3003年01月01日

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外部寄生虫、糖尿病、血圧をまとめました。その下に病院内の症例を記載しています。
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11月の美瑛の野鳥

11月下旬、突然の雪・・・
何かの野鳥が、餌箱から餌を取り同じ木の皮の下に餌を隠しています。(家の中から撮影)



下りステップがいいですね!

模様、大きさからオオアカゲラかアカゲラではないでしょうか?
嘴の細さ、お腹が白いのでアカゲラではないでしょうか?
検索したら、アカゲラ(赤啄木鳥)はキツツキ目キツツキ科アカゲラ属に分類される鳥類。

隠した場所を覚えてられるのかなぁ〜!
posted by サム at 02:30| 埼玉 ☔| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

10月の富士山

10月の富士山です。
夏だとほとんど雲で見えない日が多いようですが、10月頃からは日によって見える日が多くなるようです。

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珍しく、雲一つなく快晴でした。

CIMG1706-thumbnail2.jpg

山梨側からの写真です。
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7月の浅間山

7月の浅間山です。
南軽井沢側からの写真、部屋の中からの撮影したものです。近くに川もあり川の音が響いて癒されます。

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画像を拡大したものです。

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活火山なので煙を出しています。
posted by サム at 02:26| 埼玉 ☔| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

とても大きな野鳥

とても大きな鳥が、我が物顔に.何時間もずーと居座っている。
近づいてもいっこうに動かない。
立った状態で1m以上。
場所は茨城の取手。

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IMG_3949.jpg

なんという名前の鳥でしょうか?











コウノトリでした。

近くの千葉県野田市にコウノトリ飼育施設があるそうです。
発信機を身に着けており位置情報は管理されているようです。
posted by サム at 02:24| 埼玉 ☔| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

注意:日時の表記に関して・・・(再度)



注意:日時の表記に関して ブログ上、どうしても日時解除できないので3000年1月1日から順次掲載しているだけです。順番だと理解してください。(2014年1月〜)



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△△△△△△△サム動物病院 内科、外科の治療例に関して△△△△△△△

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以下、内科と外科の治療例を簡単にまとめてみました。

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3002年07月01日

猫のマイコプラズマ肺炎(PCR検査)


8歳例のスフィンクス種の猫が咳を主訴に連れて来られました。
咳は、約1年前からあり寒くなると悪化したそうです。一度、咳をするとなかなか止まらないとの事だったのでPCR検査を実施しました。

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PCR検査結果は、マイコプラズマ・フェリスが陽性でした。


猫のマイコプラズマの感染は、飛沫感染や接触感染により感染する場合があります。
飛沫感染とは、猫の咳やクシャミなどが飛び散り、病原体が口や鼻等の粘膜に直接触れて感染する事を言います。1〜2メートル以内の至近距離で感染してしまうそうです。

猫のマイコプラズマは人間には感染しないようです。マイコプラズマにはいろんな種類がありますので、人に感染するマイコプラズマの種類も存在します。ただし、猫に噛まれたことが原因で、マイコプラズマに感染してしまう場合もありますので注意してください。

一般的なペニシリン系やセフェム系の抗生物質は効果がありません。

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3002年06月01日

猫ヘルペスウイルス(FHV-1)とマイコプラズマ・フェリス混合感染 (PCR検査)


3歳ぐらいの野良ネコが、食欲なし、元気なし、両目が空かないと連れて来られました。
入院希望だったので入院させて食欲が改善するまで預かることになりました。

涙目のわりにくしゃみが少なかったので、猫ヘルペスウイルスの単独感染だけではない可能性が考えられ、PCR検査を実施しました。

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PCR検査結果は、猫ヘルペスウイルス(FHV-1)とマイコプラズマ・フェリスが両方陽性でした。

一般的なペニシリン系やセフェム系の抗生物質は効果がありません。

3日目より食欲も出てきました。





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猫のクラミドフィラ・フェリス感染症 (PCR検査)


5歳11か月の雑種猫が涙目で連れて来られました。
身体検査では、右目の瞬膜がやや充血のみで上下眼瞼には異常はありませんでした。
1か月前後その状態が継続していたのでPCR検査を実施しました。


PCR検査結果は、クラミドフィラ・フェリス感染症が陽性でした。
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クラミドフィラ・フェリス感染症とは・・
クラミドフィラ・フェリス感染症(猫クラミジア)はおもに子猫が最も感染しやすいです。感染は猫どうしで他の動物、人間には感染しません。
最も感染源となるのは目の分泌液です。通常、この病原体が排泄されるのは、感染後約60日間ですが、持続感染する可能性もあります。
潜伏期は2-3日で症状は片目から始まり両目に進行します。
一過性の発熱はあるものの短期間であり多くの猫の健康状態は良好であり食欲を維持し続けます。
一般的なペニシリン系やセフェム系の抗生物質は効果がありません。

治療は約4週間は必要です。
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犬の下顎骨折

12歳9か月 プードル 雄

口の中から血が止まらないと連れて来られました。
非常に狂暴な犬で、口の中は観察させてくれませんでした。
止血剤投与しても一旦は止血するが、再び大量に出血が続くので、簡単な血液検査後にすぐに全身麻酔しました。
全身麻酔下でも圧迫止血しても局所に止血剤を塗布しても出血が止まらないので、出血部位をシーリングにてシールしてまずは出血を止めました。
その際に下顎を触診すると下顎が少しグラグラしていたので、麻酔下にてレントゲンを撮影すると下顎が骨折していました。

麻酔下でのレントゲン写真
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骨折部位に歯がありぐらつきもあったので、その歯を抜歯しました。
片側の下顎骨は異常なかったので保存療法を行いました。骨を強化する内服を毎日内服して貰いました。


その後1か月後のレントゲン写真 以下
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1か月後、痛みはあるものの食欲、元気はあるとのことでした。


その後、前回から2カ月(受傷後3か月後)のレントゲン写真
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体重も増え、食欲、元気もあり痛みもほとんどないとの事でした。
レントゲン上では、骨折部位は癒合しているようでした。
下顎の触診は犬の性格上できませんでしたが、ほとんど生活上は問題とのことでした。

今回の下顎骨折も年齢とともに骨密度が低下していたのも考えられ、また腰の変形性脊椎症もあるので骨を強化する薬はそのまま継続することになりました。
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慢性リンパ性白血病

16歳8か月 プードルが、2日にわたり軽い痙攣があったと連れて来られました。

血液検査では、生化学検査では異常はありまんでした。血球検査で赤血球系は異常なしも白血球が82700(正常値:6000-17000)で白血球百分比では、リンパ球が全体の72%(正常値:15-40%)でした。また、リンパ芽球という通常では出現しないリンパ球が多数観察されました。
体表のリンパ節の大きさは正常でした。


血液塗抹標本の顕微鏡写真
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血液塗抹検査では、白血球は明らかに多く、通常は好中球よりもリンパ球の方が圧倒的におおく存在してました。
また、リンパ芽球ではないもののリンパ球は形態が通常よりもおかしいので検査センターに細胞診を依頼しました。


検査センターの血液塗抹の細胞診検査結果は慢性リンパ性白血病でした。
全身のレントゲン検査、超音波検査では特に異常なし。
脳のリンパ腫の可能性もありCT検査を勧めましたが、高齢なのでやらないことになりました。

白血球数があまりに多く、若干の貧血もあり化学療法剤を3週間おきに投与を開始しました。

化学療法投与後、血液検査で徐々に白血球数も徐々に低下し正常値になり、リンパ球の百分比での割合も正常値になりました。
若干あった貧血も正常値に戻りました。

現在、3週間おきの化学療法は12月現在で9回目を数え、現在経過良好、当初あった痙攣もなくなりました。
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犬の異物性膵炎(異物が膵臓の近くの小腸を通過する時に膵炎を誘発したと思われる例)

ジャックラッセルテリアが、3日前から嘔吐があり、昨日から嘔吐が頻回あると連れて来られました。


レントゲン検査 ラテラル像(横)
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レントゲン検査 DV像(縦)
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石らしきものが、腸に詰まっているのが分かりました。

血液検査では、炎症の検査 CRPが、20以上で測定不能のでした。(正常値は0−1)
また、膵臓の数値のリパーゼが、1000以上で測定不能でした。10倍希釈しての再検査では、1445でした。
また、脱水がかなりありました。

すぐに血管確保して1時間急速点滴⇒通常の速度 約2時間半点滴して手術を実施しました。


麻酔中、手術中の写真
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小腸に異物が詰まり動けないほど腸を圧迫していました。

麻酔中、手術中の写真
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詰まっていたものは石でした。
麻酔、手術は、30分程度ですぐに終了。麻酔中は、犬の状態は悪いらしく麻酔維持の麻酔濃度が、通常の半分以下のガスの濃度での維持麻酔でした。手術後の覚醒(麻酔から覚めること)は、維持麻酔を低濃度にしたのですぐに麻酔から覚醒しました。

手術後の経過は良好で、5日目には、CRPは0.95まで下がりました。リパーゼは、764とまだ高いものの食欲は旺盛でした。
膵臓の消化液の分泌が多いため食事制限と膵臓の薬を処方して退院となりました。

異物が膵臓の近くの小腸を通過するときに膵臓を痛めて膵炎が起きたのが予想されますが、そのような場合は膵臓の治療薬を投与してもなかなか下がりが悪い場合があります。今回のも膵臓の検査のリパーゼがなかなか下がらなかった以外は、順調な経過で退院となりました。

抜糸の時に来院した際に血液検査をしたら膵炎で上昇するリパーゼは正常値でした。
posted by サム at 05:00| 埼玉 ☔| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

犬の肥満細胞腫

ゴールデンレトリバーが、前肢のしこりがあると連れて来られました。
1年9か月前に同じ場所で肥満細胞腫の摘出手術をした既往歴があり小さいうちに来院しました。
最初の細胞診(1回目)では、異常所見なし(院内)
1週間後の細胞診(2回目)では、あきらかに肥満細胞と思われる異常細胞が細胞診でありました(院内)。
2回目の標本を検査センターに郵送してもやはり肥満細胞腫だったので小さいうちに摘出手術を実施しました。


麻酔後の患部の写真(下)
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手術後の患部の写真(下)
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前回の手術から1年9か月経過しているので再発なのか? 偶然に同じ部位にできたのかは不明。

病理組織検査では、腫瘤内の肥満細胞はほんのごく僅かでやっと病理で見つけられる程度の大きさだったそうです。
ほんの初期の肥満細胞腫だったそうです。


細胞診(院内)の顕微鏡写真
P1010023.jpg

細胞診(院内)の顕微鏡写真 拡大したもの
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肥満細胞腫の治療 法や予後 は、グレードによって異なります。一般的には、なるべく腫瘍が小さい時に手術で摘出すれば予後は良好な場合が多いようです。



肥満細胞腫とは・・

肥満細胞腫は悪性なので、基本は放置してよい腫瘍ではありません。早期切除 すれば完治るものが 多いですが、中には全身転移して命を脅かす悪性度 の高いもあり、一口に肥満細胞腫とってそ悪性度はいろいろです 。腫瘍の悪性度合いことを“グレード”といいますが、 肥満細胞腫はその悪性度により 3つの“グレード”に分類されます 。

❶グレード グレード グレード 1:最も悪性度が低い肥満細胞腫です。最も悪性度が低い肥満細胞腫です。大抵は皮膚の表面にき た 1p以下のしこりで、 周囲へ浸潤もあまないため簡単な手術で切除 すれば治ります。

❷グレード グレード グレード 2:中間くらいの悪性度肥満細胞腫です。中間くらいの悪性度肥満細胞腫です。大抵は体他部位 に転移することはなく、腫瘍のかたまりを完全取切れば治でが時々 に転移することはなく、腫瘍のかたまりを完全取切れば治でが時々 に転移することはなく、腫瘍のかたまりを完全取切れば治でが時々 付近のリンパ節や、おなか中臓器(脾・肝ど)全身皮膚に転 付近のリンパ節や、おなか中臓器(脾・肝ど)全身皮膚に転 付近のリンパ節や、おなか中臓器(脾・肝ど)全身皮膚に転 付近のリンパ節や、おなか中臓器(脾・肝ど)全身皮膚に転 付近のリンパ節や、おなか中臓器(脾・肝ど)全身皮膚に転 付近のリンパ節や、おなか中臓器(脾・肝ど)全身皮膚に転 付近のリンパ節や、おなか中臓器(脾・肝ど)全身皮膚に転 付近のリンパ節や、おなか中臓器(脾・肝ど)全身皮膚に転 移することがありま。た、周囲の正常組織に浸潤め完全取切るためには、肉眼的なかまりだけでく周囲組織を広つて切除す必要があります 。

❸グレード グレード 3:最も悪性度の高い腫瘍です。 最も悪性度の高い腫瘍です。 成長早く、急速に進行します。最も悪性度の高い腫瘍です。 成長早く、急速に進行しま:最も悪性度の高い腫瘍です。 成長早く、急速に進行しま:最も悪性度の高い腫瘍です。 成長早く、急速に進行しま通常は診断時に、リンパ節やその他臓器転移していることが多く腫瘍を手術で切除しただけは根治に至りません。最もすのが難い肥満細胞腫です。


要するに早期発見、早期手術が基本です。
今回の症例は、以前に一度、肥満細胞腫の手術をしているので早期発見だったと思われます。



posted by サム at 03:00| 埼玉 ☔| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

猫の肥満細胞腫

11歳 猫 数年から顔に小さなシコリがあり、時々掻きこわして出血するのと主訴で連れて来られました。

下:患部の写真
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下:麻酔後、手術前の写真
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悪性腫瘍なのでマージン(切り取り)は極力、大きく摘出しました。


下:手術後の写真
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翌日、退院としました。

下:摘出した腫瘤
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その後の病理組織検査では悪性の肥満細胞腫でした。
肥満細胞腫は、ヒスタミンを分泌して痒みを起こすケースがあります。また、肥満細胞腫はヘパリンと言う物質を分泌して出血時の血液凝固を阻害するケースがあります。

手術後に顔面神経麻痺が起きて、手術した側の目が閉じなくなりましたが、抜糸後にすぐに麻痺は改善しました。
悪性なので極力、大きく摘出したので縫合糸の一部が顔面神経を圧迫していたのかも?
目は左右どちらが異常あるのか分からないほど改善しました。



猫の肥満細胞腫とは・・

猫の肥満細胞腫は、肥満細胞と呼ばれる細胞由来の悪性腫瘍です。
猫の場合、皮膚に発症する腫瘍として、2番目に多いです。
内臓に発生することも多く、脾臓と消化管に生じることが一般的です。

内臓の肥満細胞腫が原発で、皮膚にできているものが転移するケースもあります。
皮膚にできる肥満細胞腫を皮膚型肥満細胞腫、内臓にできる肥満細胞腫を内臓型肥満細胞腫といいます。

肥満細胞腫は、皮膚型肥満細胞腫は経過が良いものが多く、内臓型肥満細胞腫は経過が悪いものが多いです。リンパ節への転移の有無や遠隔転移の有無などにより、病期がステージ1〜4に分類されます。

肥満細胞腫は、その見た目もさまざまで、小さいものもあれば大きいものもあり、柔らかいものもあれば硬いものもあります。
また、急激に大きくなるものや、ほとんど大きさが変わらないものもあります。肥満細胞からは、ヒスタミンやヘパリンなど、血管に作用する物質が分泌される影響で、血管が拡張して血圧が下がったり、出血や浮腫などが起きたり、腸に潰瘍(かいよう)ができたりすることがあります。 また、皮膚だけにできた肥満細胞腫の場合、犬とは違い猫では良性の挙動をとるケースもあります。
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胃チューブで緊急処置をしたダックスフントの胃拡張の2例

胃拡張・胃捻転症候群とは・・

胃拡張・胃捻転症候群は突発性で命にかかわる緊急疾患であり、早期の診断と治療が重要である。
原因は、不明ですが大型犬とくに深胸犬に多発する傾向があります。
症状は、急性の腹囲が膨れる、吐物のない吐き気、流延、呼吸困難が多くで発症する。


今回、高齢のダックスフントで連続で連続で発症があったので記載しました。


症例1)ダックスフント 17歳1か月 雌 4.7kg

既往歴)
2カ月前に、左の第1、第2乳腺にシコリができ細胞診では腫瘍だと診断されなかったが、表面が赤く急に大きくなってきたので手術をおこなった。病理検査では、乳腺単純癌だった。その後の経過は良好。

急にお腹が膨れてきて嘔吐物がない嘔気を何回もして苦しそうだと時間外に来院。

その時のレントゲン検査:以下2枚
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無麻酔にて胃カテーテルを挿入して内容物を出し、胃内のガスを押し出した。24時間絶食、絶水。
その日は、内科的に点滴(補液)と嘔気が連続して空気を飲み込んでいるものと判断して制吐剤投与。
入院させるとストレスで改善しないと判断して帰宅、翌日診察を指示。


次の日のレントゲン写真:以下2枚
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胃腸内のガスと食物はほとんどなくなっていた。

一度、胃拡張を起こした犬は再び再発する場合が多いので、再発の可能性と食事再開は少量からと指示、消化器蠕動運動促進薬を処方。



症例2)ダックスフント 15歳6か月 雌 4.9kg 雄

急にお腹が膨れてきて嘔吐物がない嘔気を何回もして苦しそうだと来院。

その時のレントゲン写真:以下2枚
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1)同様に無麻酔で、胃チューブを挿入してガスと食物残渣を排出させた。

その後、数回の再発を繰り返し同様処置にて改善。毎回、胃捻転は起こさず胃拡張だけだった。


1)2)のようなケースは、緊急疾患なのでまずは内科的に胃からチューブを入れて内容物を排出させる必要があります。胃が捻転してチューブが入らない場合は、開腹手術を行う必要があるが、大型犬と違い、胃が捻転する可能性は少ないのでほとんどは内科治療で改善するケースが多いように思われる。
無麻酔で胃にチューブを入れる場合は、ある程度の経験とコツが必要。暴れる場合は、鎮静剤投与も必要だと思われるが、今までそのようなケースはありません。
また、外から針を刺してガスを抜く場合もあるが、症例2)では可能だが、症例1)では胃内容物の粘張り気が高く不可能だと思われます。また、2)のようなガスだけの場合でも皮膚から胃まで針を刺しても胃のガスが抜けると胃は位置を変えてしまい皮膚と胃を貫通した針位置が変わってしまい、抜かなくてはならず何回も穿刺する場合が多いです。それにチューブに比べて針の太さはあまりなく抜ける量にはかなりの違いがあります。


症例3)ダックス以外の犬種の例
  パグ 7歳4か月 14.3kg 去勢雄
  2時間前から泡を吐いていると連れて来られました。
  どう見ても太りすぎの犬。

  レントゲン検査 ラテラル像(横)
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  レントゲン検査 VD像(仰向け)
  IM-0001-2002.jpg

  1)2)とは違い、VD像で左右の胃内にガスは溜まっていなかったので、また連れて来られた時点では、あまり症状が無かったのでガスを取る内服と胃腸を動かす注射を行い入院せずに自宅で管理、翌朝まで絶食絶水を指示しました。胃にチューブを入れる処置はしませんでした。
翌日、朝には症状は緩和されたそうでした。一気食いをするそうなので、食事の改善を指示しました。
その後は、再発はありませんでした。


 胃拡張を起こした症例でチューブを胃に挿入するケースは、高齢のダックスフントが多いように感じます。
 症例1)と症例2)はそうでした。症例2)は何回か繰り返しました。
 これは、ダックスの胸が深く年齢とともに胃内の内容物が十二指腸に流れにくいのがあるのかと思います。
 症例3)は、ダックスではないものの明らかに太りすぎなので内蔵脂肪が胃の動きを抑制していた可能性が大です。

 食後に、お腹が膨れるようなことが一度でもあったら早期の診断と早期の何かしらの対応が必要でしょう。

   
  
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3002年05月01日

肝不全、黄疸、膵炎を併発した猫の糖尿病性ケトアシドーシス


肝不全、黄疸、膵炎を併発した猫の膵炎を併発した糖尿病性ケトアシドーシス

初診、5歳の雄猫が、嘔吐と虚脱と数日食欲全くなしで連れて来られました。
前日に、他院で糖尿病と何か異物が腸に詰まっている可能性を指摘されたそうです。

来院時は、かなりぐったりして歩けなくかなり重篤な状態でした。
すぐに圧迫排尿での尿検査をしたら、尿糖+++、ケトン+++でした。

次に血液検査を行いました。血液検査では、高血糖と肝不全と黄疸がありました。
当日院内血液検査:GLU377(正常値56-136) /GOT271 (正常値8-33)/GPT564(正常値11-50)/総ビリルビン 3.8(正常値0.1-0.5)
後日の検査センター依頼の検査結果:猫特異的膵リパーゼ検査で7.2(正常値<3.6)で膵炎が併発しているのが分かりました。

単純レントゲンでは、特に異常ありませんでした。
通常横.jpg

まずは、肝臓の治療とインスリンを投与し、点滴はまずはアシドーシス(体液が酸性になっていること)のを改善するため塩基性輸液+グルコース(インスリンによる低血糖予防として)+カリウム剤の輸液を24時間点滴2日間行いました。

その後は、インスリン投与を継続するとともに電解質異常が続いていたので、その改善のためカリウムを正確に補正した生理食塩水+グルコースの24時間点滴に変更しました。

3日目の尿検査では、尿糖+++、ケトン++でした。
猫の状態はやや改善も食欲は全くなし。

ケトアシドーシスとは・・・
猫はインスリン不足からケトアシドーシスに陥りやすいようです。高血糖による浸透圧利尿で水分と電解質が失われてしまいます。さらに悪化すると脂肪が酸化することによってアセト酢酸、アセトンなどのケトン体が生じてしまいます。過剰なケトン体は、代謝性アシドーシス(体が酸性に傾いてしまう重篤な状態)、消化器症状、神経症状の原因となり糖尿病をさらに悪化させ悪循環を引き起こすものです。


4日目、肝機能が下がっており、尿中のケトンも低下しているにもかかわらず、また食欲もないのに嘔吐があるので造影検査を行いました。

レントゲン造影剤通過(1時間後)
1時間後横.jpg

レントゲン造影剤投与(2時間半)
2時間後横.jpg

造影剤投与1時間後と2時間半後であまり変化がありませんでした。造影剤が大腸に到達するのにかなりの時間がかかりました。

造影剤での胃腸の通過試験で造影剤の流れが悪く小腸がアコーディオンのように写り紐状異物の可能性と触診で一部に圧痛、急性膵炎にしては膵臓の数値が低く、ダンボールをよく食べていたなどの異物歴もあるようなので短時間、浅麻酔での試験開腹を行いました。


⇒結果:試験開腹では、異常は見つかりませんでした。
異物による腸閉塞などの可能性がないのが、はっきりしたので糖尿性ケトアシドーシスとそれに付随した膵炎と診断しました。
また、肝臓と膵臓は外見上は腫瘍などの異常はありませんでした。


5日PMから状態が改善し点滴を24時間点滴をやめ、日中の8時間点滴に変更しました。
6日目に食欲が少し出てきました。
6日目の尿検査では、尿糖+++、ケトンーで改善していました。
   血液検査で電解質バランスは正常値だったのでカリウムの補充は中止し通常の点滴に変更しました。
7日目に退院できる状態まで改善しました。
8日目、糖尿病、肝不全はコントロールはできているものの慢性膵炎からと思われる嘔吐が再びありインスリン投与とともに膵炎の治療を最優先しました。
9日目、経過良好。
10日目 退院となりました。

1週間後来院、食欲もかなりあり、嘔吐もなく体重も増え貧血も改善傾向(HCT 19⇒27 猫の平均値37)でした。今後は週1回来院して膵炎と貧血の治療とともにインスリンの量を決めていく治療になります。

慢性膵炎があるので、糖尿病のコントロールには注意が必要でしょう。
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19歳2カ月の猫の下顎皮膚にできた腫瘍摘出

19歳2カ月 初診 避妊雌 以前からある下顎の腫瘍が破裂して大量に出血したと連れて来られました。
血液検査、レントゲン検査で呼吸器に炎症があり興奮すると呼吸が悪かったので、1週間治療して手術を実施しました。


下:麻酔後、手術前の写真
DSCN0324.jpg

すでに腫瘍は破裂を起こしており、その部分は触らずに助手に鉗子で持ち上げながら切り取りました。



下:手術中も写真
DSCN0327.jpg

顔面の皮膚は非常に血管豊富で切開はラジオ波メスを、シーリングシステムにて凝固をしましたが、それでも出血が非常に多く止血作業に時間を要しました。


下:腫瘍を摘出後の写真
DSCN0334.jpg

黒い部分はシーリングシステムにて凝固止血した部分です。
手術後は、傷口から出血は僅かで術後経過良好でした。
術後、2日間、十分に点滴をし腎不全を予防しました。

無事に退院しました。
後日の病理組織検査では、アポクリン導管腺癌でした。
アポクリン導管腺癌はアポクリン汗腺の管由来の悪性腫瘍で発生は稀なようです。
転移、再発も含め、十分なデーターが無く経過観察には十分な注意が必要だそうです。
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約3年再発のない猫の乳癌の例

2017年11月 当時、12歳7か月 雌(1歳の時に避妊手術済)が右乳腺にしこりがあると連れて来られました。


仰向けでの全体写真(下)
P1010003.JPG


患部の拡大写真(下)
P1010003.jpg

細胞診の検査結果では、乳腺癌が強く疑われるとの検査結果でした。

後日、手術を実施しました。
猫の乳癌の手術では、ほとんど6か月から12カ月以内に再発するケースがほとんどです。
今回、ラジオ波メスとシーリングシステムを使い、ほとんど出血のない手術を実施しました。
大きく切除して出血させなければ再発する可能性も少なくなると思います。

手術中の写真
P1010005.JPG

最後乳腺は鼠径リンパもあり一番再発しやすいので大きく切除


手術で摘出後の患部
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手術で摘出した腫瘍+右側の全乳腺
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手術終了 縫合後の写真(下)
P1010019.JPG


手術後の病理組織検査では乳腺癌
コメントでは、悪性の乳腺腫瘍が検出されました。今回の腫瘍は、比較的小さいうちに切除されましたが猫の乳腺腫瘍は完全に切除された後でも再発転移を起こしやすい腫瘍です。経過観察が必要です。



その後に左側にもしこりができて手術を実施しました。

左側乳腺切除中の写真
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左側乳腺切除後の写真
P1010008.JPG


左側乳腺腫瘍摘出して縫合後の写真
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左側も右側同様に乳癌でした。


手術後、約2年半後の胸部レントゲン写真
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この時点では肺に転移した像はありませんでした。


2020年11月時点で約3年間経過しても乳癌の再発はありません。
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13歳6か月 犬の乳腺腫瘍の例


13歳6か月が、乳腺に複数個 シコリがあると連れて来られました。 
右の第2乳腺と第5乳腺 左の第3乳腺と第5乳腺にしこりがありました。

血液検査、レントゲン検査で異常なし 麻酔できることを確認し後日、手術を実施しました。


右の第5乳腺 左の第3と第5乳腺を切除した後の写真
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その後に右の第2乳腺切除と避妊手術を実施しました。


右の第5乳腺 左の第3と第5乳腺を切除した組織側の写真
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右の第5乳腺 左の第3と第5乳腺を切除した皮膚側の写真
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摘出した子宮と卵巣
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乳腺腫瘍は完全切除で良性腫瘍でした。
ついでに摘出した子宮は、子宮内膜増殖症および子宮腺筋症でした。

最近の報告では、乳腺腫瘍摘出の際に、避妊手術をすると乳腺腫瘍が良性であった場合にはその後、新たな乳腺腫瘍を発生する危険を50%軽減すると言う報告がありました。(悪性での効果は不明)
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週1回の化学療法により猫白血病陽性猫の肺の腫瘤が無くなった例

2歳1か月の雑種猫が、1か月前から食欲、元気がないと連れて来られました。
他院での検査で、猫白血病ウィルス陽性猫だそうです。

身体検査では、体重 2.75kgでかなり痩せており、発熱(39.7度)がありました。

飼い主はあまり検査を望まず、最低限の検査しかできませんでした。
血液検査は血球検査とウィルス検査のみ、白血球は3000しかありませんでした。(正常 5500〜19500)
ウィルス検査では、猫白血病検査:陽性、猫免疫不全ウィルス:陰性でした。

レントゲン検査では、胸部にMASS病変がありました。

レントゲン写真(下)ラテラル像(横)
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レントゲン写真(下)DV像(縦)
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肺は白く、肺野に腫瘍を思わせるMASS病変が散在し、若干の胸水もありました。
呼吸も悪く、入院をお勧めしましたが入院せずの治療を選択しました。

現状の猫の体力的なものも考慮して、抗生剤、免疫力を高め、白血球数を増やする薬、抗がん剤(週1回のみ)の投与を開始しました。

2週間後に来院、食欲は増加とのことでしたが、体重はあまり変化がありませんでした。
その後は、薬のみで来院(猫は連れて来ない)



初診から約2か月後、体重は2.75kgから3.4kgに増加し呼吸は改善していました。
その時ののレントゲン写真

レントゲン写真(下)ラテラル像(横)
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レントゲン写真(下)DV像(縦)
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その後2か月後の診察では、さらに体重は増え3.7kgになっていました。
白血球も増えて、免疫も落ち着いているようです。

治療とともに猫が若く体力があったので治療効果があったのではないかと思われます。
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犬のGIST(ジスト:消化管間質腫瘍)

9歳 チワワが昨日から食欲がないと連れて来られました。
昨日から数回、嘔吐したとの事でした。

血液検査では、炎症の数値が上昇していました。
レントゲン検査では、腹部にかなり大きな腫瘤の存在が確認できました。

下:腹部レントゲン写真 ラレラル像 矢印が腫瘤
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通院で内科的な治療をしましたが、食欲の回復はなく、炎症の数値も低下せず上昇傾向なので入院治療に切り替え、点滴などを実施し状態が回復してきた時点で試験開腹術を実施しました。

下:手術中の写真
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腫瘤に腸間膜が大量に癒着していました。腹膜炎はありませんでした。

下:手術中の写真
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腸も腫瘤に巻き込まれており、剥離分離は困難と判断し腫瘤ごと腸も切除しました。

下:手術中の写真
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摘出後の腸の断端

下:手術中の写真
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最後に腸を縫合して腹腔洗浄して終了としました。

手術2日間は絶食絶水で除去に食事を開始しました。手術後4日目に退院としました。

病理組織検査では、判断できず特殊染色検査の検査結果で消化管間質腫瘍(GIST)でした。

その後、分子標的薬の投与を最初1年目は週3回、2年目は週2回、3年目は週1回行いました。
その間は、経過良好で約3年(2年11カ月)経過しましたが、先日、別の病気により亡くなりました。
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口腔に発生した悪性黒色腫 診察から9日後に下顎切除手術を実施

18歳ちょうど ダックスが口腔の急にしこりができたと連れて来られました。
その日のうちに細胞診を実施しました。4日後に細胞診上は悪性黒色腫(メラノーマ)との診断結果でした。

下:今回の病気での最初の診察時の写真
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口の先端部分(矢印)に黒いシコリがありました。20mm×30mm


下:拡大した写真
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下:手術で摘出した腫瘍
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血液検査、レントゲン検査で異常なしを確認して、最初の診察から9日後にすぐに摘出手術を実施しました。
悪性腫瘍なので手術が遅いと再発、転移をするので早めに手術を行いました。

下:手術後すぐの写真
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下:手術後のレントゲン写真
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断端部はワイヤーにて固定してあります。
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股関節形成不全から股関節脱臼を起こした例

ポメラニアン 6歳

以前から股関節形成不全があることをレントゲンで指摘していた。
骨盤の寛骨臼は浅く、いつ脱臼を起こしてもおかしくない状態。

1週間前から後肢跛行で来院

下:手術前のレントゲン検査
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股関節の脱臼を確認

1週間後に手術を実施

下:手術後のレントゲン写真
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股関節骨頭切除術を実施

股関節骨頭切除を実施。この後、しばらくすると偽関節が形成され股関節様の動きができる。

抜糸時には普通に歩行していました。
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3002年04月01日

耳道の腫瘍(全耳道切除術と鼓室胞骨切術)

13歳 シーズ 雌

右耳の入口にシコリがあり徐々に大きくなってきたと来院

細胞診では、耳垢腺癌でした。

下:全体の写真
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全体の写真。


下:拡大した写真
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右頬に瘻管ができそこから膿が出ていました(右の矢印)
左矢印は耳道を塞いでいる腫瘍。大きさは約35mm大。


下:患部のみを拡大した写真(拡大した画像の拡大したもの)
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耳の外耳の入口を塞ぐようにあります。
表面は赤く、ボツボツした様相でした。

下:麻酔後、手術前の写真
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矢印の部分が耳道の中に腫瘍がある部位

下:摘出した腫瘍
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T字切開をして360度耳道ごと腫瘍を摘出 

下:手術翌日の写真
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右頬の眼球側にドレインチューブが装着、手術3日目にチューブは除去
鼓室胞骨切術をして内容物を細菌培養(感受性検査)依頼、鼓室内をサクション洗浄

下:手術後5日目の写真(退院日)
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現時点では順調な経過 

その後の病理組織検査では鼓室胞内内容物にも癌細胞が発見、鼓室内は徹底的に洗浄しましたが今後、再発の可能性があります。
付属リンパ節には転移は検査上は無かったようです。
その後の細菌感受性検査では、10項目の抗生剤に対して全て感受性ー(効果無)、2回目の追加の10項目の抗生剤に対して感受性ー9(効果無)、+(効果有)1でした。

下:抜糸時の写真
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術後、8ヶ月以上の経過ですが再発なく良好です。
posted by サム at 09:00| 埼玉 ☔| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

犬の前肢の中手骨骨折

11歳 プードルが、前肢を痛がるとの主訴で来院しました。

レントゲンを撮影すると前肢の中手骨が、第3〜第5までが骨折していました。

経験上、犬で同様の部位の骨折で外固定のみで完治した例が過去に数例あったのと、飼い主は外科治療を希望せず内科治療をすることになりました。

最初、骨折部分のズレはかなりありました。(以下)

下:レントゲン写真 縦方向
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下:レントゲン写真 横方向
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最初は患部の腫脹が激しく、強い痛みもありテープングによる固定と痛み止めの処置をしました。
1週間後、痛みはやや緩和してきたので外固定による患部の固定を施しました。
週1回、来院してもらい外固定を2カ月半継続しました。

その後は、痛みがほとんど無いので固定せずにそのままとした。

3か月後、通常の歩行ができほとんど日常生活で跛行は無いとの事でした。


下:3か月後のレントゲン写真 縦方向
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第4、第5指は直線的に癒合中、第3指もやや湾曲しているももの癒合中 


下:3か月後のレントゲン写真 横方向
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第3〜第5指 骨折部にやや隙間はありますが、骨折間は肉芽組織ができ骨折部分を固定していると思われ、3本の中手骨はグラツキは無く真っすぐ固定されていると思われました。あと数か月すればレントゲン上も骨癒合像が確認できると思われます。

患部に痛みはなく、診察室では走っても全く跛行なし。自宅での日常生活でも全く問題はないとのことでした。
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雄犬の前立腺癌疑いも、去勢手術によりその後に改善傾向中の例

雑種犬 雄(未去勢)が、血尿(かなり赤い)との主訴で連れて来られました。
レントゲン検査、超音波検査では、結石は無し。
前立腺に石灰沈着像と前立腺の腫大が確認され、直腸診では前立腺が固く腫大しているのも確認されました。

前立腺の疾患は間違いないようで、前立腺に石灰沈着が認められる場合は前立腺癌の疑いが強い趣旨を説明しました。


下:腹部レントゲン写真
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取りあえず膀胱炎の治療行い見た目の血尿はなくなりましたが、依然、前立腺の異常(腫大など)はそのままであり、尿検査では顕微鏡上の血尿(RBC多数)と炎症は存在している状態でした。


下:腹部レントゲン写真(拡大したもの)
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その後、前立腺マッサージによる前立腺液を採取しての細胞診と尿によるBRAF遺伝子変異検査を実施しました。
診断結果は、細胞診では移行上皮細胞過形成の疑い。遺伝子変異検査では異常な所見はありませんでした。
以上の検査結果から、完全に前立腺癌を否定されたわけではありませんが、過形成の疑いもあるようだったので去勢手術をお勧めしましたが、飼い主の方は様子を見るとのことで手術はしませんでした。

暫くして、排尿姿勢するが尿が出ないとの主訴で再度、来院しました。
尿道にカテーテルを挿入して入院治療、その間に去勢手術を実施しました。
手術後は、すぐに排尿は正常に戻りました。

現在は、前立腺の石灰沈着はそのままですが排尿困難の症状も全くなくなり、前立腺はやや小さくなっているようで経過順調とのことです。
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雌犬での避妊手術+片側全乳腺摘出術

10歳1か月 プードル 他の病気での診察時に偶然に腹部に15mm大のシコリがあり、細胞診を実施しました。

検査センターの細胞診検査では、単純乳腺細胞腫瘍で良性悪性の判断は病理組織検査に委ねられるとのコメントでした。
また、観察された乳腺上皮には軽度の細胞異型性があるとの事だったので手術をお勧めしました。

後日、血液検査、レントゲン検査で異常なしを確認後に片側乳腺を全て摘出しました。


下:麻酔中、手術中の写真
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ついでに卵巣・子宮摘出も同時に行いました。


下:摘出した乳腺
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片側全乳腺を摘出しました。


下:手術後の患部の写真
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手術後、翌日に退院としました。

その後の病理組織検査では、良性乳腺複合腺腫でした。一般に、これらの境界明瞭な腫瘍は再発率が低く、切除により治癒するとのことでした。
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高齢雌犬の子宮疾患

シーズー 15歳9か月 3.9kg 雌が、2日前から食欲が無いと連れて来られました。

血液検査、レントゲン検査を実施するとかなり強い炎症とお腹にMass病変があり子宮疾患を疑いました。

次に超音波検査を実施しました。

下:超音波検査
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超音波検査では、腹部にMass陰影 子宮内に液体貯留があり子宮蓄膿症だと診断しました。
血液検査では、強い炎症はあるものの、腎機能、肝機能は正常値だったのでその日のうちに開腹摘出手術を実施しました。


下:手術中の写真
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開腹手術をするとかなり大きな腫大した子宮があり慎重に腹腔外に出し、摘出しました。
麻酔後に覚醒は、高齢だったので時間がかかりました。


下:摘出した卵巣子宮
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摘出した卵巣子宮は総量で505gでした。犬の手術前の体重が3.9kgだったのでかなり大きかったようです。


下:手術後 患部の写真
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手術後は、高齢だったので点滴処置、抗生物質の投与などで食欲が出るまでに5日程度かかりましたが無事に退院しました。


子宮蓄膿症は、時間の経過とともに腎不全、肝不全などが起きるのでなるべく早期の摘出手術が必要でしょう。
posted by サム at 05:00| 埼玉 ☔| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする