹→ノミになり再び犬猫に寄生する生活環をとっています。
現在、日本では犬猫ともに猫ノミの感染がほとんどでしょう。また、ノミは人を刺すこともあるので注意が必要です。

ノミの拡大写真2.JPG

上:通常の写真
下:拡大加工した写真

ノミの拡大写真2a.JPG

犬猫がノミの寄生を受けると以下の病気を起こすことがあるので注意をして下さい。
◎ノミアレルギー性皮膚炎とは
主に犬猫の背中を中心にした皮膚炎で非常に痒みがあります。ノミの唾液に対する犬猫のアレルギーと思われます。よって症状の発現に固体差があります。注意としては体質的にノミアレルギーのある犬猫は1匹のノミの感染でも皮膚炎を起こすことです。特に背中を中心にした部位に発疹が起こります。

◎条虫症(サナダムシ)とは
犬猫が毛を舐める時にノミを飲み込んでしまい感染します。ノミは瓜実条虫の中間宿主(媒介するもの)です。感染した犬猫のお尻から小さな虫が出ます。検便をしても瓜実条虫は虫卵を排出しないので感染を確認できません。小さな虫は1匹の瓜実条虫ではなく、その虫の体の一部(片節)がちぎれて出てきたものです。
大体は、便の表面や動物の肛門周辺にに小さな白い虫が動いていたと気づくケースが多いです。1〜2回の駆虫薬で簡単に駆虫できます。

ノミの顕微鏡写真2.JPG

上写真は、メスのノミの透過標本の顕微鏡写真です。(上2枚の写真と同じノミ)
腹部に卵が何個があるのが分かります。
posted by サム at 08:00| 埼玉 ☔| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

外部寄生虫(2)ダニに関して (SFTS 重症熱性血小板減少症も記載)

ダニに関して
犬には以下の4タイプのダニが寄生します。

(1)マダニ
madani03_img03.jpg
マダニは下記の3種類のダニと大きく違う点としては、肉眼で見ることができるダニという点が大きく異なります。犬は、マダニが生息するエリアを散歩して感染します。
以前は、牛馬などのいる地方に犬を連れていき感染するケースが多かったように思えますが、最近では普通の住宅地域でも感染が見受けられます。原因としては森林の伐採などで野生のタヌキなどが住宅地域に入り込み、感染を拡大しているのではないかと思われます。ここら周辺では、明らかに以前に比べて感染エリアは拡大傾向にあるように思えます。

上写真のようにダニは動物に感染すると吸血して幼ダニ➡若ダニ➡成ダニとだんだんと大きくなり、一番大きくなると動物から落下して幼ダニを多数、自然界に放ちます。幼ダニは、散歩している犬の二酸化炭素に反応してジャンプして感染します。よって感染は頭部周囲が一番多い感染部位です。

最近では、重症熱性血小板減少症候群 (SFTS)という病原体が、ダニから人へに感染が問題になっています。
人での症状;ダニに刺されてから6日〜2週間程度で、原因不明の発熱、消化器症状(食欲低下、嘔気、嘔吐、下痢、腹痛)が中心です。時に頭痛、筋肉痛、神経症状(意識障害、けいれん、昏睡)、リンパ節腫脹、呼吸器症状(咳など)、出血症状(紫斑、下血)など様々な症状を引き起こします。

2013年1月、国内初の人への確認されたマダニが媒介するSFTS(重症熱性血小板減少症候群)ウイルスは、人への感染が報告されていない京都府や東北、関東のマダニからもウイルスが確認されていることが、国立感染症研究所の調査で新たに分かりました。SFTSは、2013年1月に国内初の人への感染が確認されてから、これまでに西日本で52人の感染例が報告され、このうち21人が死亡したことがわかっています。国立感染症研究所のこれまでの調査では、人への感染が報告された県のほかに、報告されていない4県(和歌山・福井・山梨・静岡)のマダニからもウイルスが確認されているが、新たに京都府や東北、関東のマダニからも確認されたことがわかったそうです。
個人的には、ここ20年の国内でのダニの拡散傾向を考えると、人でのこの病気は散発的な発症例は今後も増えるのではないかと危惧されます。

犬へのダニ感染の予防は、フロントラインなど各種、ノミダニの外用薬で予防ができます。
犬についたダニを手で取ろうとして人へ感染した例もあります。
犬についたダニはフロントラインを外用すると48時間で駆除できるので素手でのダニへの接触はしない方が良いでしょう。
感染するリスクのある場合は、感染して使用よりも感染をさせない予防が重要です。


(2)耳の疥癬
mimidani2.jpg
耳道にヒゼンダニ科のダニが寄生する事によって耳に痒みを起こす疾病です。
原因となるのはミミヒゼンダニで耳以外には生育できないとされ、一世代約3週間で増殖を繰り返します。
定期的な駆虫薬の投与が必要になります。
診断は、耳の汚れを顕微鏡で観察してダニの有無を見つける方法ですが、この方法では重度感染では発見できますが、軽度感染ではかなりのパーセントで感染を見落とします。できれば直接、耳の中を拡大したCCDの検耳鏡カメラで直接覗いて、ダニの有無を飼い主の方と一緒に見る法が唯一確実な検査診断法と言えます。

感染は、感染した動物との接触ですが、トリミングなどで感染するケースもあり使用した耳用の器具は毎回、熱湯消毒する必要があります。


(3)皮膚の疥癬
kaisenn2.jpg
体表の皮膚に寄生するヒゼンダニ科のダニによって極めて強い痒みを起こす疾病です。
原因となるのはセンコウヒゼンダニで感染した犬との接触で感染します。
このダニは耳疥癬、アカラスと違い人にも一時的に感染し発疹が生じて痒みを起こしますが、このダニはかなり高い宿主特異性をもつため人ではしばらくするとダニは免疫により死滅する。
(人:皮膚科ではダニが死滅する短期間、痒み止め、消炎剤などの痒み止めを使用するようです)

動物では、一度感染すると急速に増殖し強い痒みを起こすケースがほとんどですが、稀に経度の痒み、皮膚病変で抗生物質、痒み止めで一時的に改善し悪化と改善を繰り返し診断が遅れるケースも稀にあります。
外での飼育犬で、おとなしい野良猫との接触で感染、治癒、感染、治癒を繰り返した例もありました。
このダニは皮膚の内部に生息するので皮膚掻把検査でダニの有無を検査します。


(4)アカラス(別名:毛包虫 別名:デモデックス)
demodexL1.JPG
アカラスは、健康な幼犬でも偶然に発見される場合があります。これは1歳以内の幼犬では免疫システムが確立されてなく見つかるケースがありますが、特に痒みや皮膚病変がない場合は無治療の場合もあります。しかし感染犬が何かの原因で免疫不全状態になると脱毛、フケが多くなり二次的に細菌感染を受けて化膿炎症を伴う皮膚病となり重症化するとされています。
以前は別の皮膚病の合併症でアカラスが見つかるケースがありましたが、最近では稀にアカラス単独で四肢の慢性皮膚病、体幹部での慢性皮膚炎などもあります。治療には、ある種の内服薬をしばらく投与する必要があります。治療に数か月かかるケースがほとんどですが改善します。

甲状腺機能低下症など免疫低下で二次的にアカラス症になるケースもありホルモン検査も必要でしょう。
このダニは皮膚の内部に生息するので皮膚掻把検査でダニの有無を検査します。
posted by サム at 07:00| 埼玉 ☔| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

犬猫の血圧計を新しいタイプ(犬猫専用血圧計)に買い換えました

2015年8月 犬猫専用の血圧計に買い換えました。

今までの血圧計と違い、この血圧計は測定の時に自動的に複数回の測定を行い、その複数回の数値を見て血圧を算定します。複数回の数値に違いがある場合は、検査結果をエラーと判定するのでより正確に検査ができます。
動物の場合、どうしても多少は動いてしまい測定値にバラツクが出てしまうので、今までの機械よりも正確に検査ができます。

DSC_0249.jpg

機械によって、また測定部位によって若干、測定値に違いがあるのでこれからいろいろと検査データーを積み重ねて臨床で応用したいと思います。
posted by サム at 06:00| 埼玉 ☔| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

犬猫の血圧測定

人では一般的に簡単に血圧の測定が行われておりいろいろな血圧測定器がありますが、それらの測定器は犬猫では使用できません。犬猫では特殊な測定器が必要ですが、諸外国に比べて一般的にあまり血圧測定は行われていないのが現状です。

ketsuatsu[1].png

(参考)
実際は、犬猫でも手間暇をかければ人間同様に犬猫でも血圧の測定ができます。実際、動物用の血圧測定は機械メーカーにより値にバラツキがあり使える機械と使えない機械があります。普段から信頼のおける使い慣れた機種を毎回使用する必要があります。

犬では心臓疾患、慢性腎不全、副腎皮質機能亢進症(クッシング病)、糖尿病などで、猫では甲状腺機能亢進症、心臓疾患、慢性腎不全などで高血圧になるケースがあります。ほとんどは何か別の病気により二次的に血圧上昇のケースがほとんどです。犬猫ともに肥満と高血圧は相関関係はないようです。

血圧測定の際は当院では、色々な点に注意をして行っています。

また、検査結果の解釈では正常値よりも若干高い場合は様子観察、正常値よりもかなり血圧が高いケースが何回かの測定で続く場合のみ異常値と判断します。

 *甲状腺亢進症で内服中(特に猫)に高血圧が発見されるケースが一番多くあります。
 *心臓病、腎不全での高血圧もあります。
 *心臓病で内服中にフラツキがあり血圧測定してみたら低血圧が見つかり血管拡張剤を除いた他の治療薬に変更したりするケースもあり定期的な血圧測定は人同様に動物でも必要です。

 高血圧の場合の治療に関しては、いきなり血圧降下剤は使用せずに安全な薬から効果のほどを見極めて徐々に薬のレベルを上げていくようにしています。

posted by サム at 05:00| 埼玉 ☔| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

人の糖尿病と犬猫の糖尿病

最近、犬猫ともに心臓病、腎臓病とともに糖尿病が多くなってきていますので、 
人の糖尿病と犬猫の糖尿病に関しての簡単な話をさせて頂きます。参考にしてください。

tounyou01[1].jpg

一般に糖尿病とは、膵臓から分泌されるインスリンというホルモンの作用が低下したため、体内に取り入れられた栄養素がうまく利用されずに、血液中のブトウ糖(血糖)が多くなっている状態です。

 人の日本糖尿病学会では、人間の糖尿病を4つの種類に分類しています。その4つは、「T型糖尿病」「U型糖尿病」「特定の原因によるその他の糖尿病」「妊娠糖尿病」の4タイプです。
 人の糖尿病の多くは、U型糖尿病を指し全体の95%はこのタイプだと言われています。T型糖尿病は少なく、5%前後だと言われています。他の2タイプはそれよりも少ないようです。
T型糖尿病では、若年層での発症が多く、急激に発症し痩せている人が多いようです。
U型糖尿病では、中年層での発症が多く、徐々に発症し肥満体形の人が多いようです。
T型糖尿病は、遺伝的な原因が主なようですが、U型糖尿病は、いわゆる生活習慣病で発症するようです。
 生活習慣病は、遺伝的な要因もありますが、食生活や運動、喫煙、飲酒、ストレスなどが深く関わっているようです。注意しましょう。

 さて人の糖尿病と比較して犬猫の糖尿病は、どう違うのか?

 
犬では・・・ 
犬では、人の糖尿病とは違って95%がT型糖尿病だと言われています。要するに遺伝的に糖尿病になりやすい素因がすでにあり発症してしまうようです。
 1型糖尿病とはインスリンを分泌される膵臓のランゲルハンス島のベータ細胞が破壊されて起こる糖尿病です。T型糖尿病の多くは、自己免疫(自分の免疫細胞が自らの組織を攻撃する)によって膵臓のランゲルハンス島のベータ細胞が破壊されて糖尿病になってしまうようです。

猫では・・・ 
猫では、犬の糖尿病とは違い人に近い糖尿病です。猫では、約80%がU型糖尿病だと言われています。肥満体型の猫では糖尿病で発症するリスクが高くなるようです。
以前に肥満があり、少しずつ痩せてきて体重がかなり減少してから来院するケースがあります。
犬では、異常に多飲(多く水を飲む)のがおかしいとの主訴で早期に来院するケースが多いようですが、猫では水を飲むのが不規則なのか多飲が主訴で来院するケースは少なく、こちらから問診して「そういえば最近は、水を飲むのが多いかも?」と聴取されます。それらの理由で猫では来院が遅れがちです。肥満体のうちからインスリンを始められれば良いのですが、すでに糖尿病が長期に続いて体重もかなり減少してしまってからインスリンでコントロールする場合、管理が難しいケースがあります。
 *人では、T型は急に発症、U型は徐々に発症します。猫に多いU型糖尿病は、T型糖尿病に比べて人同様に徐々に発症するので来院が遅れてしまうのかもしれません。
 

 犬と猫の糖尿病の違い・・・
 ・犬では糖尿病性の白内障で目が見えなくなることが非常に多いです。要するに犬ではなるべく正確なインスリン量を注射する必要があります。高血糖状態が続くと、犬ではたった1日で急に目が見えなくなると言われています。よって過去2〜3週間の血糖を検査できるフルクトサミンや過去1〜2か月の血糖を検査できる糖化ヘモグロビンを数か月おきに定期的に検査をしてインスリンの量を調節する必要があります。
 
 
posted by サム at 03:00| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年11月 美瑛の野鳥

2017年11月下旬、突然の雪・・・
何かの野鳥が、餌箱から餌を取り同じ木の皮の下に餌を隠しています。



下りステップがいいですね!

模様、大きさからオオアカゲラかアカゲラではないでしょうか?
嘴の細さ、お腹が白いのでアカゲラではないでしょうか?
検索したら、アカゲラ(赤啄木鳥)はキツツキ目キツツキ科アカゲラ属に分類される鳥類。

隠した場所を覚えてられるのかなぁ〜!
posted by サム at 02:30| 埼玉 ☔| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

注意:日時の表記に関して・・・(再度)



注意:日時の表記に関して ブログ上、どうしても日時解除できないので3000年1月1日から順次掲載しているだけです。順番だと理解してください。(2014年1月〜)



posted by サム at 02:00| 埼玉 ☔| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

△△△△△△△サム動物病院 内科、外科の治療例に関して△△△△△△△

◆◆◆

以下、内科と外科の治療例を簡単にまとめてみました。

◆◆◆
posted by サム at 01:00| 埼玉 ☔| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

3001年11月01日

犬の尻尾にできた腫瘤

12歳 チワワ 雄 が尻尾の根元が腫れていると連れて来られました。
その部分は、腫れているだけで、特に炎症もなく犬も患部を気にしていることは無いとのことでした。

過去に同じような症例を経験があったので、その患部を針での吸引して細胞診検査を実施しました。

下:尻尾患部の拡大写真A
P1010005.jpg

下:尻尾患部の拡大写真B
P1010007.jpg

後日の細胞診検査結果では、肛門周囲由来の腫瘍との検査結果でした。
肛門周囲腺は肛門周囲の他、尾、大腿部、鼠径部および背側正中などに分布しており本疾患は高齢の未去勢雄に後発する良性腫瘍です。外科的侵襲が強い場合、去勢手術のみで95%退縮傾向が見られます。
との事でした。

その後、尻尾の腫瘤はそのままにして去勢手術のみをを実施しました。
posted by サム at 01:00| 埼玉 ☔| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

3001年10月01日

24歳2か月 高齢猫ちゃん

最近は、20歳超えの高齢猫が非常に増えています。
犬では、なかなか20年飼育は稀ですが、最近では猫で非常に増えており何十匹もいます。

本日の診察で、24歳2か月になった猫が定期健康診断で来院したので写真を撮らせて頂きました。

体重は、4.8kg 雌(避妊済み)

4年前から糖尿病でインスリンの注射をしていますが、うまく血糖値をコントロールできています。

Cimg1773.jpg

足腰も問題なく、動きも悪くありません。
頭の回転もないようです。

Cimg1774.jpg

次の目標、25歳!
ちなみに猫の平均寿命は、15歳前後と言われています。
世界記録では、38歳2日だそうです。
posted by サム at 09:00| 埼玉 ☔| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

猫の乳腺腫瘍(乳癌)の両側全乳腺摘出術

13歳 3.8kg の雌猫が左右乳腺にしこりがあると連れて来られました。
細胞診を実施すると後日の検査結果では、細胞の大小不同などの細胞異型性が、中程度に認められ乳腺癌を強く疑うとの検査結果でした。
最初は、右側を第1〜5まで、今回は左側を第1〜5まで全乳腺切除を行いました。
それぞれ、血液検査、胸部レントゲン検査を行い麻酔可能なのを確認して手術を実施しました。

下:麻酔後、手術前の患部の写真 写真左側が頭側
P1010001.jpg

矢印部分に小さな乳腺腫瘍があります。画面下の横にある切開線は前回(右側、最初の手術)の乳腺摘出の傷跡です。

下:第5乳腺付近、乳腺腫瘍がある周辺を手術で除去しているところの写真
P1010006.jpg

なるべく深く広く大きく切除をします。

下:片側乳腺全切除後の写真
P1010008.jpg

下:摘出した乳腺
P1010014.jpg

第5乳腺付近は大きく深く切除しました。

下:手術後の患部の写真
P1010019.jpg

手術では、ラジオ波メスで切除、皮下はシーリングシステムを使用し時間短縮して麻酔時間1時間、手術時間50分で終了しました。シーリングシステムの使用のためか手術後の痛みはあまりありませんでした。
posted by サム at 08:00| 埼玉 ☔| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

5年前に皮下に埋没させたマイクロチップを巻き込んだ腫瘤の摘出

5歳2か月 シーズー 雄
約5か月前ぐらい前から首にしこりがあり、徐々に大きくなつてきたと連れて来られました。
しこりの大きさは28mm×28mmでした。
その日のうちに細胞診検査を実施し検査センターに郵送しました。

下:レントゲン写真 患部拡大 
unnamed.jpg

レントゲン検査では、しこりの中にマイクロチップがあるように見えました。

下:しこりの写真 写真上が頭側
画像 008.jpg

それから5日後にしこりから出血があると来院、破裂する可能性もあり細胞診の検査結果が来ていない状態でしたが、血液検査、レントゲン検査で麻酔できる状態を確認後、摘出手術を実施しました。

下:摘出したしこりのレントゲン写真
unnamedss.jpg

摘出した腫瘤をレントゲン検査すると中にマイクロチップがありました。
マイクロチップは、5年前にペットショツプで入れたとの事でした。

下:手術後の患部の写真 写真上が頭側
CIMG1754.JPG

その後、細胞診の検査結果、遅れて病理組織検査結果が郵送されてきました。

細胞診検査結果)診断➡毛包嚢胞、皮内角化上皮腫あるいは他の毛基質由来の腫瘍。
病理組織検査結果)診断➡毛包嚢胞。
毛包嚢胞は非腫瘍性で病変部は完全切除されており治癒します。提出組織の底部にマイクロチップがありましたが、病変との連続性は認められず本病変とマイクロチップとの関連性はないと思われるそうです。

嚢胞(嚢胞腫)とは・・・
嚢胞(嚢胞腫)とは、粉瘤腫(ふんりゅうしゅ)あるいはアテローマ(atheroma)とは、新陳代謝によって表皮から剥がれ落ちる垢などの老廃物が、皮膚内部(真皮)に溜まることによってできる良性の嚢胞性病変の総称(-omaという接尾語をもつが新生物とは考えられていない)。表皮嚢胞(epidermal cyst)あるいは類表皮嚢胞(epidermoid cyst)とも呼ばれます。
posted by サム at 07:00| 埼玉 ☔| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

犬の異物により発症したと思われる急性膵炎の例

プードル 雄 9Y6M
昨日夜に嘔吐 頻回。本日朝は、嘔吐なく、食欲、元気ありとの主訴で連れて来られました。
特に食事の変更、変わったものを与えた事はなく、過去に異物歴もないとの事でした。

血液検査では、膵臓の酵素と炎症の数値が測定不能で膵炎の可能性を説明しました。
内科治療を施し、後日、連れてきて頂き状態を聞くと元気はあるが再び嘔吐があり、血液検査でも膵臓と炎症の数値は依然として高く入院して治療を行いました。レントゲン検査で腸内に異物が確認できました。
超音波でも異物やしきものはありました。腸内を移動しているようでその日の手術は行わず1日様子を見ました。

下:腹部レントゲン写真 左が頭側、右が尾側 側面ラテラル像
IM-0001-1001.jpg

次の日にレントゲン検査を実施すると異物は大腸に移動していまいした。

下:腹部レントゲン写真 左が頭側、右が尾側 側面ラテラル像
IM-0001-2002.jpg

肛門から長い器具を用いて異物を摘出しました。

下:摘出したタイヤ様の異物
p1010007.JPG

その後、膵炎の治療を行い、炎症の数値と膵臓の数値が3日で低下してきたので退院としました。
posted by サム at 06:00| 埼玉 ☔| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

口が閉じれなくなった猫の症例

6歳1か月 雌猫 口からヨダレが出ていると連れて来られました。
身体検査では左の上下の犬歯が当たり完全に口が閉じれない状態でした。下顎の横斜めにズレと左上顎に犬歯の若干のグラツキを確認しました。口を大きく空けて上下の犬歯が当たらない角度にして口が閉じれるようにしました。口の開閉時に痛みはないようでした。今後、場合によっては犬歯切断などの処置が今後、必要になる可能性を説明しました。

後日、口が閉じれないと再び連れて来られました。
血液検査、胸部レントゲン検査で異常なしを確認して後日、全身麻酔で犬歯切断を予定しました。
下顎のレントゲン検査では、左の顎関節が僅かに隙間?があるような画像上所見でした。

下:麻酔後、処置前の写真
P1010004.jpg
左の上顎下顎の犬歯が当たることで口が閉じれない状態を確認
麻酔下で各犬歯をチェックすると左上顎の犬歯が僅かにグラツキがあるので抜歯しました。
その他の犬歯は中央で犬歯切断を行いました。

下:抜歯した犬歯
j.JPG

犬歯の歯根部には炎症があり、そのため歯周囲に隙間ができており簡単に抜歯できました。

下:処置後の患部の写真
P1010009.jpg

下顎はわずかに左斜めにズレがあります。1)下顎のズレがあり左の上下の犬歯が当たるようになったのか?
2)左上の犬歯が内側にズレて犬歯があたるようになり下顎にズレが生じたのか? 不明ですが、恐らく1)が原因だと思われます。
口が閉じれるようになり食欲も出てきました。その後の生活上の問題はないと思われます。




posted by サム at 05:00| 埼玉 ☔| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

猫のクリプトスポロジウム感染症

飼い主の方の希望により、飼い猫の便の中の病原体を調べる検査を検査センターに出したらクリプトスポロジウム感染陽性の結果との報告がありました。

下:検査センターでの便の検査結果でクリプトスポロジウム陽性でした。
P10100041.jpg
*画像が大きくできずわかりずらいです。

クリプトスポロジウム感染とは・・
従来、クリプトスポリジウム(Cryptosporidium )はウシ、ブタ、イヌ、ネコ、ネズミなどの腸管寄生原虫として知られてきたものですが、ヒトでの感染は1976年にはじめて報告がありました。1980年代に 入ってからは後天性免疫不全症候群(AIDS)での致死性下痢症の病原体として注目され、その後ほどなく、健常者においても水様下痢症の原因となることが明らかとなりました。
わが国では、1994年に神奈川県平塚市の雑居ビルで460人 あまりの患者が発生し、1996年には埼玉県入間郡越生町で町営水道水を汚染源とする集団感染が発生し、8,800人におよぶ町民が被害を被りました。従って、本症に関しては散発例よりも、むしろ水道水や食品を介した集団発生が重要となるそうです。

人畜共通感染症なので注意が必要ですが、猫の便を口にしなければ大丈夫なのでその辺の最低限の注意は必要でしょう。犬や猫の動物の診察では、あまり問題になっていないのが現状です。
犬や猫で慢性の下痢があるようなら対処療法としてある種の抗生物質や整腸剤の投与が必要です。人では、クリプトスポロジウムの駆虫薬がありますが、動物では薬の副作用(急性腎不全が起きやすい)が強すぎて投薬はしないのが一般的です。対処療法を継続することにより自然といなくなるのを待つのが一般的な治療なようです。犬や猫では感染があっても下痢などの症状を示さないケースも多く、繰り返し記述しますが、今まであまり犬猫の病気では問題になっていないのが現状です。

posted by サム at 03:00| 埼玉 ☔| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

犬の後眼窩膿瘍で左右の前臼歯、後臼歯抜歯+デンタルケアー+乳腺腫瘍摘出

14歳2か月 ダックスフントが目の下が化膿していると連れて来られました。
右目の下が化膿しており歯が原因と思われました。半年前にも左目が同様の症状を起こし、口腔内をチェックすると左の上顎の前臼歯の歯と歯肉部分に膿がありました。よって左右の前臼歯抜歯をお勧めしました。
また。同時に残った歯の超音波スケラーでの歯石除去と以前からある乳腺腫瘍摘出もお勧めしました。
血液検査、レントゲン検査で異常なしを確認、後日麻酔処置を行いました。

*後眼窩膿瘍とは・・・
上顎の奥歯に前臼歯と言う歯が左右にあります。この歯は非常に大きく歯の根元が3本あり犬種によっては非常に根元が深い歯です。この歯の根元が化膿(歯根膿瘍)を起こすと膿は口腔内ではなく上顎の皮膚に瘻管をつくり目の斜め下に膿が溜まります。飼い主は目の下が腫れた、目の下に膿が溜まるようになったとの主訴で来院するケースがほとんどです。

下:抜歯した左右上顎の臼歯
P1010004.JPG

当初、左右上顎の前臼歯のみを抜歯予定でしたが、後臼歯にも異常があり左右で2本ずつ計4本抜歯しました。
それぞれ根本が2本、3本ある大きな歯で抜歯の際にかなりの出血を伴います。事前に止血処置を施し抜歯の際の出血部位は凝固器具で止血処置を施しながら抜歯しました。
抜歯後、残った歯は歯石除去をしました。

下:麻酔後、手術前の患部の写真
P1010002.jpg

ついでに以前からある乳腺腫瘍を摘出しました。

後日、退院としました。

その後の病理組織検査では良性の乳腺腫でした。
posted by サム at 02:00| 埼玉 ☔| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

猫の乳腺腫瘍(乳癌)の片側全乳腺摘出術

12歳7か月 3.6kg の雌猫が乳腺にしこりがあると連れて来られました。
生後、1年時に避妊手術はしているそうです。
細胞診を実施すると後日の検査結果では、細胞の大小不同やN/c比のばらつきなどの細胞異型性がみられ、乳腺癌を強く疑うとの検査結果でした。
血液検査、胸部レントゲン検査を行い麻酔可能なのを確認して後日手術を実施しました。

下:麻酔後、手術前の患部の写真 第1〜第2乳腺付近に直径2.5mmのしこりがあります。 左が頭側、右が尾側
P1010003.jpg

下:手術で乳腺腫瘍とともに第1〜第5乳腺を大きく摘出 左が頭側、右が尾側
P1010005.jpg

手術では、第2乳腺の腫瘤がある部位は筋肉層まで深く広く乳腺とその周囲物を摘出しました。また、再発予防のためにシーリングシステムを使い出血をさせない手術を行いました。患部は摘出後には洗浄液で念入りに洗浄を行いました。

下:手術後の患部の写真 左が頭側、右が尾側
P1010011.jpg

手術は、ラジオ波メス、シーリングシステムを使用しました。シーリングシステムを用いると手術時間は大幅に短縮でき、また手術後の痛みはかなり軽減されます。
後日、退院としました。

その後の病理組織検査では乳腺単純癌でした。腫瘍の大きさは実測で0.6mmでした。

*犬と猫の乳腺腫瘍と避妊手術の関連性(以下)
  犬では・・ 
  1回目の発情の前に避妊手術を行うと乳腺腫瘍の発生率は0.5%(200頭中1頭)
  1回目発情あり 2回目の前に避妊手術を行うと乳腺腫瘍の発生率は8%(100頭中8頭)
  2回目発情あり 避妊手術を行うと乳腺腫瘍の発生率は25%(100頭中25頭)との報告がります。
  犬では乳腺腫瘍が発生した場合、良性と悪性の比率は約50%ずつ。さらにその悪性のうちの約50%は転移性しやすいタイプだと言われています。犬では小さいうちに早期に手術をすれば予後は良好な場合が多いです。

  猫では・・
  生後6か月前に避妊手術を行うと乳腺腫瘍の発生率は9%(100頭中9頭)
  生後6か月〜1年の間に避妊手術を行うと乳腺腫瘍の発生率は14%(100頭中14頭)との報告があります。
 
 犬では適切な時期の避妊手術により乳腺腫瘍の発生を大幅に少なくします。 
 猫では乳腺腫瘍が発生した場合、90%以上は転移性の非常に高い悪性の乳腺癌です。猫では小さいうちに早期に手術をしても再発の可能性は大ですが早期に大きく切除すると延命効果はあると思われます。





posted by サム at 01:00| 埼玉 ☔| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

3001年09月01日

猫の乳腺腫瘍(乳癌)の片側全乳腺摘出術

12歳11か月 4.1kg の雌猫が乳腺にしこりがあると連れて来られました。
生後、6か月時に避妊手術はしているそうです。
細胞診を実施すると後日の検査結果では、細胞の大小不同などの細胞異型性が、中程度に認められ乳腺癌を強く疑うとの検査結果でした。
血液検査、胸部レントゲン検査を行い麻酔可能なのを確認して手術を実施しました。

下:麻酔後、手術前の患部の写真 第5乳腺付近に直径7mmのしこりがあります。上が頭側、下が尾側
P1010003.jpg

下:手術で摘出した第1〜第5乳腺と第5乳腺付近にあった腫瘤 右が尾側側の第5乳腺
P1010012.JPG

手術では、第5乳腺の腫瘤がある部位(上写真の右側)は筋肉層まで深く広く乳腺とその周囲物を摘出しました。また、再発予防のためにシーリングシステムを使い出血をさせない手術を行いました。患部は摘出後には洗浄液で念入りに洗浄を行いました。

下:手術後の患部の写真 左が頭側、右が尾側
P1010019.JPG

手術は、ラジオ波メス、シーリングシステムを使用しました。シーリングシステムを用いると手術時間は大幅に短縮でき、また手術後の痛みはかなり軽減されます。
後日、退院としました。

*犬と猫の乳腺腫瘍の予後 手術だけで治癒した猫の平均生存期間は、10〜14か月であると言う報告があります。腫瘍の大きさ手術後の予後に大きく関係し容積が9cm3以下では18か月、10〜27cm3では12か月、27cm3以上だと7か月だと言う報告があります。

 猫では乳腺腫瘍が発生した場合、90%以上は転移性の非常に高い悪性の乳腺癌です。猫では小さいうちに早期に手術をしても再発の可能性は大ですが早期に大きく切除すると延命効果はあると思われます。

病理組織検査所見)乳腺単純癌
標本上では腫瘍細胞の明らかな脈管内浸潤は認められず、鼠径リンパ節への転移巣も認められませんでした。
標本上では完全切除されています。猫の乳腺癌は完全切除でも再発、転移を起こしやすい腫瘍なので今後は経過観察が必要です。
posted by サム at 09:00| 埼玉 ☔| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

犬の犬歯4本切断+去勢手術+デンタルケアー

雄のダックスフント7歳半が去勢手術希望で連れて来られました。

飼い主の方に事情を聞くと、過去に何回も犬に噛まれた過去があり去勢をすると多少性格が温和になるかと思い来院したとの事でした。最近、同居犬もこの犬に噛まれた事で非常に怯えるようになってしまったとの事・・。

できれば、万が一に噛まれた際に飼い主の方と同居犬の受傷の程度を軽減する目的で去勢手術のついでに犬歯4本の切断処置をお勧めしました。犬歯を途中で切断すれば細い先端がなくなり犬歯の先端は丸い面になり受傷を軽くします。

下:切断した犬歯4本の写真
P1010004.jpg

歯の根本で切断すると歯髄炎を起こすので起こさない部位で切断する必要があります。切断後は、歯髄がない部位なのを確認、切断後は特殊な光で固められる歯科用液で歯の周囲を3重にコーティングしました。

下:切断後の写真
P1010001.JPG

まずは去勢手術を行い、その後に口腔内の歯石を取り、口腔内を綺麗にしてから切断処置を行いました。
犬歯を切断しても普段の生活では支障なく、見た目もほとんど外見では分かりません。
噛み癖のある犬では時として有効な方法です。

posted by サム at 08:00| 埼玉 ☔| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

犬の後眼窩膿瘍+乳腺腫瘍摘出+デンタルケアー

13歳 ダックス 雌 が左目下の膿が(他院での治療で)良くならないと連れて来られました。
各種色々な検査では、後眼窩膿瘍だと思われました。
まずは内科治療をしてそれでも再発の場合は抜歯処置が必要になる趣旨を説明しました。
血液検査では炎症の数値が、非常に高い(CRP 20 以上測定不能 正常値は1以下)ので、内科治療はせずに麻酔下での抜歯をお勧めしました。 

*後眼窩膿瘍とは・・・
上顎の奥歯に前臼歯と言う歯が左右にあります。この歯は非常に大きく歯の根元が3本あり犬種によっては非常に根元が深い歯です。この歯の根元が化膿(歯根膿瘍)を起こすと膿は口腔内ではなく上顎の皮膚に瘻管をつくり目の斜め下に膿が溜まります。飼い主は目の下が腫れた、目の下に膿が溜まるようになったとの主訴で来院するケースがほとんどです。

後日、全身麻酔で原因と思われる歯を抜歯しました。その後ろの歯も炎症があり2本、抜歯しました。

下:抜歯した歯
P1010008.jpg

また乳腺の一部に乳腺腫瘍があり乳腺腫瘍とその近くの乳腺とその前後の乳腺を切除摘出しました。

下:ついでに摘出した乳腺腫瘍と乳腺
P1010006.JPG

次の日に退院としました。

下:手術翌日の写真
P1010013.JPG

暫くすれば、患部は良くなると思います。

その後の病理組織検査では腫瘍は良性の乳腺腫でした。
posted by サム at 07:00| 埼玉 ☔| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

雄猫の膀胱結石症

9歳の雄猫が血尿、頻尿で連れて来られました。
超音波検査で膀胱内に1個の結石がありました。レントゲン検査では僅かに画像上描写される程度ではっきりとは写らず結石の密度はあまりないタイプの石のようでした。

下:超音波検査で確認された膀胱内の結石 
7897-010012.jpg

超音波検査では、はっきり分かる結石1個とかなり小さな結晶が数多くありました。

抗生物質などの治療で血尿、頻尿が落ちついたところで手術を実施しました。

下:手術中の写真
P1010002.JPG

手術では、膀胱切開して結石を取り除き膀胱内を確認しましたが,そのほかの異常はありませんでした。

下;摘出した膀胱結石
P1010012.jpg

結石は金平糖のような形状をしており、手術をしないと再び膀胱炎(血尿、頻尿)が再発したと思われます。
posted by サム at 06:00| 埼玉 ☔| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

急性の胃拡張胃捻転症候群

約15歳 ダックスが昨夜からおう吐、涎れ、お腹が膨れていると連れてこられました。

身体検査で若干の低体温、元気消失を確認。血圧は正常。血液検査で肝機能の中程度上昇、炎症値の上昇を確認しました。レントゲン検査では、腹腔内でガスを含んだ胃が大きく拡張して大部分を占めており、胃拡張・胃捻転症候群を疑わせる所見でした。血圧は正常だったのでショック状態には陥っていないようでした。

下:来院時のお腹が膨れた状態の時の腹部レントゲン画像 ラテラル像(横) 左が頭側
IM-0001-20023.jpg

下:来院時のお腹が膨れた状態の時の腹部レントゲン画像 VD像(仰向け) 上が頭側
IM-0001-10013.jpg

胃拡張・胃捻転症候群とは・・・
胃拡張・胃捻転症候群になると、吐こうとしているのに何も吐けず、よだれを大量にたらすようになります。また、元気がなくなってくるとともに次第にお腹がふくれてきて、呼吸が苦しそうになり、沈うつ状態となってきます。胃のねじれや拡張が進行すると、脾臓もねじれたり、大静脈や門脈が圧迫されて胃や心臓に血液が行き渡らず、胃の壊死や心筋虚血を起こし、ショック状態に陥ります。このため治療が遅れると、死に至ることが多くあります。
犬種では、コリー、ボルゾイ、シェパードなど胸の深い大型犬で多く見られますが、ダックスフンド、ペキニーズ、コッカー・スパニエルなど、小型犬や中型犬でも見られることがあります。

今回の症例ではのレントゲンでは、胃はかなり拡張していました。手術する方法もありましたが、取りあえず静脈確保しての点滴をしながら、特別な保定法を使って胃管チューブを口から挿入して拡張した胃から大量のガスと大量の液体内容物を出す事ができました。(犬は鎮静注射せずに、大人しく処置できました。)

下:2時間半後、処置後の腹部レントゲン画像 ラテラル像(横)  左が頭側
IM-0001-2002.jpg

胃内のガスは少なくなり一旦改善したように思われました。

下:2時間半後、処置後の腹部レントゲン画像 VD像(仰向け)  上が頭側
IM-0001-10011.jpg

犬は、その日のうちに退院としました。
再発が多いので、翌日に来院してもらい、胃の拡張のないのを確認しました。
但し、血液検査では拡張した胃の圧迫によるものか、かなりの肝機能上昇があり肝臓の治療が必要でした。

数日後に再度、来院して血液検査をすると肝機能は改善していましたが、今度は胆汁系の酵素がひどく上昇しており別の治療が必要になりました。その後、約3週間の内科治療で肝胆系酵素は改善しました。
大きくなった胃により周辺の臓器に異常が生じたためだと思われます。

食事に関しては、発症後、最初は、胃はかなり拡張して胃粘膜は伸びているので食事は、通常の 1/4 から初めてもらい1週間かけて徐々に増やすように指示し調子は良くても食事回数を1日4回にしての再発予防が今後も必要になります。

その後、再発もなく経過良好です。
posted by サム at 05:00| 埼玉 ☔| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

犬の瞬膜(第3眼瞼)にできた腫瘤

8歳半 柴犬 左目の内側にある瞬膜(第3眼瞼)にしこりができ、目の瞬膜が一部突出すると連れてこられました。点眼薬などいろいろと内科治療をしても効果がありませんでした。
診断としては当初はチェリーアイだと思われ手術を実施しました。

チェリーアイとは・・・
チェリーアイ(第三眼瞼腺逸脱)は、第三眼瞼腺という涙を作る役割をもつ腺組織が、瞬膜の縁を越えて外に飛び出してしまう病気です。 飛び出した第三眼瞼腺は、炎症を起こして丸く腫れ上がり、サクランボのようになることから「チェリーアイ」と呼ばれています。

手術には、1)逸脱したシコリを非吸収性縫合糸で内側に縫い付ける方法 と 2)瞬膜ごとシコリを切り取る方法があります。
結果的には、瞬膜はそのままで その場の判断でシコリのみを切除しました。
理由は、麻酔下で瞬膜を反転してみたら少しだけシコリの位置が通常のチエリーアイとは違っていたからです。

下:切除したシコリ
P1010008.JPG

その後の病理組織検査では、良性の脂肪腫でした。チェリーアイではありませんでした。
普段の外観は、どう見てもチェリーアイでしたが・・・写真撮影しておけばよかった!
瞬膜に脂肪腫ができた珍しい症例でした。
posted by サム at 03:00| 埼玉 ☔| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

犬の肥満細胞腫摘出手術

11歳の雄の柴犬の後肢にしこりができてここ2か月で大きくなってきたと連れて来られました。
院内の細胞診では、肥満細胞腫だと思われました。

下:院内での細胞診の顕微鏡写真(×1000倍)
P1010009.JPG

腫瘍の穿刺した細胞診では多数のMast cell(肥満細胞)がスライド上に多数ありました。

一応、検査センターにも細胞診を依頼してもらいましたがやはり悪性の肥満細胞腫でした。
再度、来院してもらい血液検査、レントゲン検査(胸部、腹部)異常なしを確認して後日手術を実施しました。

下:麻酔下、患部の写真 腫瘍は約20mm×30mm
P1010002.JPG

悪性腫瘍である程度の大きさがあったのでマージンは大きく切除しました。
また、悪性腫瘍なのでなるべく出血をさせないよう、また腫瘍下は筋肉も一部含めて大きく切除しました。

下:手術後、患部の写真
P1010014.JPG

左右の睾丸の大きさが2倍程度違うので腫瘍の可能性もありついでに去勢手術も実施しました。
また、顔の小さなしこりも含めて同時に3か所の手術を行いました。
翌日に退院としました。

その後の病理組織検査:
❶左臀部の腫瘍は肥満細胞腫でした。patnaikの分類法(T低グレード、U中グレード、V高グレード)では、Uグレードでした。犬の肥満細胞腫のうち約80%はUグレードです。生存中間値では、Vグレードでは4か月以下、Uグレードでは2年以上。

❷睾丸の腫瘤は、右睾丸はセミノーマ、ライディヒ細胞腫、セルトリ細胞腫の3種類が、左睾丸にはセルトリ細胞腫で確認されました。今後の注意が必要です。

❸口横の腫瘤は、皮脂腺腫でした。良性腫瘍です。
posted by サム at 02:00| 埼玉 ☔| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

犬の後眼窩膿瘍

11歳 ダックスフント 右眼の下の皮膚が腫れ、前日に破裂して膿が出たと翌日に連れて来られました。

身体検査では、右眼の下に開放創の傷を確認しました。後眼窩膿瘍だと思われました。飼い主は1回での完治を希望したので、血液検査、レントゲン検査で異常なしを確認の上、麻酔下での処置を行いました。

*後眼窩膿瘍とは・・・
上顎の奥歯に前臼歯と言う歯が左右にあります。この歯は非常に大きく歯の根元が3本あり犬種によっては非常に根元が深い歯です。この歯の根元が化膿(歯根膿瘍)を起こすと膿は口腔内ではなく上顎の皮膚に瘻管をつくり目の斜め下に膿が溜まります。飼い主は目の下が腫れた、目の下に膿が溜まるようになったとの主訴で来院するケースがほとんどです。

下:連れて来られた時の写真 右目の下に傷がある 目には異常なし
1509101279257.jpg

麻酔下で歯自体には異常はありませんでしたが、傷の場所と原因と思われる前臼歯の根本は垂直にラインを想定すると一致するので歯が原因の可能性は高いと思われました。

下:麻酔下での写真 矢印が原因と思われる前臼歯
P1010015.jpg

麻酔下で前臼歯を抜歯するとやはり歯の根本は化膿しておりこの歯が原因でした。

下:抜歯した前臼歯 根本は3本ある
Cimg1713.jpg

抜歯した後に他の歯は、超音波スケラーで歯を綺麗にしました。
当日に退院としました。

犬では、口の中で一番大きいのは上顎の前臼歯で根本が3本あります。
歯の根本が深いので時として歯の根本が化膿して目の下に膿が移動して瘻管をつくり化膿するケースが多々あります。内科治療で良くなるケースもありますが、再び再発する場合も多いです。
posted by サム at 01:00| 埼玉 ☔| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

3001年08月01日

犬の膵炎と脾臓腫瘤の併発症

14歳1か月 雄 ジャック・ラッセルテリア

1週間前からの食欲廃絶と元気消失、嘔吐で連れて来られました。

血液検査、レントゲン検査、エコー検査で膵炎と脾臓に腫瘤があるのが確認されました。
血液検査では、膵臓酵素の上昇(測定不能)(犬膵特異的リパーゼも著増)と炎症の数値の上昇(測定不能)が確認でき入院治療を行いました。
膵炎に関しては、4日間入院でその後、退院としました。その後、膵臓に関しては臨床症状など改善傾向がありましたが、炎症の数値は完全には正常値にはなりませんでした。炎症の数値の上昇は、膵臓だけではなく脾臓にある腫瘤も関連があると考えました。
また、今回の調子が悪いのは膵炎がメインだと考え、膵炎の治療だけを行い、脾臓の腫瘤に関しては調子の良いところで開腹手術をお勧めしました。

下:レントゲンで脾臓の形が変形しているのが分かります。
IM-0001-1001.jpg

退院して約2週間後に元気、食欲もあるようなので試験開腹手術を実施しました。

下:手術当日の超音波検査の画像 全体の黒く抜けている楕円形が脾臓にできた腫瘤
7320-01005.jpg
大きさが、4cm大のしこりが脾臓の尾側側にありシコリには何か液体貯留を疑わせる像です。
カラードップラーでは血流はそれほど多くはなく脾臓に強い炎症があるように思われます。
手術当日の血液検査でも炎症の数値は内科治療をしているにもかかわらず継続して高い数値 CRP18 (正常値1以下) を示していました。

下:手術中の写真 脾臓の裏側
P1010002.JPG
脾臓の裏に大きなシコリがあり破裂寸前でした。

脾臓は血管豊富な臓器です。脾臓にこのような大きなシコリがある場合、発見が遅れると腹腔内で破裂して大量出血して突然死する可能性が高かったと思われます。

下:手術中の写真 脾臓の表面
P1010007.JPG
脾臓の表のシコリは過去に小さく穿孔したのか、シコリに腹膜が大きく癒着していました。(画面右側)

下:摘出した脾臓腫瘤の拡大写真 破裂寸前みたいでした。
P1010011.jpg

手術後、翌日に退院としました。

その後の病理組織検査結果では、非上皮性腫瘍病変(肉腫)でした。今後は、肝臓を初めとした腹腔内の長期的なモニターが必要です。
また、膵臓は症状はなく食欲・元気はありますが、膵臓の数値は高い状態が継続しており現在、薬内服により月1回の診察中です。
posted by サム at 09:00| 埼玉 ☔| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

眼瞼の腫瘍摘出手術

10歳半のコーギー 左目の結膜炎で連れて来られました。
目の上眼瞼に眼球側に小さな腫瘤がありました。眼球の角膜に常に接しており慢性の結膜炎の原因の可能性もあり腫瘤の摘出手術をお勧めしました。

血液検査、レントゲン検査で異常なしを確認の後に手術を行う事になりました。

下:麻酔中、手術前の患部の画像 
P1010004.jpg

希望により、手術後に麻酔している状態で歯石除去とぐらついている歯を4本抜歯しました。

下:手術後、その日の写真
P1010012.jpg

抜糸の必要のない方法で手術を行いました。傷口はほとんど分からないと思います。
翌日、退院としました。
posted by サム at 08:00| 埼玉 ☔| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

猫の大きな卵巣に水腫が生じた例

7歳の雌猫が発情を繰り返すと連れて来られました。
血液検査、レントゲン検査で異常なしを確認して後日、卵巣子宮摘出術をすることになりました。

下:手術中の写真
P1010003.JPG

ある程度の卵巣の水腫を予想していましたが、猫にしてはかなり巨大になり水腫は破裂寸前でした。

下:手術で摘出した右側の卵巣と水腫の写真
P1010007.jpg

その後の病理組織検査では、卵巣嚢胞との結果でした。卵巣の嚢胞は非腫瘍性病変で予後は良好です。
posted by サム at 07:00| 埼玉 ☔| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする